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雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。OVAクリスマススペシャル』を観て、改めてアニメの面白さは円盤売上だけでは測れないと思った

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『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』(以下『ろこどる』)の新作OVAが放送されました。

 

テレビシリーズ放送時と変わらず、優しさに溢れた心地よい30分で、あまりに幸せな時間過ぎて、ずっと口を半開きにしながら惚けた顔で視聴を続けていたのでした。いつも30分が早いと感じる素晴らしい作品です。

 

しかし、こと円盤の売上=ファン数と言う観点から見れば、ろこどるは決して大人気の作品とは言えません。

 

同じアイドルを題材にしたアニメと言えば『ラブライブ!』や『アイマス』と言う社会現象にまでなるほどのビッグコンテンツがあり、日常系と言うくくりで考えても今は群雄割拠の時代。『きんモザ』『ごちうさ』『のんのんびより』の御三家を始めとして、人気作品は枚挙にいとまがありません。

そんな中でろこどるは決して大ヒットした作品とは言えません。具体的な売上枚数は各自お調べいただくとして、いわゆる2期ラインには届かない枚数であることは確かです。

ただ、あえて言いたい。

円盤売上だけで作品の面白さが測れるワケあるかい。と。

売れる作品は、それだけの魅力を秘めていることは確かです。例えば今年で言えばSHIROBAKO、デレマス、俺ガイル続、charlotte、オーバーロード。売れた作品はみんな素晴らしい作品です。そこは間違いない。その上で、「でもそれ以外にも面白い作品はいっぱいあるよ」と思うのです。ろこどるもそんな作品の一つではないでしょうか。

 

それでは、具体的にろこどるの魅力って何?と言うのを私なりに定義すると以下のようになります。

 

がんばりすぎない

 

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ろこどるはアイドルが題材のアニメではありますが、ラブライブのように具体的な目標に向かっていくスポ根要素も、アイマスのような厳しい業界モノの要素もありません。

ひょんなことからローカルアイドルになった主人公が、地元である流川市のアピールのために非常に地味なお仕事(地元ケーブルテレビのレポーターや、地元施設の営業など)を進めていく話です。全国規模のファンを獲得するようなことは無く、地元の人々に受け入れられ、愛されるようになる過程を描く作品です。

テレビに出たり、大勢の異性の前でコンサートをすることだけがアイドルではなく、市井の人々、世代性別を問わない人々から家族のように近い距離で愛される存在。それもまたアイドルなのだと言っているような、新しいタイプのアイドルアニメです。そして、この、頑張りすぎなさ加減が絶妙なのです。

 

萌えすぎない

「いえ、おいどんは、なにゃこに萌えますばい」と言う君子もいらっしゃるでしょう。私も萌えます。しかし、ここで言う萌えすぎないとは、明らかに萌えさせようと言う意図が見えるような露骨な表現だったり煽情的な描写が無いということです。

キャラ造形もしかりで、主人公の奈々子に関しても、かなり地味目な顔つきでして、タイトルのとおりの「普通の女子高生」感の表現が本当に上手い。

 

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巨乳キャラのゆい先輩も↓これです。なんと言うか絶妙にエロくない!(そこが逆にエロいと言う声があるのも分かる)

 

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ゆい先輩は、口癖も「○○っす」と、これまた萌え豚を萌えさせてくれない!ひどい!

ちなみに、弟や妹から「ねーちん」と呼ばれているところが私は結構好きだったりします。

※ラブライブのにこだったり、俺妹の黒猫だったり、花咲くいろはのなこちだったり、弟妹がいて生活感のある姉ポジションの魅力ってなんとも言い難く、これだけで一本エントリーを書きたいところです。

 

おもしろすぎない

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これも少し語弊がありそうな言い方ですが、つまり声に出して大笑いするようなアニメでは無いんですよね、ろこどるって。ガハハと笑わされるよりは、クスっとしたり、ついニヤニヤしてしまったりって言う、これまた絶妙なラインの面白さ。日常系アニメの褒め言葉の一つに「頭を空にして何も考えずに観れる」って言うのがありますが、まさにそれです。

 

あえて、日常系御三家と比較するならば、のんのんびよりほど泣けるわけでもなく、きんモザほど笑えるわけでもなく、ごちうさほど萌えるわけでもない。「感動」「萌え」「笑い」を削ぎ落して、残った「心地よさ」の純度だけを極限まで引き上げたような作品と言えるのではないでしょうか。

ろこどるは、アニメファンから人生のベストアニメとして挙げられることは少ないかもしれません。10年後、20年後に「深夜アニメ年表」を作ったときに、そこに載るような作品ではないかもしれません。わざわざ円盤を買ってまで見ようと思う人は少ないかもしれません。

だけど、観た人は絶対に好きになる。そんな作品なのです。数は決して多くなくても暖かく根強いファンに支えられているからこそOVAが作られ続けるのかもしれません(次回作も楽しみ)。

 

円盤の売上だけがすべてじゃない!

 

良識あるアニメファンには言うまでもないことですが、売れなかった作品の中にも自分のお気に入りになる作品は絶対にあります。例えば、私は7~9月に放送されていた『六花の勇者』が心の中では夏の覇権アニメだったのですが、コレがびっくりするぐらい売れなくてですね。話は最高にスリリング、キャラも立っている、絵も綺麗、声優さんの演技も絶妙。なのに売れないって言う。

 

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バカ売れするタイプのアニメではないだろうと思っていましたが、いわゆる大爆死レベルの売れなさで。こんなに面白いアニメがなんで?と不思議に思ったものです。

みんな見る目がねえなあと悪態をつきたいところですが、でも結局は自分が面白いと思えればそれでいいですよね。だって、食べ物だって好き嫌いが激しいよりも、何でも好きになれる人の方が人生楽しめるじゃないですか。アニメも一緒じゃないかと思います。

ただ、好きなアニメは二期、三期と続いてほしいので、売れてくれたら嬉しいのは確かですけどね。このあたり、円盤売上以外で制作サイドを支援する方法が無いのが悩ましいところで、アニメ業界全体のキャッシュの回りの問題にもなってきそうですが、それは今回の論旨と外れるので割愛。

 

と言うわけで、尻切れトンボで終わりますが、アニメの面白さに売上は関係無いぞ&ろこどるは最高だから観たことが無い人は観た方がいいよ。と言うお話でした。

 

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rakka.hatenablog.jp

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当ブログは、アパレル業界から広告業界に転職した管理人が、ファッション、音楽、映画、文学、アニメなどサブカル全般について書いています。
気が向いたときにだけ更新してるうちにまとまりの無い雑記ブログになりました