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雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

2015年視聴アニメ全31作品の感想を各クールごとにまとめた(上半期編)

年の瀬になって、そろそろ【2015年○○ランキング】的なコンテンツがアップされる季節になりました。便乗して2015年のアニメに関して書いてみようかと思います。

今回はあくまで「私が最終回まで完走できたアニメ」についてのみ書きます。実際に数えて見たら31作品でした(※2014年秋開始の2クールもの含む。※分割2クールは2作品としてカウント。※現在放送中の2015年秋アニメは現段階で視聴継続している=最終回まで視聴決定と言う想定でカウント)。私の視聴スタイルとしては、

  • シーズン開始時点では、基本的に第1話は(どれだけ地雷臭がしていて)もほぼ全作品を録画視聴。この時点で半分程度を1話切り。
  • 3,4話の時点でさらに脱落多数。この時点で10作品ほどが残り、そのほとんどは最終回まで完走するが、9話、10話あたりで急に心が折れて2,3作品が脱落。
  • 1シーズンあたりの完走作品は7,8作品が平均。

と言う感じです。それでは時系列で今年の上半期の作品を紹介します。

 

冬(1月~3月)

 

SHIROBAKO

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私は元々P.AWORKSの作風が好きで、特に『花咲くいろは』は人生ベスト級に好きな作品でもあります。PA作品の魅力を私なりに定義すると、水彩画的な淡くて優しい世界だったり、いい人しかいないじゃねえかって言うキャラだったりするんですけど、一定のクオリティが保たれている安心感みたいな部分も大いにあるのかなと思います。『グラスリップ』はちょっと前衛的すぎたかもですが。

ただ、高いところで安定してる分、そこからさらに突き抜けないような印象を持っていたのも事実で、それがなんでかって言うのを考えるに、心情描写が深いところまでいききれてないと言うか、群像劇的にたくさんのキャラを描く分、視聴者が感じ取らないといけない部分、脳内補完しないといけない部分が多すぎるんじゃないかと思っていた次第です。

SHIROBAKOも1クール目が終わった時点だとそんな印象を受けていたんですけど、これが2クール目になって話が進んでいくにつれて、各キャラクターの実在感がすごく強くなっていくんですよね。SHIROBAKOもキャラ数が非常に多い群像劇なので、主人公の宮森以外のキャラってそれほど時間を割いて描かれているわけでは無いんだけど、その少ない出番の中で表現される、キャラのちょっとした言動や仕草、演じる声優さんの演技なんかで「このキャラはこう言う人間性だ」って言うのが、知らず知らずのうちに視聴者に刷り込まれてるとでも言いましょうか。一つ一つの言動に対して「あー確かにこのキャラならこう言動をとるよな」って言う納得度が異常に高いんですよね。例えば、絵麻が故郷の母親に言う「私、アニメーターで食べていけると思う」って言う短いセリフにどれだけの思いが込められてるかとか、最終回付近で何気に周囲とコミュニケーションを取るようになった平岡の心情の変化とか。

たぶん世間的にも今年のアニメ全体、と言うかアニメ史上でも屈指の名シーンだとされるであろう、23話のずかちゃんアフレコシーンでの宮森とずかちゃんそれぞれの気持ちって、決して安易にセリフで表されないんだけど、表情や仕草含めて沢山のことが想像できるって言うのが代表的な例ではないでしょうか。やっぱり水島監督はすごいです。

 

ユリ熊嵐

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天才・幾原監督カムバック!と自分の中ではかなりの期待値を持って視聴開始しました。イクニらしく沢山のメタファーが散りばめられた作家性の非常に強い作品でしたが、もう少しエンターテイメントに振ってほしかったと言うのが正直なところです。

考察してみたり他の人の解釈をネットで見たりして監督のメッセージを受け取ったとしても、肝心のストーリーの求心力が前作『輪るピングドラム』に比べると弱かったかなあと思います。「なるほど」とか「すごい」とはなっても「おもしろい」にはなりにくい作品だったかなあと言うのが個人的な感想です。1クールだとイクニワールドを表現しきれなかったのかも。

 

冴えない彼女の育てかた

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丸戸史明作品って、基本的に主人公の周りに可愛い女の子がいっぱいいて、一つの到達点に向けて何かを作っていく中でチーム感が高まっていく過程を描くって言うのがストーリーのベースラインだと思うんです。タイムリミットがあって、その限られた時間の中での青春時代の刹那的な輝きを描くのが非常に巧みで。

原作読んでないので、アニメ放送分までのストーリーでしか語れないんですが、冴えカノはその刹那的な部分は一切無いまま幸せに、ただただキャラに萌えて1期は終わったので、つまりはドラッグ的に幸せな作品でした。

個人的ベストエピソードは加藤と一緒に朝までクラナド的なゲームをやった回かな。付き合う前の女の子と朝までゲームをやるって言うシチュエーションがなんかツボでした。あと、OP/ED共に主題歌が異常にいい曲って言う。

 

幸腹グラフィティ

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決して何回も見返そうとか二期を作ってくれって切実に思うほど印象に残った作品では無いんですが「女の子がご飯をおいしそうに食べる姿を性的に表現する」って言う、今文章にしても狂気としか思えないコンセプトをシャフトが本気でやったことに対して、ただただ拍手です。

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS(第1クール)

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個人的に無印のアイマスで不満だった点はリアリティの欠如でして、具体的には961社長のTHE・悪役な立ち回り(&悪役として小物すぎる)とか、マスコミとか芸能界って言うものの描かれ方がすごくステレオタイプだったりとか、なんと言うか、全体的に主人公のアイドル含めてキャラが薄っぺらく描かれてる感じがしたんですよね。

それに対して、デレマスはかなりリアルに寄せて来たなと思っていて、演出の妙もあってキャラのちょっとしたセリフ回しとか行動に大きな意味を持たせて描かれているなあと。未央が引きこもった時も「またキャラを安易に動かして!」と憤慨しかけたんですが、最終回の「アイドルやめないで良かった」って言うセリフで全部を引っ繰り返してくれました。て言うか泣きました。よく見れば、復活以降の未央は少しずつ行動にも変化が出ているんですよね。デレマスはそのあたりの心情描写を、何気なく表現してしまう作りがとても品があります。

後述する2クール目の伏線として機能している部分も多く、今これだけ人気があるのも納得な、文句なしに今年を代表する作品の一つではないでしょうか。


デュラララ!!×2 承

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待ちに待ったデュラララ!!の続編!と意気込んで見始めたのですが、なんだろうこの違和感は。テンポが遅いからなのか、キャラが増えすぎてカタルシスを生むポイントが絞りにくくなっているからなのか、1期で感じてた面白さ・ヤバさが半減した印象でした。

原作がそうだと言われればそれまでなんですが、1期で一旦収束した話を無理やり広げているような感じがして、最後まで乗り切れずに終わってしまいました。最終話付近の様々な勢力が交わって乱闘になったくだりだけはデュラララっぽい!と思いましたが。


ALDNOAH.ZERO アルドノア・ゼロ (第2クール)

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1期は自分的には相当好きな作品で、それは、あまりにも完璧超人すぎる伊奈帆が最終回で死んじゃうって言うのが、皮肉っぽいと言うかご都合主義へのアンチテーゼとして機能していたからと思ってたんですよね。虚淵さんが途中で抜けたとか言う事情は一旦無視するとして「不自然なぐらい強いキャラを主人公にしたのは、このラストのためか!」と思って感心したんです。まさか2期で「実は生きてました」みたいな展開はやめてくれよと思っていたら、本当にそうなっちゃいましたね。

だったら敵役のスレインの業の深さみたいな部分でストーリーを動かしてほしいと思っていたら、これも意外とそうでもなく。たぶん、伊奈帆とスレインの関係を、アムロとシャアみたいにしたかったんだと思うんですけど、いかんせん二人が物理的にも物語的にも接近・交差するシーンが少なくて、イマイチ盛り上がらないまま後半まで進んでしまったのが2期にイマイチ乗り切れなかった原因じゃないかなあ。

 

春(4月~6月)

 

響け!ユーフォニアム

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京アニ作品を論理的かつオリジナリティがあり、納得がいく考察をしているランゲージダイアリーさんの記事を読みながら視聴していました。相羽さんの考察は絶対に一度目を通した方がいいです。実際当たっているかどうかは分からないけど、アニメに対しての深い考察力は日本で一番じゃないかと結構マジで思ってます。

aiba.livedoor.biz

考察のしがいのあるアニメだし、キャラの細かな仕草や行動に多重的な意味合いを持たせた山田尚子監督らしい作品でした。SHIROBAKOと言い、デレマスと言い、今年はアニメがより映画表現に近づいた年なのかなと勝手に位置付けていたりもします。

京アニで一番好きな作品は何かと言われると思い出補正も含めてハルヒになってしまうんだけど、一番完成度の高い作品は?と言われると迷わずこの作品になるでしょうねえ。

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

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萌えアニメは観るけど特定のキャラに深く思い入れる見方はしない私が、1話の時点で「か、可愛い」とたじろいだのは、ヘスティア様が初めてです。と思ったら、放送直後から「例の紐」の件でネットが騒然としていましたね。

この作品も、全体を通してみると決してストーリー展開が巧みなわけでもないし、肝心のヘスティア様も途中から目立たなくなっちゃうしで、手放しには評価しづらい部分もあるんですが、一定のクオリティは保ちつつ、楽しんで観れた佳作でした。

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続

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終盤で一気に引き込まれました。元々原作が、ラノベとしてはかなり文学性の高い作品だったと思うんですが、それをしっかりアニメで表現してくれましたね。原作未読なので初見時にはキャラの心情を理解しきれずにポカーンだったんですが、二度、三度と見返す内に主人公3人の思いを受け取れるようになり、見れば見るほど味わいが増すスルメ的な作品でした。

ラブコメに寄っていた1期とは雰囲気が違いましたが、私は断然こっちの展開の方が好みです。原作最終巻にあたる続きは、劇場版かOVAの制作を是非!

あと、OP/ED共に主題歌が異常にいい曲って言う。


長門有希ちゃんの消失

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おそらく、世間的には決して評価の高くない作品だと思います。ハルヒ自体がすでにクラシックな作品ですし、本編とは違うスピンオフ作品が原作。制作も京アニじゃない。そもそも京アニ版ハルヒの魅力のかなりの部分は、SF作品としての完成度の高さだったのに、SF設定がすっぽり抜け落ちている。でも私は楽しめました。

1話を観た時点で、今の時代にあの時の声優たちがこのキャラたちを演じている。もう一度、あのキャラたちに会える。って言うそれだけで胸がいっぱいになってしまって、泣けました。それは後藤邑子さんの体調の件も含めて。

京アニ版へのオマージュが随所に散りばめられているのも、リスペクトを感じましたし、作っているスタッフが本当にハルヒという作品を愛しているのが伝わるような丁寧なつくりだったと思います。

 

プラスティック・メモリーズ

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もっと設定をうまくつかって面白くできそうな勿体ない作品だった印象です。いっそ、アイラちゃんがただ可愛いだけのアニメとして作っても良かったんじゃないかとも思うぐらい魅力的なキャラでしたね。主人公のツカサも、非常に好感が持てる男主人公で、キャラはいいんだけどなあ。と言う作品でした。

最終話はすごく綺麗にまとまっていましたが、ある意味予想通りな感じも。ただ、OP/ED共に主題歌が異常にいい曲って言う。

 

攻殻機動隊ARISE -ALTERNATIVE ARCHITECTURE-

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OVAの再編集版が大部分を占めるので、そっち込みの評価になっちゃいますが、士郎正宗、押井守、神山健治に表現されつくした攻殻の世界を、元々の世界観を壊さずに新しく表現することってめっちゃくちゃ難しいと思うんです。それを、こうも見事にやってのけてしまったことに脱帽しました。紛れもなく攻殻の世界なんだけど、微妙にキャラが未熟で、それが今までの攻殻には無い独特の青臭さや熱さに繋がっている。

エンタメ要素がかなり強い劇場版も最高で、まだまだ攻殻って言うコンテンツは生き続けるなと思わされましたよ。

 

ハロー!!きんいろモザイク

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きんモザって日常系萌えアニメの一つの完成系だと思ってます。私が好きな萌えアニメの共通点は「優しい世界観」「ギャグの切れ味」「性的表現の排除」の三つだと思っていて、特に二つ目のギャグの部分って作品ごとにかなり差があるんですが、きんモザは何回も声出して笑わされました。

ちなみに、カレン×くっしーちゃんの組み合わせが一番好きです。


シドニアの騎士 第九惑星戦役

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1期から引き続き楽しませてもらいました。少し萌え要素とかラッスケ展開が多かったりしたのは個人的には蛇足かなと思わんでも無かったですが、1期の熱さは健在でしたね。

ただ、もうちょっとエンタメ性を減らしてでも、エグい展開でも良いのになとも。エヴァで言う使徒だったり、進撃の巨人で言う巨人だったりって言う、得体のしれないものと対峙する恐怖とか圧倒される感覚みたいなのが、1期のガウナには感じられたんですが、2期はあんまり怖いとは感じなかったかなあ、と。原作も完結し、おそらく作られるであろう次作(3期?劇場版?)に期待です。


グリザイアの迷宮/グリザイアの楽園

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色々突っ込みどころはありつつも、独特な魅力を持った作品でした。1期『グリザイアの果実』で主人公・雄二が助けた、心に傷を持つ少女たちが逆に雄二を助けるために動き出す。と言う展開は定番ながらも胸熱。原作が18禁のエロゲであることを逆手に取った、放送ギリギリの下ネタギャグシーンも面白かったです。時間が経ったらまた見返したいと思える良作。

 

以上、上半期17本でした!近日中に下半期についてもアップします。

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