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雨が多い街だね-元・アパレル販売員かく語りき-

元アパレル販売員で今はアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

【ラブライブ!劇場版 ネタバレあり感想】作品内世界と現実世界の接近 ~それでもラブライブ!は続いていく~

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 「ラブライブ!The School Idol Movie」を、初日に観に行って来ました。

これはなんと言うか、語りたくなる作品だなと言う感想を抱いたもので、書き記したいと思います。

映画館の様子  

 

■客入り

 郊外のショッピングモールの、初日第二回目の上映回で観て来ましたが、客入りは7割程度。一般的なシネコンのシアターで、両サイドの席はほぼ空席。それ以外の中央の区分は満席と言う感じ。「思ったより空いてるな」と言う印象でしたが、このあたりは都市圏とでは客入りに差がありそうです。

ちなみに、物販に関しては並んでいないので、実際はどの程度の行列があったのかは分からんです。 

■客層

 男女比は7:3程度で男性が多数。

年齢層は、これが若い若い。

中高生が4割程度で、大学生含む20代前半が3割ぐらい。それ以上のオッサンたちが残り。と言う感じ。

直近でアニメの映画と言うと「たまこラブストーリー」を去年観ましたが、その時は女の子が非常に多かった印象があって、このあたりはやはり作風の違いでしょうね。シュタゲの時はサブカルっぽい人が多かったりで、自分は割とアニメに関しては雑食的な見方をしていますが、アニメファンも決して一枚岩では無いのだなと再認識。

 

※※ここから下、ストーリーの根幹に関わる部分も含めてネタバレあり※※

 

 

感想の要旨 

 

今回の作品の特色を大きく分けると、個人的には以下のようになります。 

  1. ファンに向けたメッセージ性の強い作品である。
  2. μ'sの幕引きのための作品である。
  3. ラブライブ!と言うコンテンツは続くと言う決意表明を示した作品である。 

この3点を中心に述べようと思います。 

 

1.ファンに向けたメッセージ性の強い作品である。

 

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ラブライブ!はそもそもが、かなりメタフィクショナルな作品で、作品内の世界とリアルがクロスオーバーしまくる作りだったりします。

 

その最たる例が、キャラを演じる声優が出演するライブで。

 

自分は4thライブ を観に行ったのですが、場内のスクリーンで踊るアニメキャラの映像が流れる前で、生身の人間である出演者が全く同じダンスをしながら歌っているサマと言うのはなかなかに圧巻で、観ていて作品内の世界と現実の世界が混じりあうような感覚でした。

 

ただ、ライブに関しては「リアルがアニメに近付いた」例であって、今回の劇場版は「アニメがリアルに近付いた」形になります。

メタな部分を本編よりもさらに強めて、キャラクターがスクリーンの前にいる客に語りかけるような作りになっていたように思います。

 

その観点を持って、以下の二項に関して述べたいと思います。

 

2.μ'sの幕引きのための作品である 

今回の劇場版のストーリーは、前半と後半で大きく 別れていて 

〇前半

アキバドームで開催が計画されているラブライブ!実現のための、海外でのプロモーションツアーの物語。

〇後半

海外ツアーを経て爆発的に高まった人気と、解散と言う決断の間で揺れ動くメンバーの心の葛藤。そして解散へ。 

と言う感じ。

  

前半は主にファンサービス的な意味合いが強くって、「あいつらがまたキャッキャウフフしてるぜ!」と言うwktkな展開。

海未のババ抜きのくだり、花陽の白米のくだりなど、本編の笑わせ所を盛り込みつつ軽快に進みます。

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前半で登場し、本編全体を通してキーになるのが大人穂乃果(と思わしきキャラ)ですが、彼女の解釈に関しては他所に任せましょう。

ただ、今までの作品世界には無かったファンタジー寄りの存在と言う、この非常に難しいキャラクターを演じるのが超実力者の高山みなみさんってところが、ナイス配役だと言うことは述べておきたいところです。

 

話が大きく動くのが帰国後で、ここからは完全に作品内のファン=リアルのファン と言う作りになっていて、穂乃果の語る言葉はことごとくリアルのファンへ向けたメッセージとして機能するようになります。

 

さらに言えば、穂乃果の語る言葉=制作者の声 となります。

 

 μ'sを続けて欲しいと願う作品内のファンの声は、この9人の物語がこれからも続いて欲しいと願うリアルのファンの声の代弁。

 

人気が想像を越えて肥大化したμ'sの存在に戸惑いながら、一度は決心した解散を撤回すべきか迷う穂乃果の姿は、社会現象的なヒットとなったこの9人の物語を終わらせることが、本当にファンにとって正解なのかを葛藤する制作者の姿の生き写し。

 

「μ'sは解散してもラブライブと言うイベントは続き、スクールアイドルの萌芽は終わらない」と言う意味合い(細かい言い回しは違いますが、論旨としては合っているはず)の穂乃果の言葉は、「μ'sはここで終わるけれど、ラブライブ!と言うコンテンツは終わらせないし、これからも続く」と言う制作者の宣言でもあります。

 

アキバライブのシーンは、作品内世界と現実世界の距離が臨界点まで接近した瞬間であり、あの場にいた、顔も判別できないほど無数に描かれた不特定多数のモブたち=リアルのファンとも取れるのかもしれません。

 

自分は上記のような見方をしたこともあり、このあたりの「μ'sと作品内のファンとの関係=制作者と我々との関係」のせめぎ合いは非常にスリリングで見応えもありましたが、ただただストーリーだけを追えば「本編で一回解散するって決めたことを、また蒸し返してる」とも取れるわけで、このあたりの解釈で作品の評価が大きく分かれそう。

 

この「映画としての完成度問題」は、自分もなんとも言いかねる部分があって、2期最終回のCパートをまるごと無くしてすんなりと終わっていれば、そっちの方が作品全体のまとまりは良かったんじゃない?と言う気持ちも少しはあります。

 

このあたりは、まだ初日なのでネットなどでも感想が出揃っている感じはしないですが、世間的にはどうなんでしょうね?

 

3.ラブライブ!と言うコンテンツは続くと言う決意表明を示した作品である。 

 

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 上の項でもすでに触れちゃいましたが、今回の作品はμ's版ラブライブ!の幕引きであると共に、ラブライブ!を次の展開へ繋げると言う狙いが非常に強く表れています。 

次の展開ってのが何かと言うと、今の所「ラブライブ!サンシャイン」が最有力ではありますが、μ'sでは無い新キャラクターが主役の続編の制作。 

サンシャインの存在って、ファン的には結構デリケートで、つまり「俺たちはμ's版しかラブライブ!として認めんぞ!」と言うファンが、今の時点でも相当数いるはずで。

そこまで反発的な気持ちでは無くとも「サンシャインが始まったとして、μ's版と同じ熱量で好きになれるだろうか?」と不安な人がほとんどだと思うんですよね。 

このファンのもやもやとした気持ちを緩和させる意味でも、作品内のメンバーの行動の動機が「μ'sだけでなく全てのスクールアイドルのため」となっていく後半の流れは,サンシャインのための布石とも解釈できそう。 

このあたりの展開は、これまでのメンバーの言動・行動から考えると、少し飛躍しすぎと言うか不自然かなとも思いますが、バランスとしては問題ない範囲なんじゃないでしょうか。

 

その他雑感

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■劇中曲

 良かったですね!

個人的には予告編などで何度も聴いていた「Angelic Angel」が1コーラス通して聴くと、まあ素晴らしい。音楽的にも大人っぽいと言うか、かなり洋楽寄りの曲調で、このあたりのストーリーとのリンク具合も素晴らしかったです。

 

■ミュージカル演出

 本編でも何度か登場していたミュージカル演出ですが、今回も学年ごとの新曲のシーンで使われていましたね。 

若干、前後のシーンとのぶつ切り感が無いことも無いですが、このあたりの良くも悪くも荒削りだったり、強引な部分はラブライブ!の持ち味でもあるので、楽しく観れました。

 

■A-RISE

 A-RISEは登場シーンも多く、ファンからも好敵手として愛されている彼女たちですが、非常に大切にされているキャラだなあと感じました。

 

■その他

 ・海外の件って誰発信のオファーよ?とか、本人の許可なくμ'sのプロモーションされすぎだろ!とか、卒業式から数週間の間にどれだけハイスピードで仕事してんだよ!とか、ツッコミ所もありますが、そもそもラブライブ!は本編の時点からツッコミ所がそれなりにある作品なので、そこをツツクのは野暮ってもんです。

 ・雪穂と亜里沙のライブシーンが観たかったです。サンシャインに絡んで来る可能性も残ってますが。

 ・アキバドームのライブの件が現実とリンクしてくる可能性は非常に高く、6hは東京ドームでしょうか?

 

感想は以上です!

あと、すでに劇場版のサントラ の予約は開始しているので要チェックですね!

  

 

 

 

 

 

 

当ブログは、アパレル業界から広告業界に転職した管理人が、ファッション、音楽、映画、文学、アニメなどサブカル全般について書いています。
気が向いたときにだけ更新してるうちにまとまりの無い雑記ブログになりました