雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレル店員になるには?歴10年の私がよくある質問と面接のポイントについて答えてみた

アパレル店員をショップで長くしているとアパレル志望者から相談を受けることも

f:id:amemaa:20170708014913j:plain


私はアパレル店員の仕事を10年ほど経験しましたが、友人や知人から「自分もアパレル店員になりたいんだけど…」と相談を受けることがあります。

そう言った相談をしてくれる人は男女・年齢など様々。

学生さんや主婦さんがアパレルでバイトしてみたいという場合もあれば、これまでずっとデスクワークをしていた人がずっと憧れていたアパレル店員になりたいと一念発起する場合もあります。

でも、皆が疑問に感じるところはかなり共通していて、割と同じ感じの質問をもらうことが多いです。

ということで、今回はアパレル店員になりたい人たちから今まで受けた、よくある質問とその答えをまとめてみました。

特にこれから未経験でアパレルショップ店員・販売員になるにはどうしたらいいのか?と迷っている人の参考になればと思います。

 

アパレル店員になりたい人のよくある質問と答え

f:id:amemaa:20170909054825j:plain

Q.アパレル店員って店の服を買わないといけないの?

A.買う必要があります。大抵の場合は社割で半額程度。全身を自店舗の商品で揃えるのか?最新商品を常に着るのか?はブランドや店舗によってまちまちです。

 

100%の確率で聞かれるのがこれ。もう絶対に誰でも聞いてきます。で、買う必要があるよと答えるとガッカリされるというところまでがセット 笑

ですが、この件に関しては少し解説が必要で。

 

アパレル店員は見た目に関する商売だからこそ着用が必要

f:id:amemaa:20170909054836j:plain

まず、アパレルっていう商材の特性を理解しないといけません。

いわゆる販売員と呼ばれる接客業の仕事は世の中にたくさんありますが、その中でもアパレルが扱う洋服は、お客さんに参考にされやすい商材です。

ショップ店員がお店の服を着用していることで、着こなしの参考になったり、サイズ選びの参考になったり、お客様に対して具体的にイメージしてもらいやすくなるんですね。

アパレルっていう業界は、「人の見た目に関する商材を売る商売」です。そして、ブランディングっていうこれまた特殊な概念をとても大切にする業界ですし、お客さんにもそれが期待されています。

そのうえで、そのブランドの顔として店頭に立っている人間がお店の服を着るのって当たり前かなって思います。まあ、無料で貸与してくれたらもっといいとは思いますし、そういうブランドも実際にありますが、まだまだ少数ですね。これは業界の悪しき慣習の一つかもしれません。

全身を自社商品で固めないといけないのか?最新の商品を常に着ないといけないのか?はブランドによってまちまちなので、一概には言えませんが、社員なら月に2万~5万円ぐらいは使うのが一般的じゃないでしょうか。

 

「買わないといけない」と感じるか「安く買えて嬉しい」と感じるかは人それぞれ

私が大手のセレクトショップで働いていたときは、お店に入ってくる商品を買って、それを着て店頭に立つのが楽しみで仕方がなかったです。

自分の好みにピッタリはまって、なおかつ定価だとなかなか買えないような高額のアイテムでも安く買えるからラッキーって思ってましたし、他のスタッフも、誰に買えと言われるでもなく、嬉々として買っていました 笑

なので、もしも知り合いに「店の服で月10万円も使わないといけないよー」とか言ってる人がいたら、それは確実に自分の趣味で買ってるだけです。これはもう100%断言できます。

で、この件からもわかるんですが、働くブランド選びって本当に大切です。

安価なブランドでアパレル店員として働いて、お店で着る服も安く済ませるっていう考え方もありますが、それで着終わったあとの服がゴミになってしまえば、本末転倒です。

社割で買う服を「店で着るための服」ではなく「自分が着たいと思う服」っていう捉え方で選べるのが理想ですね。

なので、自分が本当に好きな商品を扱っているブランドで働くのがベストかなーと思います。

 

Q.個人売り達成のために服を買わされるって本当?

A.普通ならあり得ないけど、そんな職場や上司がゼロとは言えないのが現実です。

 

私は全国規模のブランド2社を経験しましたが、これは経験してないですね。

自分が副店長をやってた時も、部下にこんなことを言ったことはありませんし、周囲にもそんなことをいう同僚はいなかったです。

スタッフが社割で服を買うタイミングのコントロールはあり得る

例えば、あるスタッフが元々、自発的に買いたいと考えている商品があって、今週中のどこか暇なときに買おうと思っていたとします。

で、たまたまそれが月末~月初で月を跨いでいたとしたら「今月の店の予算が達成ギリギリだから、月末に買ってもらってもいい?」とかって上司から言われる。っていうのはあり得るかな。

スタッフにいらない服を買うように強制するのではなく、本人が買うつもりの服を買うタイミングをコントロールをするというか。別に無理強いしてまで、そのタイミングで買わせようとするわけではないので、これを強制ととるかどうかは微妙ですが、私としては許容範囲かと思います。

よく、ネットの情報だと「アパレル店員は無理やり服を買わされるブラック業界だ」みたいなことが書かれていますが、あの手のやつって、アパレルで働いたことない人が書いてるのが9割なので、信用しなくていいですよ 笑

もう本当に笑っちゃうぐらい、昭和の週刊誌レベルのステレオタイプな作り話が書いてるので。

 

一定の割合でブラック企業が存在するのはどこの業界でも同じ

確かに少数派ながら、バリバリの体育会系のブランドで、売上達成のために強制で買わせようとする上司が存在するようなところも、存在はすると思います。

ただ、一定の割合でブラック企業が存在するのはアパレル業界に限らないです。特別、アパレルが多いとは思えません。

ましてや、今のご時世でそこまで分かりやすいブラック企業は、そうそう無いですよ。だって、そんなことしたら一発で炎上するし、みんなすぐに辞めちゃいますもん。

 

Q.アパレル店員って給料が低いの?

A.ブランドによるけど、業界全体で見れば低いです。正社員で年収300万円以下とかゴロゴロあります。外資とか大手だと400万円ぐらいは普通に可能。

 

これも絶対に聞かれますが、まあさすがにある程度は分かったうえで就職を考える人が多いので、それほど驚かれることはありません。さすがに未経験でアパレルに入って最初から年収500万円とか考えてる人は稀でしょう。

まあ、給料のお話は上を見ればキリがないですが、正社員の雇用も多いですし、接客販売業・サービス業の中では、アパレルはマシな方じゃないでしょうか。

 

Q.アパレルショップ店員はどんな風にキャリアアップしていくの?一生お店で店員やるの?

A.ヒラ社員→副店長→店長→適正に合わせて本部に異動。ていうのが一般的なルートですが、店長だと家族を養っていける程度の給料はもらえるので、ここで長く続ける人が多いです。

 

アパレル店員っておじさんおばさんになってもずっとお店で接客するのか?というキャリアアップの面に疑問を持つ人も多いです。

まず、副店長、店長になればチームのマネジメントがメイン業務になってくるので、接客をガンガンやるわけではありません。なので、キャリアアップしていけば、望む望まずに関係なく、徐々に接客からは少しずつ離れていきます。

例えば、ユナイテッドアローズとかブルックスブラザーズとか、ブランドによっては、ベテラン販売員を大切にして40代、50代でもずっと接客をする上級ポジションを用意していたり、接客のトレーナー的なポジションが本部にあったりするところもあります。

このあたりのキャリアパスの可能性はブランドによってまちまちです。

私の場合は、VMDという職種を目指したいけど、キャリアの幅が狭いブランドで勤務してしてしまっていたので、結局は異業種に転職しましたが、販売員からプレスやバイヤーにキャリアアップできるブランドもたくさんあります。

また、店長になると給与的にも恵まれてきて、ここでようやく年収400万~500万円が現実的になってきます。店長から本社に異動するまでの期間は長くなる場合が多いので、最終キャリアを店長で終えることも珍しくありません。

アパレル店員になるときには、面接などでどういったキャリアパスがあるのかは必ず確認しておきましょう。

 

Q.アパレル店員になるためにはどんな感じで転職活動を進めるの? 

他の業界とあまり変わりません。転職エージェントを使うか、自力でブランドサイトから申し込むかです。

 

あくまで新卒でなくて、未経験者の中途採用であることを前提でお話します。

アパレルの場合は、リクナビネクストとかのいわゆる転職サイトで求人を探そうと思っても、アパレル以外の販売職の求人も多数検索に引っかかってくるので、めぼしい求人を探すのに苦労しがちです。

最近は、転職活動に転職エージェントを利用する人は全体の半分近くと言いますが、未経験の職種に転職する場合は絶対に使った方がいいですよ。私も実際に転職するときに使って、すごい楽です。

忙しい中で、今の仕事をしながら転職活動をするのって本当に大変なので、転職エージェントに登録しておいて、自分の希望に合う求人情報が自動的に入ってくるようにしておけば、無駄な作業が大幅に省けます

また、特に未経験でアパレル店員になりたいと思っている人の場合は、担当エージェントと連携を取って、事前に受ける企業の情報を仕入れておいてから面接にいった方が、合格確率もグンと上がります。

アパレル企業専門の転職エージェントは未経験者NGのところがほとんどなので、総合型の転職エージェントで、アパレルに詳しい人に担当についてもらうのがベストです。

私が転職したのはマイナビエージェント経由でしたが、年収交渉のうまさと、案件数の多さ、担当者のいい感じの対応力などを考えると、2018年現在、ダントツの転職エージェントかと。 

マイナビエージェント

>>公式サイトでマイナビエージェントを確認する

 

Q.アパレル店員になるにはどんなスキルが必要? 

ショップ店員になるだけであれば、最低限のコミュニケーションスキル、洋服やファッションが好きなこと。の2つで充分です。

競争率の高いブランドのショップ店員になるには

 

極論、ショップ店員になるだけであれば、誰でもなれます。

ある程度のレベルのコミュニケーションスキルと、ファッションが好きな気持ちさえあれば、働けるブランドは探せばいくらでもあります。

でも、今このページを見てる人はそうではないはずです。

「自分が憧れているブランドのショップ店員になりたい」「そこで働くだけで自慢できてるぐらいステータスの高いブランドのショップ店員になりたい」「給料が良くてガッチリ稼げるブランドのショップ店員になりたい」などの野望があるはず。

であれば、自ずと高い競争率の中で勝ち抜くスキルが必要になります。大手セレクトショップの新卒採用の競争率は30~50倍程度になってきますし、中途採用の面接でも10倍~20倍は確実です。

その中で勝ち抜くのであれば、

  • 前職の経験で得たスキル
  • ブランドが求める人間性やキャラ
  • ブランドへの愛

などなど、何か1つでも、ほかの志望者より秀でた点を面接でアピールできなければいけません。一つ一つを解説すると。

 

面接では「前職の経験をどうアパレルの仕事で活かせるのか」をしっかり説明する

例えば、これまで接客業をやっていた人であれば、そのまま接客スキルをアピールすればよし。営業職からの転職であれば、数字を伴った実績をアピールすればよし。デスクワーク中心だった人であれば、チームの中でどう役立てるのか?という協調性をアピールすればよし。

これまで服を売ったことがなくても、アパレルの仕事に役立てられるスキルはいくらでも見つけられます。

 

ブランドが面接で求めるのは「人物像」と「ファッション観」

どの業界でもそうですが、ブランドが求める人物像というのがあります。

例えばリーダーシップがある人、チームワークを大切にできる人、自発的な行動ができる人、などなど。どこの会社でも似ているようで微妙に違うものです。

このあたりは、しっかりと転職エージェントの担当者から、各ブランドの情報を教えてもらってください。かなり詳しく教えてくれます。

また、アパレル特有のポイントとして、「ファッションのテイストがブランドと合うか?」という観点もあります。自分の受けるブランドのテイストがどんなのか分からない人はいないと思いますが、しっかりとそこには合わせていきつつ、「なんでそのコーディネートを選んだのか?」などの質問もされるので、答えられるようにしておきましょう。

 

結局最後は愛で押し切る!気持ちが重視されるアパレルの面接 

精神論みたいになって恐縮ですが、やっぱり本当に心からそのブランドのことが好きな気持ちって本当に大切です。

結局、そのブランドのことを愛せない人は、アパレル店員の仕事って長続きしないんですよ。これは業界の人は皆が言います。当然ながら、面接官もすぐに辞める人よりも、長く働いてくれる人の方が採用したいわけで、その見極めポイントの一つですね。 

アパレル業界で本当によくあることなのですが、他ブランドの文化に染まった状態で面接にくる経験者よりも、これから自ブランドの色にしっかり染まってくれる(というと変な言い方ですが)未経験者の方が、採用されることって本当に多いんです。

自分がそのブランドが好きなことを熱すぎるぐらいに伝えることも大切です。

 

 

人気ブランドでショップ店員になるにはあなた自身の強みを大切に

f:id:amemaa:20170615013532j:plain


ということで、よくある質問と答えを書いてきました。

いろいろ書いてきましたが、結局はその人自身の強みをどれだけアピールできるか?っていう点につきます。たとえ未経験であっても、光るものがあれば受かりますし、私自身もそんな人たちをたくさん見てきました。

自分の強みとアパレルへの熱い気持ちを大切に、就職活動・転職活動に臨みましょう。