雨が多い街だね-アパレル販売員からの転職者が書くブログ-

元アパレル販売員で今は転職してアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレルから転職した理由と私が30代未経験職種でも年収アップできた方法

アパレルからの転職完全ガイド:30代でキャリアチェンジに成功した体験談と具体的アドバイス

アパレル販売員として長年働いてきたけれど、「このまま続けていいのだろうか?」と疑問を感じていませんか?給料、労働環境、将来性など、様々な不安を抱えながらも、一歩を踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。

私は、アパレルブランド2社で販売員・販売職として合計約10年弱勤務したあとに30代になってから異業種に転職をしました。この記事では、私と同じようにアパレルからの転職を考えている方に向けて、実体験をもとにした具体的なアドバイスをお伝えします。

30代でアパレルから転職に成功しました!

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アパレルの世界でずっと生きてきた服バカ人間なので、30代の男性が他の職に就けるのかが不安でした。そもそも転職活動の仕方もよく分からないというところからのスタートでした。

しかし、結果的には給与面でも体力的にも恵まれた環境の職場に転職ができたので、辞めて良かった気持ちの方が圧倒的に大きいです。

今回は私と同じように、転職したいけどアパレル企業で販売職としてしか働いたことがないという人の参考になればと思って記事を書きました。主に

  • アパレル販売員時代の振り返り
  • アパレルから転職したいと思った経緯
  • 転職活動でやってよかったこと
  • 面接での質問の傾向、志望動機・自己PRの伝え方
  • 転職したら環境がどう変わるのか?

といったことを書いています。

アパレルだけでなく、接客業から転職を考えている、同じような境遇の人が一歩を踏み出す参考になればと思います。

アパレル販売員としてのキャリアパス

まずは私自身のキャリアパスを紹介することで、アパレル業界で働く方々に共感していただければと思います。

新人時代:アパレルあるある。ストック担当は新人の仕事

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私は新卒で全国展開のセレクトショップを中心に就活をしました。結果、競争率高め(確か100倍近かったはず)の某セレクトショップを有する企業に入社。アパレル販売員としてのキャリアをスタートすることができました。

販売員・接客業といっても入社間もない頃はストック担当として、お店の狭いストックの中で1日を過ごすこともしばしば。その頃は、山のように入荷される新商品をいかに早くさばいて店頭に出る時間を増やすのか?ストックを利用する他のスタッフが商品の出し入れをしやすくするにはどうしたらいいのか?という事に頭を砕きました。

接客中心のポジションへ

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そして、転職者の転職理由のランキングについても興味深いデータがあります。30~50代のミドル層の転職者からのデータによると、転職理由の1位は「会社の考えや風土が合わない」で30%の人が回答しています。

これを年代別に見ると、30代は他の年代に比べ「キャリアアップのため」「給与に不満がある」「待遇・福利厚生に不満がある」「仕事の幅を広げたいため」の割合が多い。

まさにアパレル転職を考える人が考えることにズバリ当てはまっていますね。

「仕事の幅を広げたい」というアパレルからの転職理由に共感

私はアパレル販売員をしていた時に、お店という空間の中だけで自分の世界が閉じてしまっている感覚を持ったことがあります。

分かりやすく言えば、毎日の仕事がルーティンになってしまっている感覚です。例え、扱う商品が毎シーズン変わっても、異動で勤務店舗が変わっても、来店するお客様が毎日違っていても、昨日と今日が変わらない感覚になってしまっていました。しかも、それがこれから数年間ずっと続くという。

なので、同世代の転職理由の上位にこれが来るのも納得です。今アパレルから転職を考えている人も同じ状態になっていませんか?

アパレル業界から転職するのは、これからの人生を楽しく生きるための有力な選択肢

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というわけで、私がアパレルの販売員からの転職についての話を長々と書きました。

転職など考えずに、アパレル販売員として本気でキャリアアップを目指している人や、心からやりがいを感じている人のことはリスペクトしていますし、実際に元同僚でそういう人たちを沢山知っています。

私も10年近くプライドを持って続けて来た仕事なので、アパレル販売員の仕事を否定する気は全くありません。

しかし、もしも今の待遇や労働環境に疑問を感じているのであれば、転職という選択肢はあってもいいのかなとは思います。

大げさに言えば、私は転職したことで人生を良い方向に向かわせることができたので、個人的な実感としてはそう感じています。直接、服飾に触れながらファッションの現場で働くこともいいですが、それまで以上の給料をもらって休日のファッションを楽しむというのもいいものですよ。

また、DX時代の今、アパレル経験を活かせる新しい道も増えています。EC運営やデジタルマーケティング、コンテンツ制作など、アパレルの知識とセンスを活かせる職種は増えています。

この記事を読んだ皆さんが、これからの毎日を楽しく過ごせることを心から祈っています。

ではでは。

の後、ストックの仕事を引き継げる後輩が入社し、ようやく1日のほとんどを店頭で過ごせるようになりました。私の勤めていたセレクトショップは、お客様のファッション感度も高く、年齢層が高かったこともあり、取り扱っているインポートブランドの知識や、商品に使用されている素材の知識、カジュアルウェアだけではなくスーツの採寸方法など、勉強しなければいけないことがたくさんあり、とても苦労しました。

また、個人売上は昇給などの査定のひとつの評価基準にはなるため、売上をとるために全員が必死です。日々の個人売上に神経をすり減らす日々が続きました。

ファストファッションブランドへの転職

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数年間その会社で勤めたのちに、某大手ファストファッションブランドの販売員に転職をしました。ファストファッションブランドとセレクトショップ業態のアパレルブランドでは、同じ販売員でも求められるスキルが全く違いました。

セレクトショップの場合はどちらかといえば百貨店の販売員に近く、時間をかけて確実に客単価を上乗せしつつ決めていく接客販売が求められます。一方、ファストファッションブランド(特に大型店舗)では、いかに多くのお客様をスピーディーに捌くか、というのが重要視されます。接客や提案、では無く捌くと言う言葉が本当にピッタリで、入社した当初はこの違いに戸惑ったものです。

VMDメイン担当から副店長へ

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入社して間もなく、お店のキッズフロアのVMDを任されるようになりました。自分にとって新しい挑戦だと思い、それからはVMDのことを毎日考える日々。

それからは旗艦店のVMDメイン担当にも抜擢され、幸いにも所属していた店舗の売上が好調だったこともあり、数年後に私は副店長へ昇格。この時すでに20代後半。30代が近付いていました。

副店長時代:アパレル販売員の将来への不安

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サブとして予算管理、シフト作成、スタッフのメンタル面のフォロー、本社やデベロッパーとの折衝など、新しい仕事にも携わり、販売員としては着実に成長していたのではないかと思います。

しかし同時にアパレル販売員として働き続けることに対する、将来への不安が出てきたのもこの頃でした

その頃恋人(今の妻)と、結婚を真剣に考えるようになったこともあり、10年、20年後の未来のために自分はどうするべきか?と言うことを考えるようになりました。

アパレルから転職を考えるようになった理由

理由1:給料が低すぎる

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結婚のことを考えると、今の給料で本当にこれから家族を養っていくことができるのか?という当然の疑問が生まれます。

ましてや転勤を伴う異動が数年おきにある今の会社では、私が単身赴任をしない限り、彼女も頻繁に職場を変えなければいけません。見方を変えれば、私の転勤が彼女のキャリアアップを妨げてしまう、という問題です。

また、将来的に子供を授かった時に一人の収入で家族を養っていくことを考えると、今から貯金をためる必要がありました。

同年代の平均年収と自分の年収を比べて現実を知る

当時の私の年収は300万円代前半。30歳の平均年収は、男性で450万円、女性で377万円でした。これはもうお話にならないぐらいのレベルです。

しかも私は生活費の高い都市部に暮らしていたことを考えると、底辺と言っても差しさわりの無いレベルです。副店長でその待遇なのかと他業種の人はびっくりするかもしれませんが、これは大手のアパレルブランドであっても、割と平均的な金額です。

理由2:キャリアアップの道が狭い

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一般的にアパレルの副店長が社内で目指すキャリアパスは2つに分かれます。

  • 店長を目指す。
  • 本社勤務を目指す。

私の場合もこの二択でしたが、実際にはどちらもとても狭き門です。

副店長から店長になるには激しい社内競争が待っている

私の所属していたアパレルブランドでは各店舗に店長は1人。それに対して副店長は3人から6人程度。もしも全国のどこかのお店で店長の枠が空いたとしても、多数の副店長の中から競争に勝たなければいけません。

曲がりなりにも副店長まで上り詰めてきただけのスキルがある従業員の中から、さらに抜きん出た評価を得て店長になるというのは、実際かなり難易度が高いことです。

規模の大きいブランドほどキャリアアップは遅い

私が働いていたアパレルブランド2社はどちらも、全国規模で店舗を展開する大手でした。社員の人数が多いということは、キャリアップを目指すライバルがそれだけ多いとも言えます。

もう少し会社の規模が小さいところであれば、入社して2,3年で店長になることも珍しくないのですが、私の働いていたブランドの過去の事例では、少なくとも5年以上はキャリアを積んだ人しか店長にはなっていませんでした。

販売スタッフから本社スタッフへのキャリアアップは前例が少ない

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こちらは店長への道よりもさらに厳しいと言わざるを得ませんでした。

これは、どこのアパレルブランドでもその傾向にあると思うのですが、本社スタッフというのは基本的に販売職に比べて離職率が低いです。店舗スタッフに比べて給料をもらっており、残業は少なめ、転勤も無いため、労働環境としては明らかに本社の方が良いためです。

また、私のキャリアパスとして考えられる本社VMDは人数も限られた少数精鋭で組まれており、なかなか入れ替わりはありません。単純に、出店数が爆発的に増えて増員が必要になりでもしない限り、希望するポジションに空きが生まれないのですね。

理由3:体力の限界

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VMDチェンジは基本的にお店がオープンしていない時間帯に行われます。特にファストブランドはフロアの面積が広く、商品の入れ替えスパンも短いため、深夜シフト勤務が週に一回は行われます。

ただでさえシフト勤務で出勤時間がバラバラな上に、定時退社できることはほとんどなし。そこに深夜勤務が入っては体内時計は狂いっぱなしです。

また、什器のゾーニング変更に伴う移動や、商品の畳み替え、ハンガー掛けなども、数が数になってくると肉体労働に近い負荷が掛かります。

20代の頃はそれでも気合いで(笑)なんとか乗り切っていましたが、30代になったあたりから、体力的に厳しいと感じることが多くなりました

育児・子育てにもエネルギーを使える夫でいたい

子供ができたら休日は子供とふれあえる時間をたくさん作って、目いっぱい遊んであげたいと思っています。でも、販売員のハードな仕事をしながら、休日に子供と一緒に走り回れる体力が残っているだろうか?という心配がつきまといます。

そもそも幼稚園や小学校は土日祝が休みなのに自分は土日にずっと働いているということは、この仕事を続ける限りは子供と休日を一緒に過ごすこと自体がほとんどできないわけです。妻が土日休みの仕事をしている以上、家族全員が揃って出かけることはほぼないことになります。

アパレルから転職する際の4つの選択肢

  1. アパレル販売員として別ブランドに転職する。
  2. アパレル販売員とは全くの異業種に転職する。
  3. アパレル販売員の経験で得たスキルを活かせる異業種に転職する。
  4. アパレル企業で販売員以外の職種に転職する。

1.アパレル販売員として別のファッションブランドに転職する。

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これは、最も確実な方法です。

幸い、私のいたブランドはファッション業界内では知らない人はいない程度に名が通っていたため、少しブランディングの低い企業であれば、店長として転職することは可能でした。大手の副店長クラスであれば、中堅ブランドの店長へのキャリアアップは可能です。

ただ、アパレルから転職して違う環境に身を置きたいという気持ちが強かったことで、この選択肢は最初からゼロに近かったです。

2.アパレル販売員とは全く違う異業種に転職する。

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例えば、学生時代にかじっていたデザイン関係の仕事だったり、塾や予備校の講師だったりと、いくつか自分がやりたいことも思いついたのですが、未経験の仕事を30代から始めるにはハードルが高すぎました。

彼女との結婚がキッカケで転職を考えた私にとっては、「夢を追いかける」的な転職は非現実的な選択肢で、こちらも早々に除外。

ただ、今の職種やスキルと関係なく「本当に自分がしたいこと」を考えてみるのは、今の自分の仕事観みたいなものを見つめなおす上でも役に立ったかなと思います。

3.アパレル販売員の経験で得たスキルを活かせる異業種の販売職や営業職に転職する。

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例:インテリア販売、化粧品販売、営業職全般への転職

販売員・接客業といっても、<売る人>は商材が服であろうと化粧品であろうと野菜であろうと売ります。

「お客様のニーズの把握」「提案を生み出す創造力」「プロとしての立ち振る舞い・言葉遣い」という<どう売るか?>の部分のスキルがあれば、<何を売るか?>はあまり関係ないのですね。

アパレルからの転職事例がもっとも多くて成功率も高いのは営業職

未経験でも入社難易度が低く、給与面が格段に充実するという意味では、不動産もしくは住宅の営業職というのも考えました。男性のアパレル販売員からの異業種転職先としてはコレが最も多いのかなと思います。

こちらも体力勝負ですが、それまでの給与から考えると、成果次第では年収が2倍になってもおかしくはない業界なので、上手くいけば労働時間に対する費用対効果は比べ物にならないぐらい高いですね。

対面接客を長く続けてきた人にとっては、そのトークスキルは何ものにも代えがたい長所です。他商材の販売員、または営業への転職は比較的容易ですし、結果も残しやすいでしょう。

4.アパレル関係の企業で販売員以外の職種に転職する。

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結果的に私はこのパターンで転職しました。

販売員をやっていると、アパレル企業というと、所謂ファッションブランドの小売りだけのように考えがちですが、実際はそうではありません。

例えば服飾の生地を扱っている繊維メーカーPR会社OEMメーカーアパレル通販運営会社販売員のコンサルタント会社などなど、挙げればキリがありません。

更に言えば、これらの会社にそれぞれ、営業、事務、総務などの各部署があるわけで、ファッション・アパレルに携わる方法は販売員だけではないことを、知りました。

また、最近ではD2CブランドやEC専業のアパレル企業も増えており、販売員からECサイト運営、デジタルマーケティング、SNS運用などのデジタル職種へ転身するケースも増えています。

私が選んだ転職先:アパレル案件を扱う広告代理店

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私は結果的にインターネットの広告代理店に転職しました。具体的には、アパレルブランドや、インターネット通販を行っている企業を主な取引先とする代理店です。

アパレル業界とゆるく繋がる選択

転職エージェントの担当者から「アパレル企業への転職ではなくて、アパレル企業と取引をする企業という視点で選んでみませんか?」というアドバイスをもらいました。「例えばお店のマネキンやトルソーを扱うメーカーとか、ショッピングモールの運営会社とかという、アパレルブランドや店舗をサポートする会社に転職するという視点もあるんじゃないですか?」と仰って、これには私もなるほどなと思わされました。

それまでの私は、アパレルブランドや生地メーカーなど、直接的に洋服に携わることができる企業を想定していましたが、間接的に洋服と関わる企業、ファッション業界のサポートをする企業という選択肢を加えることで、転職活動の視野が大きく広がりました。

給料・時間・やりがいを基準に転職先を選ぶ

私の仕事に対する価値基準として3つの柱があります。それが、

  1. 給料はいくらもらえるか?
  2. プライベートの時間がとれるか?(残業時間・通勤時間)
  3. やりがいを感じられるか?

ただ当然ながら、この3つすべてがS評価みたいな、恵まれた職場は日本中探してもなかなかありません 笑

結局はこの3つのバランスをどうとるか?が大切です。私の場合は、転職の際に

時間>給料>やりがい

の順で優先順位づけしました。ここは人それぞれの価値観なので正解はありませんが、自分の中で、価値基準の軸を決めておくと、いくつかの転職の選択肢の中で迷うことが少なくなりますし、「そもそもここは受けない」という決断もしやすくなります。

アパレルから転職するために役立ったツール

アパレルから転職を考えている人に教えれることがあるとすれば、転職活動は最初の一歩が面倒くさい!ってことです。

何かと登録することが多いです。私も、最初にやるべき、口コミサイトや転職サイトへの会員登録が億劫で、何回か心が折れそうになったのですが「これを面倒くさがっていたら面接を受けることすらできない」と、疲れた体に鞭を打ちながら、まずは転職への第一歩として済ませました。

1. 転職エージェントへの登録

まずは何よりこれです。「なんで前回のアパレル転職の時にこのサービスを知らなかったんだ!」と思ったのが転職エージェント。希望に合う転職先の求人を探してくれたり、職務経歴書や面接のサポートをしてくれたり、自分の代わりに転職活動を進めてくれるイメージです。

求人を探す手間が大幅に省けるのと、何よりも年収交渉をガッツリやってくれたのが助かりました。こんなに便利なものが、全部無料で使えるんだからいい時代です。

使い方のポイントとしては、複数社を併用して、常に全方位から「いい話」が絶やさずに来る状態にすることでしょうか。私は「アパレル専門の転職エージェント」「全業種対応の転職エージェント」を併用していました。

まだ就業中で、体力的・精神的に余裕があるうちに登録しておいた方がいいです。私の経験上、これはほんとーに大事です。

アパレル専用エージェントはiDA一択でほぼ良い

iDAは、現状アパレル・ファッション業界に特化した転職エージェントの中ではダントツの求人内容です。私自身も使いましたし、人材業界にいる今の自分の感覚だと、一番信頼できるかな。アパレル業界への深い理解と、丁寧なサポートが印象的でした。この分野ではずっと業界トップを走ってるだけあり、スタッフさんの対応もアパレルのことよく分かってくれてていい感じ。

求人数と非公開含めた求人の質も良くて、一旦iDAに登録しておけばアパレル業界内の転職はなんとかなるかなという感じですね。まずはここに登録しないと始まらないぐらいの勢いです笑 最初の登録だけめんどいですけどがんばりましょう!

>公式サイトでiDAを見る

全業種対応は今も昔もリクルートエージェントが業界イチ

私はリクルートエージェントで転職に成功しました。持っている求人数が多いことと、担当の方が本当にこちらの気持ちをわかってくれる人で親身になってくれました。めんどい営業メールみたいなのもほとんどなかったのも楽で良かったです。

2. 口コミサイトから企業情報を収集

転職で失敗しない一番確実な方法は、可能な限りお目当ての企業の情報を事前に収集することです。一番いいのは、実際に働いている知人などから評判やリアルな給料を聞くことなのですが、そんな機会もなかなか無いですよね。

特にアパレルから転職する私のようなパターンでは、これまでなかなか異業種の職場環境や給与体系を知れないので余計にです。

と言うわけで、口コミサイトで気になる企業の年収や評判、どんな事業やビジネスを行っているのかを調べまくりました。

3. PCスキルの勉強

本当にこのタイミングでエクセルを学んでおいて良かったです。

販売員・販売職って本当にビジネスの場でパソコンを使わない職業ですよね?

私の場合も副店長になるまでは、家でネットすることはあっても、エクセルは全く使ったことが無かったです。副店長になってからも、会社が用意した売上管理のテンプレートにただ数字を打ち込むだけの作業とメールで使用するのみでした。

その当時、付いてもらっていた転職エージェントの方に「とりあえず一般企業で必要な初歩レベルなら、空き時間を使って1カ月で充分身に付きますよ」とのアドバイスを受けて、初心者向けの本を買って、休日に家でパチパチとやっていました。

転職面接の傾向と対策

アパレルから転職を考える人が気になるであろう、面接での質問と答えについて紹介します。

Q.自己紹介をしてください

まあ聞かれますね 笑

ここで緊張のあまり、長々と話す人もいますが、短めで大丈夫です。最低限、必要な情報としては

  • 名前
  • 年齢
  • 今の会社名
  • 今の役職・仕事内容
  • よろしくお願いします

ぐらいでしょうか?空気的にいけそうなら家族構成(既婚or独身)、出身ぐらいはあってもいいかもですが、基本的には上記の内容だけでOKです。

長く喋りすぎないのが面接の基本です。もし気になれば面接官から質問してくれるので、必要なことを簡潔に答えましょう。

Q.志望動機を教えてください

アパレルから転職するときの面接に限らず、面接で質問される志望動機の答えには

  1. なぜその業界なのか?
  2. なぜその職種なのか?
  3. なぜその会社なのか?

が入っていないといけません。特に今回の場合は、異業種から別の職種に転職するわけで、1.と2.はとっても大切です。

当たり前ですが、前の会社を辞めた理由がネガティブでは印象もよくないため、私の場合は「アパレル業界で店舗の販売員として働く中で、もっと上流から、たくさんのお客さんにモノを売る仕事に魅力を感じるようになりました」的な、理由を話しました。

Q.自己PRはありますか?

どこの企業も「モノを売る」スキルを持っている人って欲しいんです。アパレル販売員として、対面でお客さんの気持ちと向き合いつつ、モノを売った経験って、どこにいっても役立つので、自信をもって話しても大丈夫です。

接客をがんばったなら、そこで培ったトーク力やコミュニケーション力を。店長・副店長を経験したなら、それらに加えて数値管理の能力を。

ポイントは、その経験を異業種の仕事の中のどの場面で活かせるかを具体的に話すことでしょうか。例えば「アパレルの接客業務の中でも、お客様のニーズを把握して提案する能力に長けていた。御社で営業職に就いても、取引先との会話に活かせます」のような。

Q.これまでの仕事で達成したことはなんですか?

これ、一番重要かもしれない質問です。

中途採用の場合は、ある程度、即戦力が求められるため、具体的な実績はとっても大事な情報です。面接官は「この人が入社したらどんな活躍をしてくれるのだろう?」と思っているわけで、そんな疑問に対して一番ストレートに答えられるのが、この質問ではないでしょうか?

答えるポイントとしては

  • 具体的な数字やデータ
  • 困難を乗り越えた時にどんな工夫をしたか?
  • 周りとどう連携したか?

達成エピソードは数字を交えて話す

たとえば、「売上が○○%アップ」とか、「スタッフの離職率が何%下がった」とか、「育成によって正社員に昇格した部下が○○人」とか「目標を○○ヶ月で達成」とか。

アパレル販売出身者が強い部分って、数字に追われる環境の中で身についた様々なスキルだったりするので、ここは外せません。

目の前の課題や困難をどんな工夫で乗り越えたのかを話す

売上のアップなど、達成エピソードを話すのはOKとして、それを達成するまでにどんな困難があったのか?どうやって乗り越えたのか?に面接官はもっとも興味があります。

また、「どうやって乗り越えた」の部分は、ただの精神論や体力自慢(がんばった、めっちゃ残業したとか)になってしまってはだめです。どう工夫したのか?を話す必要があります。

ひとりで何かを達成した、ではなく周りとの連携をアピール

何かを達成したことを話すなら、より多くの人と関わっているエピソードの方が評価されます

どんな職場でも、チームで仕事をするわけで、色々な人とコミュニケーションがとれる人材は重宝されます。

Q.前回転職したときの転職理由はなんですか?

意外とコレ聞かれますよ!

面接官が気になるのは、今回の転職理由だけじゃないんですね。過去に転職経験がある人は準備を忘れないように。

私の場合は、新卒のセレクトショップからファストブランドに転職したときの理由にあたります。まだ私の場合は同じ業界・同じ職種での転職だったため、「業界内でのキャリアアップのため、より大規模のブランドで成長したかった」みたいな答えで問題なかったです。

アパレルから転職して良かったこと

当たり前だけどデスクワークはとにかく体がラク!

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言うまでもなく、デスクワークは基本的にずっと机に座って仕事をします。

アパレル販売員からデスクワークに転職した人の中には「ずっとパソコンをパチパチやってる仕事は逆に落ち着かないからイヤ!」と言う人もたまにいますが、私の場合は今の方が圧倒的に楽だと感じています。先ほど書いたように、30代になったぐらいから体力的にはキツくなるので。

アパレル販売員をずっとやっていると、一日働いたあとに足が疲れているのがデフォルトです。長く続けているとそれが当たり前みたいになってしまうのですが、デスクワークはマジで体が楽。

お客さんの目を気にしなくていい

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ちょっと説明が必要なのですが、販売職って常にお客様と対峙するので、気を抜く瞬間が無いんですよね。

これもずっと販売員をしていると当たり前になりすぎて意識していない方が多いと思いますが、販売員は常に一定の緊張状態が続いているって言うのを、今になって実感します。

特に、店頭が忙しい時はトイレに行くタイミングも気を使うし、飲み物を飲んだり、鼻を噛むタイミングだって見計らわないといけないですよね。セール中に忙しすぎてもらしそうになったことが何度あるか 笑

デスクワークだと基本的にそんなことがありません。

シフト制勤務から解放される

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私の場合は深夜勤務も含むシフトだったので余計にキツかったのですが、そこまでは無いにしても遅番→早番のシフトはアパレル販売員の皆さんは経験済みでしょう。

あれって本当ーーーに、しんどいですよね?

遅番で残業して終電で帰った翌朝8時とか9時に出社とかざらですが、あれはね、人の働き方じゃないです。

シフト制で勤務していると、毎日の生活時間が安定せず、私のように寝つきが悪い人間にとっては辛いことこの上ありません。転職してからは毎日同じ時間に寝起きするので、寝不足になることも減りました。

毎週2連休がある土日休みはやっぱりいい

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私は30歳を過ぎてから土日休みの良さを始めて知りました。

アパレル販売員をしている時は「土日休みだと毎週5連勤しないといけないのはしんどいだろうな」とか「土日はどこに行っても人込みだろうな」とか思って、平日休みの方が自分に合っているのでは、と考えていました。

でも違いました。絶対に土日休みの方がいいです。

金曜の夜のワクワク感と、土曜の夜に感じる「明日もまだ休みかー」と言う充実感から来るプラスの気持ちがめっちゃくちゃ強いです。まあその分、日曜の夜はサザエさん症候群になりますが、メリットの方が大きいですね。

よく言われることですが、家族や友達と予定が合わせやすいのも大きなメリットです。

家族と過ごす時間が増えた

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妻と過ごす時間が圧倒的に増えました。

遠距離恋愛をしている時期は当然として、近くに住んでいた時期でも、私がシフト制勤務で平日休み、彼女は完全週休二日制の土日休みだったので、休みが合うのが月に1回あるかないか。同棲もしておらず、私は立場上、土日に休みを取れなかったので、顔を合わせる時間を作ることが難しかったです。

今はお互いの休日が同じなので、土日は一緒に過ごすことが当たり前になりました。土日を使って一泊二日の旅行に行ったこともありますし、平日は節約をして金曜日の夜に外食に行くことも恒例行事です。

アパレルからの転職を躊躇する理由と対処法

躊躇する理由1:自分の代わりがいない

数人で回しているような小さめの店舗や、マネージャークラスの上位スタッフの位置にいる人にとっては、悩ましいのがコレ。アパレル業界や販売員の仕事に限らず、転職するときに考えてしまいがちなことです。

店舗内での自分のポジションを担える人材が育っていないことで、「もしも自分が抜けたら店が成り立たなくなる」と思ってしまい、転職することへの罪悪感が生まれてしまいがちです。そう言う風に思えるあなたは、きっと責任感も周囲から認められるほどのスキルも有している優秀な販売員でしょう。

実は、私も最初は同じようなことを考えていました。ただ、結果的にこれらは杞憂に終わったようです。私が退職したあとには店舗で一緒に勤務していた部下が新副店長に昇進しました。

正直、私が退職する前にその話を聞いた時には、あの子で勤まるのかなと思っていました。しかし、その後の私の確実な引継ぎの甲斐もあった(笑)のかもしれませんが、環境や立場が変わって覚悟さえできれば人は成長するものなのですね。

躊躇する理由2:販売員以外の仕事ができる気がしない

異業種への転職を考えている人にとっては最も大きいのがコレ。

実はこれもアパレル販売員あるあるで、特に社会人になってからずっと接客業をやって来た人が考えがちなことです。

前述したように、ずっと接客業をやっていると、いわゆる一般的なサラリーマン、OLと言われる人たちがやっている仕事が何なのかも分からなかったりします。事務と言えば、なんとなくパソコンをぱちぱちとやっていてお茶を出しているイメージだったり、営業と言えば、ドラマとかで見る飛び込み営業みたいなイメージだったり。

アパレル販売員にとってはデスクワークは未知の世界なので、異業種の人が具体的に毎日何をやっているのかが見当がつかないのです。人は、未知のことというのは必要以上に怖く感じるもので、そこで自分が働くイメージが沸かずに自信を持てないのですね。

私の経験から言えるのは、これも意外となんとかなります。未経験者の転職可の企業はたくさんあります。例えば、アパレルECの運営会社とかだと、服の売り方を知っている人をとにかく求めています。PCスキルは二の次でアパレル経験者を採用している会社も沢山あります。

躊躇する理由3:働いているアパレルブランドの服が好き

自分がそれまで勤めてきたブランドやそのブランドの服にはどうしても愛着があります。特に、幸運にも元々ファンだったブランドで勤務できている人はこの気持ちが強いはず。さらに言えば、好きな服が社販で買えるという特典を感じている人もいるかもしれません。

私から言えることとしては「転職先でしっかりとした給料・自由な時間を得て、その中で好きな服を買う」という選択肢もアリということです。

服屋で働くことでお洒落な自分でいられるけど、異業種で働いて休日にお洒落を楽しむ人生も楽しいんじゃないかなーなんて思います。

躊躇する理由4:アパレルから転職の道を選ぶとなんとなく負けた気がする

アパレル販売員は体育会系文化の強い業界です。

なので、時には辞めていった人を「根性が無い」なんて言う輩もいます。まあ、そんなことを言う人は大体、辞めずに続けている自分を正当化したいだけだったりしますが。

特に、まだ現職でキャリアアップがしっかり出来ていない人は「ここで辞めると逃げたみたいになってしまう」という気持ちになってしまいがちです。

でも、本当に今の会社でキャリアアップすることが一番幸せなことなのか?ということは、一度冷静に考えるべきではないでしょうか?

私は「結局、稼いでいる人が偉いし格好いい」と思っています。

例えば、クリエイターやスポーツ選手が、夢を追いかけるために薄給でも頑張っている、というのは素晴らしいと思います。なぜなら、お金以上の価値を夢に対して感じているから。

でも、特に今の仕事にやりがいを感じるわけでもなく、好きというわけでも無い仕事を、ただ惰性で続けるのであれば、低い給料で働き続ける意味がありません

であれば、販売員以外の仕事でしっかりとお金を稼いで、趣味を楽しんだり家族を養える人の方が何百倍も格好いいです。

業界データから見るアパレル販売員のキャリア

アパレル業界の平均年収のデータを見てみましょう。インテリジェンスの調査によると:

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注目すべきは店長と販売の給料ですね。この表の中で35~39歳の店長の平均年収が445万円となっています。

ほとんどのブランドが昇級しにくくなっている現状を考えると、5年後・10年後にこの年代に入る、今の20代~30代前半にとっては、さらに厳しくなることが確実です。

また、この中だと、店舗管理・OEM営業の高給ぶりが目立ちます。このあたりの職種は、販売員の経験を活かして転職することも可能な範囲なので、狙い目かもですね。