メンズファッションの一生もの定番服!!何度もリピしたいおすすめ名作アイテムを紹介
2018.10.09更新
一生もので使える服をワードローブに加えていく幸せ
私はアパレル業界に身を置いて10年以上になります。
某セレクトショップやSPAブランドの販売員を経て、今は広告代理店に勤めています。仕事ではファッションブランドを主なクライアントにしていて、ごくたまーにファッションライター的なお仕事を個人的に受けたりしています。
一応、曲りなりに10年以上アパレルを生業にしてきたので、良いアイテム・価値のあるアイテムをたくさん見てきました。
元々、定番や名品と呼ばれるようなアイテムに魅力を感じるたちなのですが、「流行りすたりに関係なく一生使える」アイテムって本当に心強いです。
ミニマリスト的な考えとも少し通じますが、一生使えるアイテムをワードローブに加えていくことで、必然的にいらないアイテムが外野にはじかれるようになり、自分のファッションから無駄がそぎ落とされていく感覚になります。
トレンドを追いかける気持ちは年々薄れていき、「自分がずっと愛せるお気に入りだけを着ていきたい」という気持ちが強くなっています。
当たり前に定番な一生ものの服ばかりを集めました
という長い前置きを経て、日本のカジュアルファッションの歴史の中で、本当に定番と言えるものだけを紹介します!
何をもって「定番」「一生使える」とするかは難しいですが、客観的視点を忘れずに、でも自分がいいと思えるものだけを選んでみました。
- ファッション好きから今も昔も愛されるアイテム
- アイテムの背景に歴史や文化が存在するアイテム
- 流行りに左右されないアイテム
こんな感じのものばかりです。
ファッションが好きな人からしたら、逆に当たり前すぎてつまらないラインナップかもしれません。
あとこれ、突っ込みが入りそうなので先に言っておきますが、このページを読むよりも、BeginとかPOPYEの定番アイテム特集とかを読んだ方が、もっと情報が濃くて読み物としてもおもしろいです。雑誌不況で拝金主義的になっているとはいえ、ファッションの情報に関しては、まだまだ紙媒体の方が強いのが現状です。
白無地Tシャツの一生もの定番アイテム
男の定番である白T。
中でも、安価かつ丈夫にできているのが、元々アンダーウェアとして作られているパックTです。3枚パックとかってやつ。シンプルなアイテムだけに、各社が商品展開をしています。
Vネックかクルーネックかの違いも当然ながら、生地感やシルエット、首の詰まり具合など各ブランド様々です。
去年か一昨年に、Beginだったかメンズクラブだったかで、各ブランドの白Tの厚みやシルエット、果ては乳首の透け度を数ページに渡って比較してる記事があって、似たような写真がただただ並び続けるさまは圧巻でしたが、シンプルなアイテムだからこそ、その違いにこだわりたいのが男です。
Hanes(ヘインズ):パックT
アメリカが生んだ質実剛健の極み。パックTの王様。
あくまで下着感覚でずっと愛されてたのが、ここ数年のノームコア&白Tブームに乗っかって一枚着としてもありな感じに。
昔からの定番は赤ラベル、青ラベル、金ラベル、ビーフィーTの4つ(違いは各自ググって)で、2016年登場のジャパンフィットも新定番に躍り出るか、という情勢。
ただ、ビーフィーTを除けば生地の厚みは総じて薄いので、テロっとした生地感を求める人、一枚で着たときに乳首が透けても気にならん人に推奨です。私は気にならんから、毎年3枚入り青ラベルを1つ買ってガンガン着倒してます。
PRICE
赤ラベル3p/¥2,000+tax
青ラベル3p/¥2,400+tax
金ラベル3p/¥3,000+tax
ビーフィーT2p/¥2,600+tax
BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ):3PパックT
パックTをもうひとつ。
ヘインズを着たおしていくと、よくも悪くも洗いざらしたコットンという感じのざらっとした肌触りになってくるのと違って、もっときめ細やかでお肌に優しいふんわり感がブルックスにはあります。
それもそのはずでスーピマコットンを使っていて(今どきはユニクロのTシャツでも使ってるからプレミア感は無いですが)肌ざわりが最強。ただ、着丈は激長いので、身長がそれなりにある人しか着れないです。
↓の動画が分かりやすくて素敵。てかYoutuberってファッション業界にも進出してきてるんですね…。そりゃ雑誌は衰退するわ。
PRICE スーピマコットン3パックTシャツ/¥5,000+tax
SUNSPEL(サンスペル):Q82
前者二つとは全くもってポジショニングが違います。なんてったって一枚9000円。
150年の歴史を持つイギリス最古のアンダーウェアブランドなんて煽りもありますが、もう単純に着心地がすごくいい!シルクかっていうぐらいのサラサラ感です。
日本では一枚着として着用する人がほとんどで、乳首も透けません!
タイトなシルエットや少しツヤのある生地感など、上記2ブランドのアメリカンな雰囲気とは一線を画す上品さ。
英国紳士御用達。大人のための無地Tの決定版です。夏はこれ1枚でも充分。
PRICE Q82/¥9,000+tax
他にもHEALTHKNIT(ヘルスニット)とかGOODWEAR(グッドウェア)とか、白T部門には安価なアメリカブランドがわんさか。
ボーダーTシャツの一生もの定番アイテム
私が個人的に好きだからっていうのもありますが、ボーダーTだけで1カテゴリ作りました。マリンルックがトレンドになって以降、老若男女に普及したのはここ10年ぐらいだと思いますが、夏になれば猫も杓子もボーダーT状態。
そんな今だからこそ、本物を選ぶべきかなと思っています。つまり、あれとあれですね。
SAINT JAMES(セントジェームス):ウエッソン
ていうか、バスクシャツはセントジェームス一択でいいと思うんですよね。
ルミノアもあるし、プチバトーもあるのは分かります。でも、定番っていう意味ではセントジェームスに軍配が上がるかな。まあ、あえてセントジェームスを外してルミノアを着てますっていうこだわりがある人とか、超おしゃれですが。オーシバルは……日本向けのマーケティングが上手いブランドですね 笑
ウエッソンはマジで10年でも買い替えなしで着続けられる丈夫さと、選べるカラバリの多さが魅力です。
ただ、ウエッソンは特に着始めは肌触りが結構ゴワゴワしてます。着込んで、洗いこんでいくうちに肌に馴染むのが魅力ではありますが、私はちょっと苦手で、同じく定番のナヴァルの方が好きだったりもします。
デザインの印象も全然違うので、お好みでどちらを選んでもよいのではないでしょうか。
PRICE ウエッソン/¥10,000+tax
アニエスベー:ボーダーT(J008TS)
個人的には一生ものアイテムのトップ3には確実に入るアイテム。毎年色違いを買い足していくため、我が家のタンスの中で年々増殖中です。しかも妻も自分用に買っていまして 笑 たぶん子供が生まれたら着せるんだろうなー。
古くはフリッパーズギターを愛する渋谷系オリーブ少女たちの定番でしたね。
同じボーダーでもピッチや生地感が違えば、上記セントジェームスなどのマリンテイストのバスクシャツとは全く表情が異なります。フレンチカジュアル感、モード感が強くなって、よりシャープかつモダンな印象と言いますか、可愛さよりも格好良さが際立つアイテムですね。シルエットもかなりタイトです。
エルベシャプリエのリュックなんかと合わせて、パリジャンを気取ってみるのがいいんじゃないでしょうか。
余談ですが、いつも「アニエスのボーダー」としか呼んでないので、J008TSっていう名前なことを始めて知りました。。
PRICE J008TS/ ¥9,800+tax
ポロシャツの一生もの定番アイテム
クールビズにも使えて、休日でもTシャツ一枚では決まりにくい場面に投入したいのがポロシャツです。
何年周期かでポロシャツがどかんと流行るトレンドがくるのですが、今はその意味でいうと、やや下降気味かな?
でもトレンドに関係なくいつの世も愛されるのが定番であって、そんな長く愛される頼れるアイテムたちをラインナップしました。
LACOSTE(ラコステ):L1212
確実に50年後もポロシャツの王様。というか一人勝ちの独走状態。
定番アイテムという言葉の定義を「老若男女」「おしゃれな人もそうでない人も」という、愛されの幅みたいな意味とするならば、後ほど出てくるリーバイス501やコンバースオールスターと唯一肩を並べられる、正真正銘の一生リピート定番アイテムがコレ。
カラバリの多さ、唯一無二の品の良さ、どの時代にもマッチするシルエット。すべてを兼ね備えたキングオブポロです。
日本企画とインポートでシルエットは大きく違うので要注意。
古着屋などでもよく見るのでイメージ付くかもですが、結構色落ちはしていくので、まっさらな感じで着たい私は、大好きなネイビーだけで過去に何度か買い直したりもしてます。
PRICE L1212/¥12,000+tax
FREDPERRY(フレッドペリー):M12
ポールウェラーの名を出すまでもなく、イギリスのモッズカルチャーとともに歩んできたのがフレッドペリーですが、そんな背景を知ろうと知るまいと、単純に誰が着てもお洒落に見えるし、知的だけどちょっと不良なルードボーイになれちゃうのがM12です。
洒脱さを感じさせる二本線、そして胸のローレルマークがあれば、どう間違っても「休日のお父さん」にはなりません。
ただ、そうは言っても、文化的背景が色濃いアイテムなので、それを知ったうえで着た方が楽しめるのは間違いないです。とりあえず映画『さらば青春の光』を観ておけば、フレッドペリーを着るときのテンションも変わるし、自然とコーディネートも決まってくるのでは。つまり、リーバイスのデニムを風呂でびしょびしょにして家族に冷たい目で見られるべきなのです。
PRICE M12/¥12,000+tax
トップスの一生もの定番アイテム
かなり絞りました!
本当のことを言えばシャツだけでいくつもあるのですが、本当に代表的なところだけを。あと、カジュアル縛りなのでドレスシャツは選外です。
CHAMPION(チャンピオン):リバースウィーブ
すべてのスウェットはチャンピオンに通ず。と言われるかどうかは知りませんが、元々はスポーツウェアだったスウェットをファッションアイテムに昇華したのがチャンピオンです。
たかがスウェット、されどスウェット。そこにはスポーツでしのぎを削ったアメリカの大学生たちの歴史が乗っかってるわけです。
アメリカの大学生活に異常な憧れを持つ私ですが(プロムとか最高)、そこには60~70年代のアイビーファッションへの憧れが重ねられています。
PRICE リバースウィーブプルオーバースウェットパーカー(10oz) /¥7,500+tax
INDIVIDUALIZED SHIRTS(インディヴィジュアライズドシャツ):オックスフォードシャツ
年に数回、白とブルーのオックスフォードシャツを毎日着まわすだけの超絶ミニマリストになりたいと思うことがあります(思うだけ)。
そんなときに選択肢として上がるのがインディビのオックスフォード。ブルックスもいいし、ギットマンもいい。でも、「自分のために作られたのか?」と思うほどの完成されすぎたシルエット(でも動きやすい)は、インディビしかありえません。スタンダードフィット、クラシックフィット、スリムフィットと、フィットの違いはお好みで。
21世紀に君臨する、カジュアルシャツの完成形にして最新形にして最終形。2万オーバーでも問題なし。
何枚でもワードローブに入れておきたい至高の逸品です。
PRICE Cambridge Oxford/¥23,000+tax
adidas:スーパースタートラックトップ
ジャージとファッションの関係って色々な文脈から語ることができます。
スポーツファッションとも言えるし、古着コレクターが血眼になって探すアイテムともいえるし、B系ファッションとも言えるし、OASISやブラーなどのブリットポップ・UKロックの御用達アイテムとも言えます。あ、ジャミロクワイのJKもよく着てますよね。
2017年のトレンド的には、ストリート回帰、原宿系ファッション、suchmosヨンスの存在など、じわじわとブレイクの兆しが来ていますが、そもそもが定番アイテムであることに間違いなし。
襟が高いファイヤーバードも人気ですが、やっぱり定番はこちらのスーパースタージャケット。ただの部活少年に見せずにおしゃれに合わせるのは意外と難しかったりしますが、私もやっぱりずっと好きなアイテムです。
アウターの一生もの定番アイテム
高価なだけに、本当の意味で一生ものたりえるアイテムが揃うアウター。
機能性だけでいえばダウンジャケットがありゃ事足りるわけですが、そうでないのがファッションの面白いところ。
MONCLER(モンクレール):MAYA
日本国内では一時期、ファッショニスタからギャル男まで、猫も杓子もモンクレールだった時代がありましたが、ようやく「世界一のダウンジャケットブランド」という収まるべきポジションに落ち着いた感のある2017年現在です。
かつての人気モデルHIMALAYAがアップデートされた、このMAYAが現行モデルであり、定番。
若造よりもむしろ、年を重ねた大人にこそ似合うのがモンクレール(と個人的には思う)。その耐久性や普遍性と合わせて考えれば、一生着られるアイテムと断言できる逸品です。
PRICE MAYA/¥142,000+tax
CANADAGOOSE(カナダグース):JASPER
カナダグースではエクスペディションパーカやチリワックジャケットなど、他にも名作があります。
それでもジャスパーを選んだのは、現在のトレンド、そしてこれからのトレンドを考えたときに最も時代に即していると思えるから。日本の気候に合わせてダウンの量を減らして軽量化。シルエットも現代風にモディファイされています。
その手の改変をよしとするかどうかは意見の分かれるところですが、とんでもないボリュームがある旧モデルも所持している私の意見としては、このモディファイは改良です。
前にたまたまNHKで犬ぞりレースのドキュメンタリーを観ていたら、現地の選手(木こりみたいなおっさん)がカナダグースを着てレースに出場しているんですよね。
先ほどのフレッドペリーのモッズカルチャーの話もしかりですが、ファッションはその出自・背景・文化と結びつく様が面白いと思っています。カナダで犬ぞりレースをしているおっさんは、別におしゃれを意識してカナダグースを着てるわけではないはずで、過酷な状況の中で、自らの身を守るための機能性を求めて着てるんだと思います。
カナダグースの例に限らず、その地域の土着的な文化と結びついた洋服が、結果的におしゃれ着になっているっていうのが素敵だなと思ったりします。私がファッションを好きなのは、こういうところなんです。
余談:フリークスストアのカナダグースへの想いが熱い
以前読んだセレクトショップのフリークストアCEO 鹿島研さんのブログで語られた、カナダグースのお話が熱かったので下記引用します。
カナダグースとの出会いは、おそらく11~12年前にまずはユウキチさんの展示会で持ってきたのが、フリークスでの初の取り扱いでした。
(その時が日本初上陸かといわれると、その前から、ちょこっと扱ったインポーターなんかもあったようです)最初はカナダグースがファッションマーケットを意識していないころで、
まだ、そのままの極寒仕様でしたので、ダウンの量も多く、相撲取りの着ぐるみのようでした。
街で着るのが、少し恥ずかしいぐらいで。それが、逆に男心をくすぐり、当時の商品部バイヤーのチームウエアか?というぐらいに、
バイヤー全員が着ていたのを覚えています。
最初はそれこそ、12枚レベルの仕入でした。
その後、代理店はグリフィンになり、ダウン量も落とした日本仕様になっていきました。
当社の扱いも少しずつ増え始めましたが、今のようなボリュームで売れることはありませんでした。
それでも、30~50枚レベルです。
先述したように、私達がカナダグースの機能美、男らしさ美をリスペクトし続け、
私もどんなトレンドの時代でもウチでは、意地でも、ずっとやり続けるとしていた唯一のブランドでした。
(いまでは、オールデンやミステリーランチやレッドウィングなどそんなブランドも増えましたが)
http://kens-style.blogspot.jp/2012/11/freaks-store.html
なんかこの話、よくないですか!?
PRICE JASPER/¥90,000+tax
Schott(ショット):613(ワンスター)
レザーライダースと言えばイメージされるのはロックンローラー(とバイカー)。
これまで多くのロックミュージシャンから愛され、「ライダースジャケットと言えば」の位置を確立しているのがSchottです。
ずっと変わらず質実剛健で、見てのとおり、なんのてらいもない正真正銘のライダースジャケット。
きっと2017年現在の視点でみれば、このハードなアイテムは誰もが着こなせるアイテムとは言い難いでしょう(私もいつかは欲しい気持ちがありながら試着どまり 笑)。
でも、それがいいんです。
PRICE613US ONE STAR RIDERS/¥94,000+tax
SIERRA DESIGNS(シェラデザイン):60/40マウンテンパーカー
ロクヨンです。コットン60%・ナイロン40%だからロクヨンジャケット。
これも多色買いしてる人は多いであろうド定番アイテムです。私が着てたら、うちのおやじが「懐かしいの着とるな!」と言ってきたぐらいなので。
シエラデザインは創業者の二人(名前失念…)が水の事故に遭って以来、自分たちの身を守れるアウトドアウェアを、とのことでものづくりをしてきたブランドですが、当時の技術が結集されたのが、このロクヨンジャケットだったりします。ポケットの多さも、利便性を考えられた結果。
防水性っていう意味では、現代にはGORE-TEXっていう化け物的な発明がありますし、防風性はウインドストッパーなんてものもあります。それでもずっとロクヨンが愛されているのは、かつては命を守るためのギアだったアイテムが、時代を越えてファッションアイテムへと昇華されたから。
ロクヨンパーカはショート丈とノーマルの両方がありますが、現代のトレンドに合うのはショート丈かなーと思います。ただ、ビジネスで使う人なんかはスーツの裾の長さを考えるとノーマル丈も勿論ありですね。
PRICE
マウンテンパーカー(ノーマル丈)/¥43,800+tax
ショートパーカー/¥43,800+tax
Mackintosh(マッキントッシュ):ゴム引きコート
もしも、世界中のアウターアイテムで、名作ランキング的なものを作れば、どう考えても一位にくるのがマッキントッシュのゴム引きコート。
雨の多い英国だからこそ生まれた紳士の御用達アイテム。防水性っていう意味では、現代にはGORE-TEXっていう(略)。
ゴムくさいし、内側はしょっちゅう剥がれるし(しかも修理できる技術を持った業者が日本に数えるほどしかない…)、決して防寒性も高いわけではない。そんなことは分かったうえで、それでも10万円前後のお金を払う価値を世界中のファッショニスタが感じているのはなぜか?
それは格好いいからです(断言)。
それ以外に言い表しようがありません。シルエットも生地感も、すべてが格好いいんです。オンオフどちらで使っても。
ロング丈のダンケルド、ショート丈のダヌーンのどちらを選ぶかはお好みで。クラシックにいくならダンケルドですかねー。
※セカンドラインのマッキントッシュフィロソフィーは、なんか違うと思います。
PRICE
ダンケルド/¥166,000+tax
ダヌーン/¥166,000+tax
Baracuta(バラクータ):G9
アイビー親父のマストアイテムであるとともに、スティーブ・マックイーン、高倉健の着こなしという文脈からもたびたび語られる、名優ご用達アイテムでもあります。
この形自体はスウィングトップ、ハリントンジャケット、ゴルフジャケットなど呼び名は様々ですが、そのどれもがイコール、バラクータG9と言えるほどの定番アイテム。
私のような若輩者には敷居の高いオジサンアウターと考えられがちですが、今日び出回っているスリムフィットに腕を通してみると、意外なほどに今の気分にもしっくり。
シャツ&タイと合わせたブリティッシュな着こなしで街を闊歩したいものです。
テーラー東洋:スカジャン
「日本で生まれた唯一の洋服」
これはテーラー東洋のカタログに書かれてた言葉なんですが、すごくいいなと思って。
日本とアメリカの戦後間もない時代の文化や歴史がスカジャンっていうアイテムを生んだわけですが、この和風と洋風がごちゃまぜになったデザインが世界中で人気になっていることは感慨深いです。日本スゲーみたいなテレビ番組をよくやってますが、こういうの取り上げませんか?
そして、スカジャンの代表的ブランドと言えばテーラー東洋のアセテートスカジャンです。刺繍のきめ細かさは、そんじゃそこらの安物スカジャンとは比べ物になりません。
テーラー東洋は本当に硬派なブランドで、時代に迎合しない感じがほんとに大好きなんですが 笑 ここ数年はスカジャンが世界的にもブームになっている中で、光があたりつつあるのかなという感じですね。
最近はセレクトショップの別注モデルも多く販売されていて、こう言った職人的なブランドにスポットが当たるのも、ずっと応援してた人間からすると嬉しいものです。
毎年発売されるデザインを見るだけでワクワクできる、日本が世界に誇るファッションアイテム。
超個人的な話をさせてもらうと、自分がファッションに目覚め始めたころに、テレビでダウンタウンの浜ちゃん、SMAPの草彅くん、奥田民生なんかがよくスカジャン+501+レッドウイングみたいな格好をしていて、今でもその時代の空気が好きだったりします。
アウターに関しては、水沢ダウンもそろそろ入れてもいいかも、と思いつつ様子見しています。
パンツの一生もの定番アイテム
実はトップスよりもずっと、アイテムごとの違いが浮き彫りになるのがパンツだったりします。
自分の体に合ったシルエットのパンツを履く幸せよ。で、入って来るのはやっぱりこのあたりなわけです。
Levi's(リーバイス):501
もはや語るまでもない、全カジュアルウェアの最定番です。501を選ばなきゃこの企画自体がウソになるって言ってもいいぐらい。
時代に合わせて少しずつシルエットやディティールの変化はありますが、それってつまり「今の最もスタンダードな形のデニムはコレ」っていうのを提示し続ける役割を501が背負ってるってことかなと思っていて。現行の501を履けば、その時代のデニムのど真ん中が分かる、と言いますか。
…と思って久しぶりにリーバイスの公式通販を見たら、501のテーパードとか、501のスキニーとかが発売されていて、ややイミフでした。迷走しとるなコレは。
男は黙って、ストレートの一番オーソドックスな501でいいと思うんですが。。
あと、実は個人的に一番好きなのはスリムテーパードの511だったりするので、そっちを押したい気持ちもありつつ。
APC(アーペーセー):ニュースタンダードデニム
デニムからもう一本を選ぶなら、間違いなくこれ。
いっときディーゼル、ヌーディジーンズ、April77なんかのヨーロッパデニムブームがありましたが、そのずっと前から魅力を発信し続けていたのがAPC。
APC=デニムっていう認識の人も多いでしょう。浅めの股上、タイトなシルエット、リジッドデニムの風合いと「綺麗にはける大人デニム」の王様。
ストレートのニュースタンダードを定番として紹介しましたが、細身体型の人はテーパードのプチスタンダードの方がハマります。
PRICE
ニュースタンダードデニム(ノンウォッシュ)/¥20,000+tax
プチスタンダードデニム(ノンウォッシュ)/¥20,000+tax
Dickies(ディッキーズ):874ワークパンツ
あなたも一本は持ってるでしょ?
冷静に考えて実売2、3000円ぐらいでこのパンツが買えるのは異常なわけですが、丈夫すぎて家にどんどん色違いが溜まっていくハメに…。
トレンドがぐるぐると回る中で、ここ数年はオーソドックスなストレートシルエットが特にキテる感がありますね。
メーカーは色気を出して日本企画で色々なアイテムを投入してますが、そんなものは全部どうでもよくって(笑)、874があればそれでオールOK。
PRICE 874ワークパンツ/¥5,500+tax
GRAMICCI(グラミチ):グラミチショーツ
私、ここ数年は夏場は本当にこれしか履いてないです。
ガゼッタクロッチで足の開閉が超ラクみたいな話は各自ググっていただくとして、こちらも同じく、メーカーが色気を出して今風なシルエットでいろいろ商品を投入してます。
が、ストレッチ入りのナロータイプは、裾が足にまとわりつくぐらい細くて、履き心地が悪くなっちゃってるんですが、そのあたりどうなんでしょうか?シルエット的にも、股下が微妙にサルエルっぽい深さなのも、やや気持ち悪い。個人の感想です。
やっぱりオーソドックスなグラミチショーツがいいと思うんですよね。色落ちしたら買い替えますが、形としては完璧に完成されてて、一生履き続けることが100%決定してます。
PRICE グラミチショーツ/¥6,800+tax
orslow(オアスロウ):USアーミーファティーグパンツ
他のメンツと並べたときに、入れるべきか少し迷ったんですが、応援の意味も込めて一票。
厚手でしっかりした生地もいい。グリーンの染まり具合もいい。太いんだけど野暮ったくならないシルエットもいい。オアスロウのファティーグパンツはビンテージを再現したオールドテイストなアイテムのはずなのに、ちょっとモダンな雰囲気があるのが本当に素敵。
カーゴパンツでもチノでもないファティーグパンツだからこそ表現できる、無骨プラスアルファの雰囲気が大好きです。
あと細かいですが、タグに日本地図がデザインされていて、日本ブランドとしての矜持みたいなのが感じられるのも個人的には好きだったりもします。
5年ぐらいそれなりの頻度で履いてますが、まだまだバリバリの現役。色落ちがいきすぎたら、またきっと買いなおします。
PRICE USアーミーファティーグパンツ/¥14,800+tax
このパンツのラインナップは、すごくPOPYE的なチョイスだなと我ながら思いました。
シューズの一生もの定番アイテム
これぞ一生モノアイテムの宝庫であるシューズ!スニーカー、ブーツと定番アイテムは数ありますが、今回はカジュアルアイテムということでドレスシューズ、ビジネスシューズの類はすべて選外です。
当方スニーカーオタクのため、本当であれば100個ぐらい紹介したいところですが、とにかく絞りに絞って選びました。
CONVERSE(コンバース):オールスター
説明はいりませんよね。
何足も履きつぶしてはまた買い替える、正真正銘の永久定番アイテムです。個人的には生成りのローカットが最もリピートしていて、確実に死ぬまで履き続けます。
当ブログでは過去にオールスターに関するコラム的なものを書いたので、そちらもよろしければ。
PRICE オールスター/¥5,800+tax
adidas(アディダス):スタンスミス
元々オールスターと並ぶ定番スニーカーでありながら、2011年に一旦、衝撃の生産中止(スタンスミスの希少性を高めて、ブランディングを再構築するためのadidasの戦略だったとの話もありますが真相やいかに…)。
かくして2014年の復刻時には、1万円オーバーのスニーカーへと変貌し、戦略通りに?再ブレイクしたのでした。世間的なストリート回帰の流れにあいまって、初めて履きますて感じのヤングに愛用されているのが感慨深かったりもします。
といった昨今のトレンドとは関係なしに、発売以来世界中で愛され、100年後も愛され続けることが確実な名作です。
最定番カラーはダントツでホワイト×グリーン。無駄な装飾のないシンプルなデザインと、同社のもう一つの定番であるスーパースターと比べても細めのフォルムが、大人が履けるスニーカー代表の雰囲気ぷんぷん。
VANS(バンズ):エラ
本記事で再三登場する、ファッションと文化との関連性的な話ですが。
カルチャーと絡めて語られるいう点においては、バンズと横ノリカルチャーの関係というのは 、他のスニーカーブランドのそれとはレベルが違っていて。
VANSのアイテムを身につけているのにスケートをかじったことがないのはモグリ、とまでは言わないまでも、ストリートでスケーティングするキッズたちの多くは、アメリカでも日本でも、やっぱり足元にVANS。
エラ、兄弟アイテムのオーセンティック、オールドスクール、SK8-HIなどなど、どれを取ってもVANSからはストリートの匂いがぷんぷん。
エラに関しては、デザインだけを見ればスーパーシンプルなプレーンデザイン。まったく同じデザインの体育館シューズや作業靴もいっぱいあります。なのに、VANSのロゴが付くだけで、こんなにも見え方が変わる。これがブランドの力なんです!!
REDWING(レッドウイング):8875アイリッシュセッター
テーラー東洋のスカジャンの項でも書きましたが、90年代にアイリッシュセッターが流行ったときの時代の空気が、自分のファッションの原体験でして、今でも特別感を持って捉えてしまうアイテムです。
奥田民生がよく古着のスウェット、リーバイスのヴィンテージで合わせて履いてたなー。
ここ数年は、またちょっとトレンドが来てるのかな?という雰囲気はありつつ、まだ一代リバイバルという感じでもなく。だからこそ、今履いておきたいシューズかなと思ったりです。
ということで、当たり前に定番な一生使えるアイテムを紹介しました。