雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

色々なスニーカーを履いても結局コンバースのオールスターに戻ってくる現象

コンバース オールスターを始めて履いたのは中一の時だった

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コンバースのオールスターがずっと好きだ。

初めて買ったのは中学1年生の時。

僕の通っていた中学では、入学したての新入生は皆、真っ白のスニーカーを履く。でも夏休みが明けて中学生活に慣れた頃からは、徐々に皆が靴を買い替え始める。生徒手帳には「白のスニーカー」としか書かれていないから、真っ白じゃなくっても白ベースならいいでしょ。と言う感じで、思い思いのスニーカーに買い替える。

「シューズの面積の半分が白だったらいいらしい」と言う裏ルールを先生から聞いた、と嘯くやつもいたけど、真偽のほどは最後まで分からなかった。

それで、僕が最初に脱・真っ白スニーカーを成し遂げた時に選んだのがオフホワイトのオールスターだった。

NIKEのハイテクシューズが全盛の時代だったけど、その時の僕には「これぞ学生さんの履く靴」って言う感じのシンプルなオールスターがその時の気分にピッタリだった。安いし近所の靴屋にも置いてるから母にねだりやすかったって言うのもある。

それからは通学用には白のオールスター。普段着には黒のオールスターって言う感じで2つのオールスターを履きまわしていた。お洒落のことなんて全然分かっていなかったけど、その時の僕にはオールスターを履いた自分が一番しっくり来たし、一番お洒落な靴はオールスターだと思った。

でも、オールスターには致命的な欠点があった。

今どきのクッション性抜群の靴に慣れた中学生からすると、オールスターは体育には不向きだったのだ。マラソンの授業でオールスターを履いた日なんて最悪で、足が痛くてしょうがない。

一度、雑誌のスニーカー特集号を読んだら、オールスターは元々バスケットシューズであることを知った。オールスターのハイカットを履いて(&やたら短いパンツを履いて)プレーしている昔のバスケ選手の写真が載っていたのだけど、「昔の人はこんな靴を履いてバスケしてたのかよ!」と驚いたりもした。

でも当時の僕はスラムダンクが愛読書だったから、オールスターはバスケが好きな自分にピッタリな靴だと思った。

ファッションを考えるときに、そのアイテムのルーツとか歴史的背景を知ることは大事だと今も思っているけれど、その考えの原点はこの一件だったかも。

 

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オールスターがバッシュだと知った時の衝撃たるや

 

その後、高校生になっても大学生になっても社会人になっても、僕の足元のヘビーローテーションの中にはいつもオールスターがあった。

途中で裏原ブームを通ったこともあって、NIKEのハイテクシューズに夢中になったりもしたし、販売員をやっていた時はとにかく足が楽なスニーカーを求めてニューバランスを毎日履いていた時もあったけど、やっぱり今でも休日はオールスター。あ、でもたまにジャックパーセルは履く。クッション性が高くて楽ちんだから。

 

 

色や形ごとに表情が変わるコンバース オールスターの魅力

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沢山の色や形や素材のオールスターを履いて来たけど、今までで一番履いてるのは、キャンバスのローカットの生成り。

何足も何足も履きつぶしては買い直しまくっている。買ってすぐのピカピカの時はクリーム色が強すぎて、ちょっとなよなよした雰囲気なんだけど、何日間かベランダで日焼けさせたり、毎日履き潰してるうちに色が馴染んできて、いい感じになっていく。

形は大体ローカットを履いている。

ハイカットにも良さはあるけど、くるぶし辺りをガッツリ覆うハードな感じと、パンツの裾が引っかかってキレイにストンと落ちてくれないところ、あとは何よりも脱ぎ履きのしにくさから、少し履くのが億劫になってしまう。だから、基本的にはローカット。

でも色によっては「ローカットよりもハイカットの方が断然格好いい色」って言うのもあって、自分的には黒はそっち。

黒のオールスターはどうやったってロックな匂いがしてしまうんだけど、ヒロトみたいにピタピタのデニムに黒のオールスターハイカットなんて最高だ。

さすがに30歳を越えたぐらいからは、いかにもロックンローラーみたいな服装を街でするのはちょっと気が引けてしまうけど、たまにライブハウスにロックンロールバンドを観に行くときとかはスキニーデニムに黒のハイカットを合わせてみたりもしている。

あとはロックと言えば、キングブラザーズのマーヤが履いてる青のオールスターも真似したくなって買った。

 

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ブルーハーツの頃からずっとヒロトは黒のオールスターハイカット

 

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<左端>キングブラザーズ(ex:N'夙川ボーイズ)のギター&スクリームのマーヤは、いつも青のオールスター。

 

真冬になると足元が冷えてしまうから、レザーのオールスターを履く機会が増える。

お洒落は我慢なんて言う信念は持っていないので、寒い時には暖かい恰好をするようにしている。だから冬場は白レザーのオールスターローカットと、黒レザーのジャックパーセルの出番が増える。

ちなみにジャックパーセルの場合は、同じ黒でもオールスターのようなロック感は無くって、大人のスニーカーって感じで落ち着いたコーディネートにもよく似合う。これはこれでずっと重宝しているのだ。 

 

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冬になると活躍するレザーオールスター

  

何に合わせてもコーディネートの邪魔をしないのがオールスター

 

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キレイ目ニット+ツイードパンツにオールスター。いいバランスですね。

 

自分の性格上なのか、アパレル業界に長くいて色々なファッションに触れて来たからなのか、色々な系統の恰好をしたくなってしまう。

ある日は思いっきりニューヨークのストリートな気分でSTUSSYのスウェットとノースフェイスのダウンジャケットを着て、次の日には英国紳士な気分でツイードジャケットの上にマッキントッシュのゴム引きを着て首元にはタイ、その次の日にはフレンチマリンだぜとアニエスのボーダーTの上にピーコートを着てベレー帽を被ってみたりする。

そんな感じでファッションの振れ幅が大きい人間なので、日によって合わせるシューズを選ぶのが大変だったりするんだけど、オールスターならどの格好でもOK。白ご飯的な包容力で、どんな服装にもピッタリとハマってくれる。

しかも、オールスターがコーディネートの主役になることは決して無くて、そこにあるのが当たり前みたいな顔で足元に収まってくれるのが憎い。この絶妙な存在感が、30を過ぎた今の自分のファッション感、大げさに言うと人生観にマッチしてくれていて、ますますオールスターを愛でる気持ちが高まっている今日この頃。

全身をシンプルにまとめて、ポンプフューリーとかのド派手なハイテクシューズで外す。みたいなのは、20代にセレクトショップの販売員をしていた頃によくやっていたのだけど、今となってはそれも「外してまっせ」感が強すぎて気恥ずかしいので、ちんまりと収まってくれるオールスターが丁度いいのだ。

 

オールスターを履いてる女子もいい!

女性がオールスターを履いてる感じも好き。

miniとか読んでそうなストリートっぽい子が、夏場にメンズライクなショートパンツにオールスターを合わせる感じとかも好きだけど(いや、それならVANSのERAかオールドスクールか)、モードやコンサバ寄りのコーデの外しにオールスターを使うぐらいの菊池京子さん的バランスがいいと思う。ちょっとくるぶしがみえてるぐらいの抜け感でな。

 

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女子はこのぐらいのバランス感がいい!

 

なんだかんだで現行のオールスターで満足できてしまう

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これも僕の性格上だけど、ヴィンテージとかレア物とかの要素には一切ロマンを感じないので、デッドストックのチャックテイラーを古着屋で漁ったりとかは一切したことが無い。

知り合いだとアメリカにわざわざ言って、状態のいいチャックテイラーを探し回る人もいるけど、自分的には現行のオールスターで全然OK。マイナーチェンジされるごとに履き心地も良くなってるし、オールスターは常に今が最強と思っている。

でも、最近販売されている100周年記念のマイナーチェンジで、ヒールパッチが変わったのはちょっとイヤかも。あの、履いてたらすぐにプリントが剥げてくるのが、履いた証っぽくて良かったんだけどなー。パッチのデザインもちょっと変わっちゃったし、うーんどうなんだろう。今のうちに生成りだけでも買いだめしておこうかなあ。

 

ファッショニスタからそこらのオッサンにまで愛されるのがオールスター

 

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たまに「オールスターは皆が履いてるからダサい」みたいなこと言う人がいるけど、そんなバカな話はない。

アパレル業界内の人間でそんなことを言う人は絶っっ対に一人もいなくて、ファッションの歴史とか文化的背景を知っていて、リスペクトする気持ちを持つ人間であれば、そんな発言は出てこないはずなのだ。

まあそんな小難しい話をするのは肩に力が入りすぎているから脇に置くとして、世界中のどこの国に行っても、男でも女でも、子供でも大人でも、お洒落な人でもダサい人でも、誰でも簡単に手に入って、気兼ねなく履けるのがオールスターだ。

だから僕もずっと飽きずに履き続けているのだろうし、たぶん死ぬまでずっと履くんだと思う。

 

そう言えば生成りのオールスターがボロくなって来てたな。そろそろ買い替えようかな。