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元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

元・アパレル販売員が考える30代のメンズファッション2017~デニム編~

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私はがファッション業界に長く勤めていまして、かつては全国的に名の通っている某セレクトショップで販売員をやっていたこともありました。

そのころに毎日お客さんと話している中で、結構な割合でいたのが「何を着たらいいのか分からないんですけど」と言う悩みを持ったお客さんでした。(※余談ですけど服屋にいるとそんな感じのお客さんは相当多くて、店員は日常風景なのでいちいち気にしません。

なので「服屋に着ていく服が無い」とか言ってる人は自意識過剰もいいところだと思います。) そう言うお客さんって、お店のメインターゲットがそうだったからってのもあるんですが、30代のお客さんが多かったです。思うに、20代後半~30代の間に結婚して家族と過ごす時間が増えたり、仕事も働き盛りだったりで、同世代の友達と一緒に遊ぶ機会がグっと減るので、いつの間にかファッションに関して浦島太郎状態になる人が多いのかなと。 と言うことで、そう言う人向けのエントリーを今後ちょくちょくと更新していこうかと思ってます。第一弾はデニム編です。30代が履くべきデニムってどんな感じなんでしょう?

 

そもそも30代がデニムってアリ?

これは愚問でして、もちろんアリです。ただ、デニムってカジュアルなアイテムだから、選び方を間違えると「休日のおっさん」もしくは「若作りに失敗したおっさん」になってしまうので気を付けたいところです。大人の着こなしを目指しましょう。じゃあどんな感じのデニムがいいの?と言う話ですが、結論だけ書くと「余計な飾りが付いてない」「色落ちしてない」「やや細め」の3つの条件を備えたものです。ブランドは別にユニクロでもGAPでもAPCでもセレオリでもいいんですが、価格面(1万円前後ぐらい)とブランディングのバランスを考えると、なんだかんだでリーバイスじゃないでしょうか。オシャレへの近道は、長く愛されてる定番品から攻めることです。と言うことで、今回はリーバイスからセレクトしながらご紹介します。 では、上に挙げた3つの項目を画像入りで説明します。

余計な飾りがついてない

 

これはようするに、普通のデニムを履こうねと言うだけの話でして、なぜか変な飾りが付いたデニムを履く人が意外と多いんですよね。ドンキホーテにいるヤンキーが履いてそうなデニムと言えば想像がつきやすいかもしれません。

 

具体的にどんなやつがNGかと言うと

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こう言う変なベルトループが付いたやつとか

 

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こう言う、なぜかジッパーが付いてたりオレンジの主張が強いやつとかのことです。

 

こう言うのは、誰が何と合わせてもオシャレにならないので止めておきましょう。

 

色落ちしてない

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これもシンプルな話でして、色落ちしてるとカジュアルになりすぎます。デニムって言う素材自体がカジュアルなのに、そこに色落ちって言う要素が加わるとちょっと厳しいです。カッチリした格好にあえて色落ちしたデニムで外す。みたいなのもアリなんですが、そのへんのバランスってかなり難しいので、避けた方が無難です。

 

いい感じにアタリのついたデニムの良さって言うのもあるんですが、ちょっと今のトレンドには当てはまらないかなあと。古着のヴィンテージデニムが流行ったのって90年代で、ダウンタウンの浜ちゃんとかがファッションリーダーだった頃の時代の話になっちゃいますので。トレンドの周期的にはこれから数年以内ぐらいにまたトレンドに上がって来そう(もうひと昔前に流行ったケミカルウォッシュは実際復活して来てたりもします)な気はするんですが、まだちょっと早いかな。

 

シルエットはやや細め

 

ここからが本題です。上の二つは簡単なんですが、シルエットは皆さんの悩みどころじゃないでしょうか。

 

「やや細め」と言われても、何を持って太い・細いの判断を下すか、と言うのが分からない方も多いかと思います。細い・太いを判断するためにはまずはど真ん中のシルエットを知ること。つまり「太すぎず細すぎず」のシルエットってどんなもんや?と言うのを知ることから始まります。

 

これは、基本的に世界中どこの国に言ってもリーバイスの501が基準になります。世の中のデニムのシルエットはすべて「501と比べてどこがどう違うか」を基準に作られていると言っても過言ではありません。なので、下記501の画像のシルエットをよく見ていただいた上で、そのあとに続くデニムと見比べてもらえれば分かりやすいかと思います。

 

リーバイス501

 

ちなみに、すべてのスタンダードたる、この501は数年に一回シルエットが見直されます。時代やトレンドによって、何がスタンダードか?と言う基準が変わるからですね。まあそのへんはかなり細かいフィットの微調整なので、一旦「これが細すぎず太すぎず」のシルエットである。と言うことを覚えておいてください。

 

じゃあ「やや細い」デニムってどれ?って話ですが結論から書くと505511のどちらかです。

 

505

 

505は501と同じように歴史が長い定番商品の一つ。ストレッチは入っておらず、501を気持ち細くしたストレートシルエットです。501とこれは大概のセレクトショップに置いてます。

505 CLASSIC UPGRADE レギュラーストレート/リンスカラー/14ozデニム

 

511

 

511は505よりももう一段階細めのテーパードシルエット(裾に向かって細くなる)でストレッチ入りです。ただ、いわゆるスキニーのようにめちゃくちゃ細いシルエットでは無く適度な細さです。

 

 511 CLASSIC スリム/リンスカラー/12ozストレッチデニム

 

基本的に511の方が、より今っぽいシルエットになるのでオススメです。ここ数年で売上をガッツリ伸ばしていて、501,505に並んで新定番って感じの位置になって来てるんじゃないでしょうか。ストレッチ入りで伸縮性があって楽ですし。初めて履いた時は「これは自分のためのパンツだ」と感動しました。このシルエットを求めてる人は絶対に多いはずです。

ただ、スポーツをやってた人とかで太もも、ふくらはぎがデカい人はピタピタになる危険性があるので505の方が無理なく履けるでしょう。

 

太すぎ・細すぎの参考例

一応、やめといた方がいい例もご紹介。

 

太すぎ

 

まず↑こっちは503。この写真だと少し分かりづらいんですが、腰から太ももにかけて少し広がってますよね。これ実際に履くと結構ダボっとしただらしない印象になります。ワイド目なパンツって言うのはトレンドではあるんですが「何を着ればいいのか分からない」と言うぐらいの状態の人が挑戦するのは少し難しいかも。意図的に「あえてパンツを太めで」と言う匙加減は結構バランスが必要です。

 

 

細すぎ

これも写真だとそこまでピタピタに見えないんですが、正真正銘のスキニーなので、履くとロックミュージシャンみたいになります。

↓はWEARの拾い物のコーデ画像ですが

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こんな感じになります。

 

まとめ

なんとなく、いろいろなデニムを見比べてみるとシルエットの違いがお分かりになったのではないでしょうか。パンツは一本でもお気に入りのシルエットが見つかれば、今後はそれを基準に選んでいけばいいので楽ですよ。ってことで、結論としては30代が履くならリーバイスの505511が一番間違いないです。

 

 

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