雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレルショップ店員が求められるタレント化とSNS活用の話

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つい先日、こんなニュースがありました。

 

「セシルマクビー」が人気スタッフによるフリーマガジンを配布開始

 

ジャパンイマジネーションの「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」はCECIL DOLLsによるフリーマガジン「CECIL DOLLs PRESS vol.1」を6月2日から「セシルマクビー」全店舗で配布する。

 CECIL DOLLsは各エリアの店舗スタッフから人気メンバーを選抜し、ブランドスタッフの代表としてエンターテイメント業界とのコラボや雑誌・TV出演などを担う11人のユニット。

 

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出典:WWD JAPAN

 

セシルの客層など考えれば、今回の企画に需要があることは想像に難くありませんが、面白い試みだなあと思ったのでした。

カリスマ店員という言葉が、カリスマ美容師と共に流行語になったのはもう遥か昔ですが、ここ数年のアパレルブランドの戦略として、販売員のタレント化、身近なアイドル化って言うのも一つの流れですね。私の読みとしては、その背景には、インスタをはじめとしたSNSの普及で手軽に自己プロデュース&情報発信ができるようになったって言うのがあるのではないかと思ったりします。

 

かつては面倒くさい役割代表だった店舗のWEB担当もしくはブログ担当

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思い起こせば、私が販売員をやっていた頃も各ブランドが、本社でなく店舗発信でウェブから情報を出していこうぜ、みたいな流れはありましたね。まあ、これは単純に本社のWEB担当やプレスだけで情報発信するよりも、店舗に仕事を振って数で攻めた方が効率的って言うだけの話だったりもするわけですが。

 

で、その当時の主力ツールはブログでした。ただ、このブログの担当って言うのが、まあ面倒くさいんですよ 笑 営業中に裏でパソコン打ってる暇なんてないから、閉店後にモデルになって色々なスタイリングを着ては撮影して、ブログにテキストを打ち込んでって言う。結構、新人の仕事みたいになりがちでした。

そもそも、どれだけのアクセスが集まってるかなどの情報は店舗に落ちてこないから「これ本当に誰か見てるのか?」って思いながら渋々続けたり。これ全部私の経験です 笑

SNSはと言えば、twitter、Facebookが主流の時代だったので、店舗からの情報発信には不向きでしたねえ。

 

インスタだとショップ側の負担が少ない

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ただ、インスタが普及してからは店舗発信の情報が、スムーズにお客様に届けられるようになりましたね。運用する側からしても、ブログみたいに、ちまちま文章を書かなくてもいい(販売員はパソコンが苦手だ!)こと、スマホで手軽にアップできること、いいねでダイレクトに反応が分かることなどの理由で、モチベーションも上がりやすいですし、お客様にとっても、手軽にフォローできてビジュアルから情報が得られるインスタは使いやすいです。

 

インスタで店員とお客様の距離が近づいて、身近なファッションリーダー化

最近だとSPINNSとかの10代~20代前半向けの原宿系ブランドは、さっきのセシルの手法と似たやり方で、SNSやYoutubeで販売員をタレント化してるんですよね。

インスタでも、スタッフ個人のアカウントに数千人規模でフォロワーが付いてたりとかもします。ぺこさんがBUBBLESの店員から今の位置に行ったって言うのも同じことです。

 

若い子たちにとっては、雑誌とかテレビで見る芸能人やモデルよりも、より身近な販売員の方がリアルなファッションリーダーだったりするわけです。芸能人に会ったり話したりすることはできないけど、ショップ店員はインスタでコメントすれば返してくれるし、お店に行けば接客してもらえるわけで。

 

SPINNSのYoutubeチャンネルとか、お客さん目線になって見てみたら確かにおもしろいんで、一回見てみてください。↓こんなんとか

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

こういうことを、普通にできちゃうのがやっぱ今の販売員の子たちなんだなーと素直に感心します。店員さんがYoutuberも兼ねちゃう時代なんですなー。

 

ちょいと話は逸れますが。

東京タラレバ娘の原作で言ってた(ドラマは見てないので分からん)ことで、アラサー世代はSNSが普及した頃にはそれなりの歳になってたので、その手のツールを使うことに、妙な気恥ずかしさがあったりする、と。なんなら格好悪いぐらいに思ってる人も多いぐらいで。

若い子とか、逆におじさんおばさんは斜に構えずに素直に使ってるのに、アラサーのその姿勢は良くないよねって言う話でした。

これってアパレル業界にも根強い考えかなと思います。

本社や店舗のスタッフがアラサー前後が中心のブランドだと、このSPINNSみたいなことって絶対やらないと思うんです。「ブランディングが落ちる」とか「ダサい」みたいなこと言って。

でも、そんなこと言う方がダサい時代なのですよね。

今の10代とか20代前半は、学生の頃から普通にネットやSNSがあった世代なので、当然抵抗も無く、SNSを使いこなせるわけです。ってなったときに、このSPINNSのやり方って、今のお客様にぴったりハマるし、むしろ格好いいやり方なんですよね。

ブランドやショップが向く方向は、常にお客様であるべきで、そう考えると絶対的に正しいやり方です。

 

SNSに力を入れていないショップは見直しを

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と言うことで、昨今はかつてないほどお客様と販売員が近い距離にいられるだけの環境がそろっています。

例えば顧客つくりが大切なブランドやショップで、SNSや動画コンテンツを活用できていないところは、しっかりと考えて運用していくよう、見直す必要がありそうですね。

かつてのように、ただただ面倒くさいだけだったWEB担当の仕事としてではなく、売上やCSに繋がるツールとして、店舗で取り組む価値ありではないでしょうか。

上の世代が若い子たちから学ぶこともいっぱいあるんです。

 

では今日はこのあたりで。

 

 

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