雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレルを辞めたい男女別の理由とキャリア別の勝ち組転職方法を経験者が解説。仕事に疲れた人に。

▼2020年4月追記

コロナウイルスの流行にともなう緊急事態宣言の発令に合わせて、しばらくお休みしていたブログを再開しています。

こちらの記事を書いたのは2年以上前ですが、現実はもっとシビアでした。

今やアパレル業界では倒産を間近に控えた会社が激増。生き残ったブランドもリアル店舗は完全に縮小してECシフトの流れが確定的になりました。「販売員を続ける」という選択肢が限りなくゼロになっている現在、この記事に書いている内容も一部、古い情報になってしまったと感じています(今のアパレル販売員の立場は「辞めるか辞めないか」じゃなくて「どうやって早く辞めるか」のフェーズなため)。

ということで、現在の状況について書いた下記記事も、合わせてご一読ください。

 

【必読】緊急事態宣言の発令に寄せて

 (追記ここまで)

 

更新日:18.11.10

アパレルを辞めたい!でも「辞めます」の一言がなかなか言えなかった…

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私は10年ほど続けたアパレルの仕事を辞めて、未経験のデスクワークに転職をしました。

アパレル時代は全国展開の大手セレクトショップに新卒で入社し、外資系のSPAブランドへ。役職は、店舗付きVMDを経て、最終的には旗艦店の副店長が最終キャリアです。

辞めた理由は、給与面や体力面、そして結婚という人生の転機になるタイミングで自分の人生を見つめなおすようになったからです。

ただ、実際に長く勤めた仕事を辞める、と言うのにはそれなりの勇気や決断が必要で、「仕事に疲れた」「辞めたい」と思うようになってからも、しばらく行動に移せずに悩んでいる時期がありました。

「信頼してくれている上司や同僚を裏切ることになるのではないか?」「自分が抜けたらお店が回らなくなるんじゃないか?「そもそも他の仕事にうまく就けないんじゃないか?」

など、慣れ親しんだ職場からの退職を引き留める、いくつかのモヤモとした迷いがありました。

 

でも、実際に転職をしてみた今となっては、当時のそんな悩みは大したことじゃ無かったと思えます(もちろん、今だからこそ、ですが)。

仲間からも気持ちよく送り出してもらたし、自分が辞めてもお店は回るし、転職活動も上手くいって給料的にも体力的にも、アパレル時代よりも恵まれた環境で働けています。

まあ、この手の大きな人生の転機には、極論、開き直りも必要で、うじうじと悩んでいる時間があるなら、少しでも早く行動に出た方がいいんですよね。自分の人生にとって、今の仕事を辞める方が幸せになれる、と思うのなら、行動すればいいだけなんです。

 

今回は、私の経験をもとに、アパレルを辞めたい人のパターン分析、円満退職のために必要な準備、アパレル販売員のおすすめの転職活動のやり方など、幅広く解説します。

かつての私と同じように、仕事を辞めたいけど辞められない人の背中を少しでも押せたらいいなと思います。

少し長めの記事ですが、お付き合いください。

 

アパレルを辞めたい人が退職するベストな時期とは?

アパレル業界を辞めたいと考える人にとってはどのタイミングで辞めるのか?退職の意思をいつまでに上司に報告するべきなのか?退職の理由をなんと言うのか?というのは、悩みがちなポイントです。

アパレル業界を少し離れて考えると、一般企業では新卒などが入社して人事異動などが多く発生する4月、半期が終了する10月を前に退職することが一般的です。

ただ、アパレル業界の場合は年度が4月始まりのブランドと言うのは少なく、どちらかと言えば店舗の売上=忙しさを基準に退職時期を考えるパターンが一般的です。

つまり、辞めたいと思っている人は、最もお店が暇な閑散期の退職を狙うのがベストと言えます。

 

アパレル業界の繁忙期と閑散期

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一般的にアパレル店舗の繁忙期はAW、SSでそれぞれ1回ずつ。計2回あります。

 

■アパレル業界の繁忙期

  • AW:12月~1月上旬
  • SS:6月~7月上旬

 

扱う商材によっても繁忙期がいつなのかは変わりますし、大型のショッピングモールに入っている店舗などの場合は、毎週土日が繁忙期って言いたい人も多いかと思いますが、アパレル業界の一般的なピークと言う意味ではこの2つで間違いありません。この時期の体の疲れは半端ないです。

 

逆にアパレル業界の閑散期はいつか?と言うと、これらの時期が過ぎた直後です。

 

■アパレル業界の閑散期

  • AW:1月下旬~2月
  • SS:7月下旬~8月 

閑散期のアパレルブランドでは人事異動が行われる

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閑散期になると、アパレル業界では店舗の人事異動が行われます。

副店長、店長、本社スタッフへの昇格人事や店舗異動など、皆さんの中にも実際に経験した人は多いでしょうね。鬼軍曹みたいな店長のいるショップへの店舗異動とか、突然言い渡される地方への異動とか、経験した人にしか分からない絶望感があります 笑

閑散期になると、店舗スタッフの夏休み・冬休みも順番に回していくことになりますが、いつもよりも店頭スタッフが少なくても充分にお店が回るぐらいに暇になります。

つい数週間前まで店舗を埋め尽くしていたお客様たちは神隠しにでもあったのか?と言うほど、お店に人がいない状況になります。

アパレルを辞めたいと思っている人にとっては、この時期が最も退職しやすい時期と言えます。

 

辞めたいと思っても一旦冷静に!基本的な考え方はお店に迷惑が掛からない時期に退職

 

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とっても暇な閑散期であれば、スタッフに辞めたいと言われても、お店が受けるダメージは最小で済みます。

逆に、クソ忙しいセールの真っただ中で辞めたいと言われた場合は……沢山のスタッフから恨まれながら退職する、なんてことにもなりかねません 笑

ちなみに、私は1月2日の初売りの日にスタッフにバックれられたことがありますが、今となっては笑い話にできる程度にはいい思い出です。。

 

本当の事なら今すぐ辞めたい!と言いたいかもしれませんが(笑)、考え方としては「最後にセールを頑張って乗り切って、閑散期の間に退職」と言うのが基本です。なので、ちょっと冷静になりましょう。

これは経験したら分かるんですが、今まであんなにしんどいと思っていたセールが、「これで最後」と思うと、意外と楽しめたりするんです。今アパレルの仕事で疲れてしまっている人は、想像つかないかもしれませんが、本当です。

今すぐ辞めたいと言う気持ちをグっと抑えて、最後のひと頑張りと思って乗り切りましょう。

 

辞めることを報告するタイミングは2ヶ月前程度、遅くても1ヶ月前に

店長など直属の上司に退職の意思を告げる時期に関しては、辞めどきと同様、お店に迷惑が掛からないことを念頭に置いて行動しましょう。

1月下旬~2月、7月下旬~8月の閑散期の間に人事異動がある、と言うことは、本社ではその1ヶ月ほど前からすでに、人事についての話し合いは行われていると言うことです。

まだ発表されていないだけで、新人スタッフをどこの店舗に配置し、既存スタッフをどこの店舗に異動するのか、誰が昇格するのか、などが決定している可能性が高いです。

予想外に誰かが突然退職する、となると、玉突き人事のように複数の人に影響を及ぼす可能性もあるため、早めに退職の意思を伝えるべきです。

いくら早めと言っても、さすがに半年も前から「自分、辞めたいです」と伝えても上司が「お、おう」となるだけなのでNG(笑)。ただ、例えば結婚・出産などをキッカケとした退職の場合は、早めから予定が確定しているので、先に辞めたい意思を告げてしまっても問題ありません。

一般的には、その後の業務の引継ぎなどを考えると、2ヶ月前程度をメドに考えておくのがベストでしょう。

 

アパレルを辞めたい理由は大体決まっているが、男女で少し違う

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アパレルは離職率の高い仕事なので、実際に人の移り変わりは激しいです。このあとも出てきますが、入社2年程度で中堅と呼ばれる業界も珍しいです。

私は10年ほどアパレルの仕事をしてきたので、アパレルを辞めたい人をたくさん見てきました。辞めたい理由は大体共通しているのですが、男女で少し違う傾向にあるように思います。

 

男性がアパレル業界を辞めたいと思う理由はやっぱりお金 

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仕事にやりがいは感じているけど今の給料では結婚できない…

男性に関しては、ほとんどが給与面が転職を考えるきっかけになります。私と同じように、結婚や子供ができたなどの人生の転機があった際に、将来への不安を感じて、アパレルを辞めたいと言う気持ちが強くなった、と言う人が多いです。

チームの仲間との人間関係や、お店の売上獲得のために頑張っている仕事内容には満足しているけど、給料の低さが現実的な問題として立ちはだかり、仕事を辞めるべきかどうかの決断を迫られます。

結婚の話が現実的になるまでは、実際にどのぐらいのお金が必要なのか、と言うイメージが湧かなかったりするのですが、いざ結婚となるとお金が必要なことが徐々に分かってきます。結婚式をするにも指輪を買おうにも、貯金がゼロでは話になりません。

子供が生まれてからも莫大なお金が必要なのに、今の給料では…と言う風に、結婚をきっかけにその後の自分の人生を考えるようになり、アパレルを辞めたい気持ちが強くなりがちです。

 

5年後の自分が想像できない…キャリアアップの難しさに希望を見出せない

私も苦労して副店長のポジションに就きましたが、キャリアアップの難しさもアパレル業界の問題点です。現時点の年収が低くても、キャリアアップの道筋が見えていて、しっかりと昇給していくイメージがあれば「今は我慢して頑張ろう」とも思えますし、彼女にも「あともう少し我慢して」とかって言う説明もできます。

ただ。どれだけ努力してもキャリアアップの道が無いブランドにいたら、意味がありません。世の中には、年功序列で半自動的に昇給していくようなお役所体質の業界も存在しますし、アパレル販売員でも、実力主義のブランドであれば、年齢は関係ありません。

でも、そもそものキャリアパス自体が見えていない職場であれば、将来を思い描きようがありません。アパレルはこのパターンが結構多いですよね。

例え毎日の残業が多かろうが、イヤな上司の一人や二人いようが、キャリアを勝ち取っていける環境であれば、そこに向けて努力することはできるのですが。いくら頑張っても、何年続けても昇進も昇給もできる気がしない職場で長く頑張るモチベーションを保つのは、とても難易度の高いことです。

この気持ちは私も痛いほど分かります。 体力的な厳しさもあるけれど、何よりも「男は稼いでなんぼ」「一家の主として嫁さん子供を食わせていかないといけない」と言う気持ちが、私がアパレルから転職をする上での一番の原動力だったので。

 

参考:日本の平均年収

(参照:デューダ)

 

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女性がアパレルを辞めたい理由は人間関係・体力面・そして将来を見据えて 

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女性の場合は、男性よりも辞めたい理由は多岐に渡ります。給料の低さがメインとなる男性と違い、女性の場合はアパレル特有の人間関係や、体力的なキツさ、そして長期的なライフプランを見据えた理由が多くなります。

 

調整役タイプの人は人間関係で精神的に病む

最も多いのは人間関係で悩んでいるパターンです。特に、店長・副店長や先輩スタッフとの人間関係で悩みがちで、女性ばかりの職場で働く難しさを感じている人が多い印象です。

アパレルは良くも悪くも、自分の意思を強く持っていないとやっていけない世界ですが、特に店長・副店長などのポジションに就く人は、その傾向が強いですよね。語弊を恐れずに言えば、我が強い女性が多い。

逆に、周囲とのバランスを取る調整役タイプの人は、キャリアを積んでも「店長・副店長の右腕役」になってしまいがち。私にも経験があるのですが、この調整役タイプの人が、主張の強い先輩・後輩の間で板挟みになってしまうと精神的にツライものです。

なまじ、いい人だと続けられない、と言う側面もあるのがアパレルの仕事と言えます。

 例えば、こんなことってないでしょうか?

 

お客様来店!声を掛けるぞ、掛けるぞ、ちょっと様子を伺って次のタイミングで……てお前がいくんかーい!

アパレルの仕事は売ってナンボな世界ですが、お店に来店するお客様の数は限られています。常に忙しい店舗ならまだしも、お客様がパラパラと来店する程度の規模の店舗だと、誰が最初にお客さんに声を掛けるのか?と言うファーストアプローチ問題は必ず発生します。

ここで、先輩に物おじせずにガンガンいける人はいいのですが、そうも行かないのが世の常(笑)。

個人売り(ノルマ)という絶対的な評価軸がある以上、誰もがアプローチに執着せざるを得ないのですが、このつばぜり合いが起こりまくる環境に疲れてしまう人も。

 

皆でご飯行くのイヤなんだよー!休憩中も気が休まらない

ブランドにもよりますが、私が最初に所属していたセレクトショップは1日の出勤スタッフ数が15人前後で、12時~13時・13時~14時の二交代で1番休憩を取っていました。

そうすると、結構な人数で連れたって昼ご飯にいくことが多く、特に新人のうちはこれが気をつかうんですよね。休憩は一人で好きに過ごしたい派の私にとっては、結構キツかった。気疲れしてしまって、仕事が暇な日でも疲れたなと感じてしまうんですよね。

幸い、2社目は個人で休憩に出るスタイルでしたし、自分が副店長だったので、店舗内で気を遣う相手も少なかったです。

また、これがレディースだとさらにキツい。店舗に一人はいるお局様的な先輩のつまんねー話にニコニコするのとか辛すぎです。

 

この仕事は誰の仕事?担当が決まっていない仕事をさりげなく回避する先輩許すまじ

アパレルの仕事は接客だけではありません。

レジ打ちやストックは勿論、店内の掃除(高いところから!)、顧客名簿・取り置き棚・伝票類の整理から、ブログやSNSの更新、デベロッパーとの折衝などなど無数の仕事が存在します。

ハッキリと担当分けされている仕事なら良いのですが、中には「気付いた人がやる」と言うレベルの曖昧な仕事も存在します。

例えば、私のいた店舗だと客注商品が入荷したときの電話(着TELとか、着電とか言われるやつ)を誰がするのか?は結構曖昧でした。そんなもん、受けたやつがやれよって話なんですが、歴の長い先輩はやりたがらないんですよ!あいつら!まあ、私も歴が長くなってからは後輩にやってもらうときも大いにあったので、人のことは言えないのですが。

あとは、店に掛かって来た電話を誰が取るか、という問題も。

新人が電話を取るってしてる店舗も多いですが、それやってて個人売りが上がらない新人としては結構ツライものです。ストックも新人の仕事だし。

こう言った、細かな仕事を押し付けられてる感が溜まって、不満になるパターンは非常に多いです。

 

足のむくみもタコもデフォルト状態。常に疲れたと感じる

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精神的にやられてしまう人間関係の問題とは違い、体力的なハードさからアパレルを辞めたいと思う女性も多いです。

女性の場合は、体力面に自信があると言う人は少なく、休憩時間や休日日数も少ないアパレルの仕事が徐々にきつくなってしまいがちです。ストックでずっとかがんだ状態で作業するとか、バックヤードの仕事もツライものがあります。一気に体に疲れがたまってしまいます。

当然、歳を重ねれば「疲れたな」と感じることは増えるので、いつまでこのハードな生活を続けるのか、と考えてしまうのも無理はありません。

 

結婚・出産してからも続けられる仕事?将来の家族の時間を考えると不安に

男性は結婚を機にアパレルを辞めたい気持ちが強くなると書きましたが、女性も同様です。

ただ、女性の場合は給与面の不安よりも、「子供ができたときに、土日に勤務する仕事をしながら子育てをすることのハードルの高さ」が最大の懸念点になります。

特に子供が小学校に入ってからは、土日やゴールデンウイーク、正月、お盆などに仕事をしないといけない環境では、子供と一緒に過ごす時間を取ることも難しくなります。

仮に両親が近所に住んでいてサポートが得られたとしても、やはり親子の時間が満足に取れないと言うのは、ママにとっても子供にとってもツライことです。

 

辞めたい理由を正直に伝えるのはNG!言うときは前向きな理由or引き止めようが無い理由で

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今の職場の待遇や環境がイヤだから辞めたい、と言うマイナス要因で退職を考える人も多いかもしれません。て言うかそっちの方が多いはずです。

ただ、辞めたい理由をそのまま馬鹿正直に上司に伝えても、向こうは「説得モード」に入ってしまい、話し合いが泥沼化する恐れがあります。「アパレルの仕事の良さは、続けないと分からないよ」と。うん、分かるよ、分かるけどねー。

法律的な話でいくと、退職意思を持つ従業員を企業が無理やり引き留めることは不可能なのですが、どうせならそんなものを持ち出すまでもなく、双方納得の上で気持ちよく退職したいものです。

 

納得してもらいやすいのは夢ややりたいことに向かうための前向きな理由です。「今の職場ではできない〇〇をしたいから辞めたい」と言うようなもの。

例えば、メンズブランドに務めている人が「元々子供が好きで、今の職場で得たスキルを子供のために発揮したいから今のブランドを辞めてキッズブランドに転職したい」と言った理由であれば、納得を得やすいでしょう。

ポイントは「今の職場ではどれだけ頑張っても不可能なこと」を叶えるための転職であることです。

「それって今の会社でもできることだよね?」と突っ込まれるような理由を言ってしまうと、こいつはあまり深く考えずに辞めたいと言ってるな、と見透かされてしまいます。

 

また、辞めたい意思を引き止めようの無い理由は強いです。

結婚して旦那の実家の近くに引っ越さないといけないので辞めたいです、と言われればさすがに他人の家庭の事情に突っ込んでくる人はいないでしょうし、すでに転職先が決まってるので辞めさせてくださいと言えば、納得せざるを得ません。

ただ、このタイプの理由の場合はウソはダメです。実家に帰るって言って退職したのに、ここ数年で近所の駅で何度か見かけたことがある元・同僚を私は知っています 笑 

  

上司からの許可が出るまでは同僚へは退職することを言わない

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上司に辞めることを了承してもらったからと言って、すぐに同僚に言ってしまう人。その口の軽さであなたは一生損をします 笑

同僚が辞めてしまう、と言うのは店舗スタッフの士気が下がる大きな要因の一つです。なので、早いうちからあなたが辞めることが分かっていると、店舗全体のパフォーマンスにも大きく影響していしまいます。

退職の意思を上司に告げる時に、上司から「いついつ頃までは口外しないでね」と言われることがほとんどですが、もし向こうからその話題が出てこない場合は、自分から「同僚にはいつ頃に報告すればいいですか?」と質問してみましょう。

それまでは黙っておくことが社会人としての常識です。 

 

「辞めたい」から「辞める」になったら考えないといけない転職活動の進め方

それでは、ここからは実際に辞めることを決めた人が、どうやって転職活動を行うか?について考えます。

  

転職活動を開始するタイミングは早めに。内定が決まってから退職できるのがベスト

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転職活動を始めるタイミングに関してはケースバイケースですが、理想は上司に辞めることを報告する時期よりも前からしておくパターン。

最初に転職先として選んだ一社目で、いきなり転職活動が上手くいくのであれば、エントリーから内定までは数週間で可能です。ただ、そんなにとんとん拍子に行く保証はどこにもありません。

また、その短期間で転職活動をするとなると、履歴書や職務経歴書の準備や面接を受けるのが、セール時期と完全にぶつかることになってしまいます。

ただでさえ、最後のひと踏ん張りで頑張らなければいけないセールでの勤務がおろそかになってしまい、同僚に迷惑をかけるようなことがあれば「立つ鳥跡を濁さず」とは真逆の結果になってしまいます。

 

辞めたいと思った時点で転職エージェントに登録して転職活動の準備を始めておく

一般的に転職活動というと、リクナビなどの転職サイトで求人をイメージする方も多いかと思いますが、最近では転職者の4割程度は転職エージェントを利用するそうです。

私の場合も転職エージェントを利用したことで、スムーズ&効率的に転職活動を進めることができました。普通の転職サイトで、情報が更新されるたびに自分の希望に合った企業を検索して探し出すのは修行並みに大変なので、事前に希望条件を共有したエージェントさんに、半自動的に紹介してもらえる方が圧倒的に楽です。

あとは、受けたい企業の面接の傾向と対策を教えてくれたり、履歴書・職務経歴書の添削をしてくれたりと、転職エージェントを使った方が合格確率は確実に高まります。年収交渉で入社時の年収を高く設定するお手伝いをしてくれるのもグッド。

といった感じで、私が実際に使った印象では、100%使った方がいいです。

 

なので、辞めたい気持ちが沸いてしまったときに、まず最初に何をするべきか?と私が聞かれれば、「転職エージェントに登録すること」と答えます。

これは本当に大切なことなのですが、今以上に仕事が辛くなったときに転職活動を始めるのは、とにかく大変です。精神的にも体力的にも疲れた状態だと、転職エージェントに登録する気力さえなくなってしまうので、少しでも余力があるうちに登録だけでも済ませておくことを強くおすすめします。

 

実際に私が使って良かった転職エージェント

転職エージェントは、企業によって紹介してもらえる企業はバラバラなので、複数のエージェントに登録するのが基本です。

また、「アパレルブランドの求人だけ(販売員だけでなく本社スタッフも)を扱っているアパレル専門エージェント」「全業種の求人を扱っている転職エージェント」の二種類があるので、自分の希望に沿ったエージェントをうまく組み合わせて利用してください。

私は5社ほどを同時に利用してみたのですが、実際によかったのは下記3社でした。

 

アパレル業界内でのキャリアアップを目指すならクリーデンス 

クリーデンス

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アパレル業界内の仕事であれば、販売員でもバイヤーでもデザイナーでもMDでもプレスでも人事でも、とにかくなんでもそろってて、年収交渉も最強。

間違いなくアパレル専門エージェントであれば日本一です。

扱っているブランドが「日本中のアパレルブランド」って言ってもいいぐらい多い(今そこが求人を出してるかは別として)ので、すべり止めとして別のブランドの販売員求人も応募しておこうと考えている人、アパレルブランドの本社勤務を考えている人は利用必須です。

対応地域が関東、関西、中部のみなので注意。

アパレルから異業種への転職・クリーデンスが使えない地域のアパレル転職ならマイナビエージェント 

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私はここ経由で今の職場に転職しました!

人材業界大手ならではの転職ノウハウがあって、転職活動をする上でのスキルやノウハウみたいなところも、エージェントさんに教わりました。 

アパレルから異業種に転職するならどう考えても、満足度日本一だと思います。

また、色々な業種を扱う中には、アパレルを始めとする接客業の求人も、ものすごく多いので、上記クリーデンスが使えない地域の人で、アパレル業界内での転職を考えている人にもおすすめです。

 

アパレル販売員として別ブランドに転職するのか?アパレルを辞めて未経験の職種に挑戦するのか?

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実際に今の仕事を辞めたいと思って転職活動を始める上で、事前に絶対に決めないといけないのが、「他ブランドのアパレル販売員に転職するのか?アパレル業界から足を洗って異業種に移るのか?」と言う二択です。

冷静に考えないといけないのは、今、仕事を辞めたいと思っている理由がアパレルの仕事すべてに共通することなのか?今のブランド特有のものなのか?という点です。

例えば、休日日数が少ないのが理由で辞めたいのであれば、アパレルの仕事でも、休日が月に10~12日程度もらえるブランドなんて腐るほどあります。しかし、土日祝の休みが毎週ほしいと言う理由であれば、アパレルの仕事を続ける限り難しいですよね。

給料に関しては、20代・30代で年収500万円以上を狙うなら、正直アパレルの仕事では厳しいので異業種転職を考えた方がいいですが、400万円台中盤ぐらいまでであれば、ブランドやポジションによっては充分あり得るので、販売員を続ける道を選んで、給料アップできるブランドへ移るのもアリです。

私自身はアパレルを辞めたことで給料的にも環境的にも改善されたのですが、アパレルの仕事をやり切ったからこそそうなれた部分もあって、誰に対しても「異業種に転職した方が絶対にいいぞ!」と言ってしまうのは、少し無責任かなと思ったりもします。慣れ親しんだアパレルの仕事を辞めると言う決断にはメリット・デメリットがそれぞれあるので。

 

アパレル販売員として別ブランドへ転職するメリット

  • 即戦力として活躍できるので仕事を覚える手間が少ない
  • 中堅社員としてスタートできるので下っ端の期間がない
  • これまでの経験を活かせるので、キャリアアップしていく上で中途採用のハンデが無い


アパレルを辞めて異業種へ転職するメリット

  • 土日休みなので恋人や友人と予定が合わせやすい
  • 給料がアップする可能性が高い。
  • 体力的に楽で、長く続けられる環境で働ける。

アパレルを辞めて異業種へ転職するデメリット 

  • これまで経験したことがない仕事をするのでイチから勉強しなければいけない
  • 一番下っ端からのスタートなので新人扱いがしばらく続く(アパレル業界でバリバリやってきたプライドが許すかどうか?)
  • おしゃれ感度が確実に下がる


すでに経験もスキルもあって、入社初日から即戦力として活躍できるアパレルの仕事と違って、入社してからの努力が必要なことに耐えるだけの気持ちがあるのか?プライドがそれを許すのか?と言ったあたりは、人それぞれの性格に依存するので、よく自分の心に確かめてみましょう。

 

意外と誰も言わないけどアパレルを辞めるとおしゃれ感度は確実に下がります

私がアパレル販売員を辞めてから確実に感じていることがこれです。簡単に言うと、アパレルを辞めてから、おしゃれ度がダウンしました(笑)。それは人それぞれだと思うかもですが、本当なんです。アパレルから異業種に転職をした知り合いも総じてこの傾向にあります。

まず、販売員は常にお客様から見られる立場なので、お洒落であることは絶対条件ですよね?ダサいアパレル販売員なんてありえない。動くマネキンになれないスタッフは、アパレル販売員失格だと思って私は10年間働いていました。

私は、今は広告代理店に勤めていて、基本的には社内でデスクワークをしています。私服勤務の会社ですが、周りの人はお世辞にもおしゃれとは言えないです(一般的には充分おしゃれと見られるであろう人も沢山いますが、やっぱりアパレル的観点から見ると違う。アパレルの人が言うおしゃれと、一般の人のおしゃれはちょっと違いますよね?)。

そうするとどうなるか?と言うと、おしゃれを頑張る気持ちが減っていくんです 笑
細かいディティールに拘ったり、ちょうどいい感じのブランドを身につけても誰も気づかないので。

 

そもそもおしゃれは誰のため?と言う自問自答をしたりもする

おしゃれを自分のためにするのか、他者のためにするのか、と言う「誰のためのおしゃれ問題」に対するスタンスは人それぞれです。

周りがどう思おうが、自分が好きな格好をとにかくしたいんだ!と言う、我が道を行くタイプもいれば、自分の所属するコミュニティの中で「おしゃれな人」と思われたい、と言う(言い方は悪いですが)承認欲求がおしゃれへのモチベーションになる人もいます。

私の場合は、どちらかと言えば後者寄りの考えが強いことが、今の職場になってから分かりました。「周りの人の目が無いなら、多少なら手を抜いてもいいか」と思ってしまう、意思の弱い私です(笑)。

 

最後のデメリットに関して、かなり力が入りましたが、とにかく、転職先を決めるときには、こういった様々なメリット・デメリットを踏まえたうえで、方向性を考えないといけません。(ここが定まっていないと、先ほど説明した転職エージェントの利用の仕方も、大きく変わってきます)。

 

それでは、実際にアパレルの別ブランドへ転職するのか、異業種に転職するのか、の判断をどのようにすればいいのかを解説します。

 

アパレルの仕事を辞めたい人が進むべき道は人それぞれ。判断基準は現在のキャリアによって変わる

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それでは、どちらの道に進むのが適切なのか?を「店長・副店長」「中堅社員」「新人」と、ざっくりと分けたキャリア別に考えてみましょう。

まあ、結論、転職エージェントを使えばどちらの道にも進めるのですが、キャリアによってそのおすすめ度は変わってきます。その後のライフプランにも関わって来ることなので、 ここは相当大事です。

 

まとめると、以下のようになります。

  • 店長・副店長経験者→アパレルブランドへの転職でも、異業種への転職でも選べす。お好みで。
  • 中堅社員→アパレルブランドの経験が1社目の人はもう1社アパレルを経験してから。2社目以降の人は異業種へ。
  • 新入社員→諦めるのが早すぎ。もう少し頑張れ。

 

入社一年未満で辞めたいと思う新人はいくらなんでも仕事を舐めすぎ

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入社して一年も経ってないのにアパレル業界に見切りを付けると言う人は、さすがに無いです。

悲しいかな、アパレルの仕事がキツイも、給料が安いのも当たり前と言えば当たり前です。分かったうえでこの業界に入っているのだから、せめて1年以上は続けましょう。

※当然、ひどいパワハラや長時間労働・無賃労働に悩んでいる場合は除きますよ。その場合は、今すぐ家族や友人に相談して、退職の準備を進めましょう。

さすがに1年働いていない状態で、アパレルの仕事自体が自分に向いているも向いていないも判断できません。季節ごとにお客様の趣向も、店舗でやるべきタスクも変わるアパレルの仕事なのに、入社してから一年経っていなければ、それらを経験することすらしてないですよね?

ヘタしたら、後輩を一人も持たないまま、一番下っ端のまま辞めることにもなりかねませんが、その状態で良い転職をするのはさすがに難しいです。

考え方によっては、この1年はドブに捨てたと思って、またイチからスタートする気持ちで頑張るってのもあり得ますが、私の経験上、今まで何人も見てきた、1年以内で辞めたスタッフで、その後まともにキャリアアップしていった人を知らないです。次の転職先がアパレルであっても、異業種であっても。

 

少し厳しいことを書きましたが、やっぱりもう少し頑張ってみることをおすすめします。アパレルの仕事の面白さも大変さも理解してから、もう一回考え直した方がいいんじゃないかなーと老婆心ながら思います。

※何度も言いますが、ひどいパワハラや長時間労働がある場合は、辞めてもバチはあたりませんので辞めたいと思ったら辞めましょう。

 

辞めたい盛りのアパレル中堅社員は、転職回数がポイント

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恐らく、今アパレルを辞めたいと思っている人のボリュームゾーンは、ここでしょう。
アパレル業界は人の移り変わりが早いので、仕事を丸2年経験した、入社3年目以降の社員は中堅社員と呼ばれ始めます。

このあたりで、同期の中でもキャリアアップのスピードに差が出てくることが多く、ある程度、今のブランドで続けるかどうかを考える時期に差し掛かります。

また、このぐらいの所属年数のスタッフには、30歳前後の人も多く、結婚などの人生の節目を迎える年齢に差し掛かってきます。

このパターンに当てはまる人たちがアパレルを辞めたいと思ったときは、かなり重要な決定になるので、冷静かつ慎重に転職活動を進める必要があります。

 

アパレル経験が1社のみだと、他ブランドを経験してからでも遅くない

私は1社目が国内のセレクトショップ、2社目が外資系SPAブランドで、その後に異業種に転職をしました。この、複数社を経験していたと言うのは、アパレル業界での経験値と言う意味で、とても大きかったです。

なんせ、同じアパレルの仕事でも、ブランドによって環境は大きく違いますから。1社だけしか経験していないと、「自分の会社の環境=アパレルブランド全体の環境」と思ってしまいがちですが、とんでもないです。企業の風土・仕事内容・給与額・労働時間・扱う商品・スタッフの人間性・客層などなど、ブランドごとに違うんです。

新卒で入ったブランドを続けて中堅まで来た人などは、あともう一社を経験してからでもいいんじゃないかとは思います。

 

ブランドを変えることで活躍できる可能性も大いにある

特に、今レベルの高いブランドで販売員をしている場合は、言い方は悪いですが、「少しレベルを下げたブランド」に移ってしまうって言うのも手です。サッカーの日本代表選手が、海外だとスタメンにはなれなくて調子が上がらなかったけど、Jリーグに移ってスタメンとして活躍することで調子が上がる的な話で、多少、ブランドとしての格は落としてでも、自分がエースになれる場所で働くのもアリじゃないでしょうか?

しかも、この業界って<有名なブランド=給料がいい>ではないので。例えば、TOKYO BASEが販売員に破格の給料を与えていることは業界内で有名ですが、STUDIOUSやUNITED TOKYOよりも有名なブランドも、売れているブランドもいくらでもありますよね?

自分が働くブランドを選ぶときに「格好いいブランド」「有名なブランド」みたいな、ブランディング重視の見方から離れてみると、視点が変わります

 

「好き」を追い求めてブランドを変えるのもあり

アパレルでも、全然違うジャンルのブランドで働くのもいいですよ。

例えば、ずっとレディースで働いていた人が子供好きが高じてベビーブランドに転職するとか、セレクトショップで働いていた人が大好きなバッグに特化した接客がしたくて、鞄ブランドに転職するとか、自分の「〇〇が好き」と言う気持ちをもっと純粋に追いかけるためにアパレル業界の中でも別のジャンルに移るのはよくある話です。

そして、そう言った転職をした人はやっぱり長く続いていますね。 

 

体験談:同じアパレルの仕事でも全く違う世界だった国内セレクトショップと外資系SPA

私の話を少しすると、新卒で入ったセレクトショップはメンズブランドだったので、スタッフもお客様も男ばかり。客層は落ち着いた大人のお客様が多く、チームの雰囲気は体育会系でした。残業はボチボチだったので体力的には比較的恵まれていましたが、年功序列のキャリアアップ体系の傾向が強かったです。

また、店舗数も限られているため、副店長以上の役職に就けるスタッフは限られていました。

外資系SPAは当然ながら欧米文化が色濃いです。良くも悪くも常にポジティブでパッションに溢れたスタッフが多く、本国から落ちてくる企業文化が浸透していました。

お客様も家族連れが多く、セレクトショップに必要な落ち着いた接客とは求められるものが違います。(このあたりは向き不向きが確実にあるので、今のブランドでは接客が苦手だった人が、他社だとスーパー販売員になる。とかってよくある話です)。

残業時間はヒラの間はほぼなかったですが、副店長になってからは多かったです。

そして、何よりスタッフが違う。メンズ・レディース・キッズとすべてのカテゴリーを扱っていたため、スタッフも男女がおり、学生や主婦のパートなど多種多様でした。社内恋愛も多く、スタッフ同士の結婚から、主婦パートとの不倫まで男女の話は多種多様(笑)。

私としては、体力的には厳しかったですし、給料もそんなに良くなかったですが、総じてチームワークもバッチリで、やりがいや楽しさも感じられた職場でした。 結婚がキッカケで辞めてしまいましたが、それが無かったらまだ続けていたかもしれません。

 

すでにアパレルを2社以上経験している場合は満を持して異業種へ転職!

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すでにアパレル販売員の仕事の経験が2社目以上の人が「アパレルを辞めたい」と思っている場合は、その気持ちはホンモノですよね。間違いないです。

さすがに、2社を経験していると酸いも甘いも噛分けているわけで、そんな人がアパレルを辞めたいと思う気持ちには重みがあります。すでにアパレルの仕事で消耗している状態かもしれませんね。

あなたがこれまでアパレル業界にしてきた貢献は、必ず沢山のお客様を幸せにしてきたはずです。これからは後進の若手たちが引き継いでくれます。本当に今までお疲れ様でした。

また、このパターンの人は年齢も20代後半~30代前半の人が多いはずなので、今回の転職はとても重要なものになります。さすがに35歳を越えてからだと、次の業界でしっかりとした実績やスキルを持っていないと、良い転職はできないので、今回の転職には慎重を期して万全の状態で臨みましょう。

 

店長・副店長などのマネジメント経験者は望めばどちらの道にも進める

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店長・副店長などの管理職としてマネジメント経験がある人が「アパレルを辞めたい」と思った場合は、選択肢が豊富にあります。

まず、アパレルの経験やスキルはすでに充分なものを持っているので、別ブランドで同様のポジションに就くことは容易です。給与交渉をうまく行えば、仕事内容はそのままで年収をガッツリ上げることもできるでしょう。

また、マネジメント経験があれば異業種であっても問題なく転職可能です。売上のマネジメント、人のマネジメント、時間のマネジメント。そう言った、「管理をする」と言う能力は、どの業種であっても共通する部分があり、未経験職種であってもそのスキルが求められる会社は沢山あります。

ただし、パソコンスキルがあまりにも低い場合などは、転職できる業種が限られてくるので要注意。最低限のword・excel・power pointと言ったoffice系ソフトのスキルは必要なので、自分のスキルと相談しながら、転職先を考えましょう。正直、今からそこを覚えるのは無理だと思う人は、そのままアパレル業界で続けるって言う方がいいかもですね。

ともあれ、店長・副店長経験者は、転職先をいくらでも選べる状態なので、転職活動に大きく苦労することは考えにくいです。これまでアパレルで築いたキャリアを活かして、存分に次の職場でも活躍してください。

 

ヘッドハンティング(引き抜き)を待っているだけでは声は掛からない

アパレルの世界は、ヘッドハンティングの文化が根強いですが、基本的にはコネクションありきな部分もあります。

ただ待っているだけで、ある日急に電話が掛かってくるなんて言うことはありません。

他ブランドのスタッフとは、モール内のイベントや、休憩室での会話などがキッカケで交流を持つようになる場合が多いですが、それ以外にも積極的に人脈作りができる場に出向き、そこに運が乗っかって初めて、ヘッドハンティングが現実的な話となります。 

運の要素が絡むことに期待して、ずっと待っていてもしょうがないので、自主的に転職活動をするように心がけましょう。受け身でいい話が来ることはまずありえませんので。

 

「別ブランドの販売員に転職」「異業種に転職」の両方を同時進行するのもアリ

今まで、キャリア別におすすめの転職方法をお伝えしましたが、それでも絞り切れないと言うひとは、両方を同時に進めるって言うのもありです。

どちらにせよ、給料なり労働環境なりの諸条件を比較しながら、受ける企業を取捨選択していくことにはなるので、最初はある程度、幅を持たせておいても問題ありません。

アパレル企業・異業種企業のどちらに転職するのかをエージェントに相談してみるってのも手ですし、家族にも相談しつつ、両面の可能性を模索するってのも、現実的な方法としてアリです。 

 

アパレルを辞めようが辞めまいが、最終的には幸せになったもの勝ち

と言うことで、キャリア別にアパレルを辞めたいと思った人の考えや、その後の取るべき行動について書きました。

色々なことを書きましたが、そもそも大切な目的は「アパレルを辞めること」でも「転職すること」でもありません。その先の、自分自身が幸せになれるかどうかです。

自分が今後の人生で重視するものが何なのか?お金、地位、おしゃれな自分、楽しい休日、家族との時間…それは人それぞれです。

例えば、アパレルを辞めたいと思っている人の心の中にも、「アパレルで働いているプライド」は必ずあります。そのプライドを捨てて異業種に転職することが、その後の自分の幸せに繋がるのかどうかは分かりません。例え、給料が低かろうが残業が多かろうが、です。でも、好きだけでは生活していけない現実があるのも事実です。

0か100か、白か黒かでなく、そう言ったあやふやな部分も含めて、「自分自身が大切にしていることは何か?」「自分を幸せにするものは何か?」をしっかりと考えて、進むべき道を見つけてください。

 

それでは、本日はこのあたりで。

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