雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレルVMDのキャリアアップ。店舗付きから本社への道は長く険しい

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アパレルのVMDを5年以上やってました

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私はアパレル販売員をやっていた頃、某ファストアッションブランドでVMDを5年以上やっていました。

キャリアの後半は旗艦店の副店長兼店舗付きVMDとなり、サブとしての業務に追われながら、閉店後にレイアウトチェンジを行う日々。ブランド的にも売上が苦しい時期だったことで、日々VMDにおいても試行錯誤を行うようになります。この、売れないから変える、変えるから売れないと言うループを、お店では負のスパイラルと呼んでいましたが、あの頃の業務量の多さは今思い出しても目まいがします。

 

ファスト系ブランドの旗艦店になると、繁忙期の売上は1日1000万円を余裕で越えてくるので、商品が無くなるスピードも半端なく、その度にレイアウトやディスプレイの変更が発生します。エントランス付近などの一等地にあるボディに着せる商品が一瞬で売れてしまい、一日の営業中に何度かボディを着せ替えることも珍しくありません。営業中の店内に、半裸になってるボディが散見されるのも、この時期ならではの風景です 笑

 

 

大型店になればなるほどVMDの影響力は大きくなる

売上や客数の規模が大きいブランド・店舗になればなるほど、VMDが売上に与える影響は大きくなります。一日数万人規模でお客様が来店すると、販売スタッフを総動員しても接客の手は届きません。むしろ、販売スタッフもレジ・おたたみ・在庫補充と言った、最低限のサービスを維持するために駆り出されます。

唯一、まともに接客できる場所は試着室ぐらいですが、こっちはこっちで長蛇の列を捌くためにゆっくりとセット提案をしている暇はありません。セール時期は、接客中心のジョブで働いている販売員にとっては、目の前のお客様に提案ができない歯がゆさがあったりもするものです。

そのようなノー接客状態になるため、無人サービスであるVMDが売上の大半を作り出す要素になります。VMD担当にとっては、忙しいけれど最も売上に貢献していることを実感できる時期なので、達成感を感じることができるときでもあります。

 

店舗付きVMDから本社VMDへのキャリアアップの道は狭く険しい…

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そんなVMD担当ですが、店舗で実績を上げてからのキャリアアップの道は実際かなり険しいです。私のようにマネジメント寄りのルートで副店長→店長と言う道を歩む場合もありますが、VMDを生業にするものとしては、やはり目指すは本社VMD。 本社のVMDと言うのは、デザイナーなどと並んでブランドのクリエイティブを担う、花型のポジションと言えますが、まあ単純に枠が非常に少ないわけです。

その限られた人数も、ブランド理解が深い=社歴が長い社員か、他社で本社VMDを経験している即戦力の中途採用者で埋められる場合が多いです。本社のポジション空きを待っている状態の店舗付きVMDからすると、今のブランドでのキャリアアップについて悩んでしまうこともしばしば。

 

アパレル以外のVMDも視野に入れて日々のスキルアップを

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アパレルにいるとVMDと言うと服屋だけのことだと思ってしまいがちですが、実際はあらゆる小売りの世界でVMDと言う概念は存在します。雑貨屋やインテリアショップなど、アパレルに比較的近い分野は勿論、電気屋にも、スーパーマーケットにも、コンビニにもです。

VMD担当者は職業病的に、買い物に行った際に他ブランドのレイアウトをチェックしてしまいがちですが、意外と異業種の店舗に行った際には意識しないのではないでしょうか。

アパレル以外のジャンルであっても「なぜこのレイアウトなのか、なぜこの什器を使っているのか、このディスプレイはどのような効果を狙っているのか」など、アパレル店舗を見るときと同じような視点で見てみると、意外な学びがあります。

また、将来的なキャリアアップを考える際に、異業種のVMDと言うのも一つの選択肢として考えても良いでしょう。アパレルで学べる美的センスと空間把握能力は、異業種であっても必ず強い武器になります。