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雨が多い街だね-元・アパレル販売員かく語りき-

元アパレル販売員で今はアパレル業界の中の人をやっている著者がファッションと関係することや関係しないことを書くブログです。

アパレル販売員所有率No.1のメジャーはHoechstmass(ヘキストマス)のイタリアンカラーメジャー!

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先日、アパレル販売員あるあるの記事を作成しました。何人かの方がtwitterなどで反応してくれて嬉しい限りです。で、その記事は販売員をやってた頃のことを思い出しながら書いていたのですが、そう言えば新卒で入社した当時に先輩からこんなこと言われたなって言うのを一つ思い出しました。

「メジャー、メモ帳、ボールペンはアパレル店員の三種の神器だからちゃんとしたものを使えよ」

 

そうそう、これは入社するまで誰も教えてくれなかったよなーなんて思い出しまして。私は最初100均で買った安いメジャー、メモ帳、ボールペンだったのですが、入社して数日でそれを先輩に見つかって怒られましたね(笑) 多分、最初に先輩から怒られたのってそれだったんじゃないかな?

 

と言うことで、恐らく日本中のどのサイトも教えてくれない「アパレル販売員の三種の神器」についてシリーズでご紹介します。

 

アパレル販売員の三種の神器その1:メジャー

三種の神器、最初はメジャーです。

お直しの採寸もそうですし、店頭にいるとお客様が自分のウエストサイズやネックサイズが分からない、なんてことも多々あり、こいつが活躍する場面は多いです。大体どこのお店にもスタッフ共有のメジャーが備え付けられていますが、フロア内で同時に複数のお客様の採寸が発生した時などは、それだけでは間に合わないので、個々の販売員が1つ自分専用のメジャーをポケットに入れています。

特に、私の場合はスーツも扱うメンズのセレクトショップだったので、結構な頻度でお直しが入りました。レディースの場合は比較的お直しが発生する頻度は少ないのですが、それでもレディーススタッフも基本的に常備していました。

※ちなみに、ファスト系SPAブランドで働いていた時は、試着室にスタッフが常駐していたので、試着室の備え付けのものを使用する機会が多かったです。

 

販売員の支持率No.1はヘキストマスのメジャー

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で、基本的にアパレル販売員の世界で圧倒的シェアを占めてるメジャーがドイツのHoechstmass(ヘキストマス)のイタリアンカラーメジャー

そもそも、ヘキストマスはメジャーメーカーの中で世界一位のシェアを持つ横綱です。私の体感だと、販売員がマイメジャーを持つブランドであれば、7割ぐらいの販売員が使用してるはず。試しに一度、メンズのセレクトショップに行ってみてください。これを首から下げてる販売員が店内をウロウロしてます(笑)。

なお、たまにベテラン販売員やオーダースーツ店のスタッフなどで「イタリアンカラーは派手すぎて恥ずかしい」とばかりに、ヘキストマスの他の配色のメジャーを使っている人もいますが、それはそれで<分かってる感>が出て周囲のスタッフから一目置かれます。これ、豆な。

 

こいつのいいところを挙げるとすると 

  • 持ってるだけでプロ感が出せる見た目のお洒落さ
  • 服の色に同化せず目盛りも見やすい視認性の高さ
  • 折りたたんでポケットに入れられるコンパクトさ でしょうか

 と言う感じでしょうか。

中でも特筆すべきはデザイン性の高さ!イタリアンカラー側をメインで使用するもよし、落ち着いたイエロー側を使用するもよしです。知り合いの雑貨屋さんでもこのメジャーを扱っているんですが、たまに販売員じゃないお客さんがインテリア用に買う場合もあるとかって聞きました。

 

このメジャーを首から掛けるだけでプロの販売員感が醸し出される

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上の写真のように、テーラーメイドのスーツ職人なんかが首にメジャーを掛けている姿って格好いいですよね?首にメジャーを掛けただけで、イチ販売員がその域までいけるってわけではありませんが、明らかに「プロ感」は増します。たかがそれだけ、と侮るなかれ。これって、商品を販売する上でもとても重要なことです。

お客様から「この人プロっぽいわー!」と思ってもらえれば、接客に耳を傾けてもらいやすくなるし、自分自身の意識としても「私はプロだぜ!」と自信を持てることで接客にも自ずと自信が生まれます。接客ってテクニックよりも、実は自分のテンションの持っていき方に一番左右されたりするので、「売る」って言う観点からも、結構重要なポイントです。

 

使い込むほどに愛着が沸くのがマイメジャー

このメジャーは丈夫に出来ているんですが、毎日使っているとさすがに目盛りが掠れてきます。私の場合は、毎日お尻のポケットに入れて勤務していて、半年ぐらい使うと折りたたんだ箇所を中心に目盛りが掠れてくるので、買い替える。って言うのを繰り返してました。ただ、掠れるぐらい使い込むと「あーそれだけ働いたんだな」って実感できて、なんとなく革製品のエイジングを見ているかのごとき満足感が生まれます(笑)そして、適度に掠れたメジャーを使ってることで、プロ感も更にアップです。 先輩で「今まで買い替えたメジャーを全部保管してる」って言うツワモノもいましたが、それぐらい愛着が沸くアイテムなんですよね、マイメジャーって。

4月からアパレル販売員の世界に飛び込む新入社員よ、まずはメジャーを準備するのだ

と言うわけで、アパレル販売員の三種の神器の一つであるメジャー。中でも業界内シェアがダントツでトップのヘキストマスのイタリアンカラーメジャーに関して紹介しました。 新卒入社の人は、入社早々、先輩に怒られた私の二の舞にならないように、今のうちに用意しておくんだぞ!絶対だからな!

 

アパレル販売員あるあるを挙げてみたけど、アカンこれ経験者しか一切共感できんやつや

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インターネットはウソばかり……そんなことを最近よく感じます。

 

アパレル販売員あるあるなどと言っておいて「服を畳むのが上手くなる」「腰が痛くなる」などの、薄っっっぺらい内容を羅列するサイトを見るにつけ、舐めとんのかと。販売員経験者が書いてるサイトと、そうじゃない人が書いてるサイトの差は、見れば一瞬で分かるものです。  

と言うことで、アパレル販売員以外は一切共感できないあるあるを思いつくままに挙げてみます。

  

1.接客にまつわるアパレル販売員あるある

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  1. お客様が店に入った瞬間、買う人か買わない人かなんとなく分かる
  2. 閑散期のお客様が冷たすぎて「スランプではないか」と本気で悩む
  3. テクニックとか知識関係なしにノリと勢いだけで接客をする販売員が実は一番売る
  4. 「よろしければ」と言ってアプローチする販売員を見ると「雑魚め」と心の中で思う
  5. 思いっきりシンプルな服の接客中に「この服ってデニムに合いますか?」とお客様に質問されて我が耳を疑う
  6. ネイビーの服を「これは黒でしょ」とお客様から言われて、なかなか信じてもらえずにひと悶着起こる
  7. 顧客様の名前を思い出せないまま最後までノリきったことがある

  

2.持ち物にまつわるアパレル販売員あるある

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  1. 店のスタッフ全員がヘキストマスのイタリアンカラーのメジャーを使っている
  2. たまにそれ以外のメジャーを使っている販売員を見ると「できる販売員かもしれない」と思ってしまう
  3. メジャーを首に掛けている姿は実はプロっぽくて格好いいと思っている
  4. 店のスタッフ全員がロディアのメモ帳を使っている
  5. たまに黒いロディアを使っている販売員がいると周囲から一目置かれる
  6. 店のスタッフ全員がパーカーのボールペンを使っている
  7. 新人が100円のボールペンを持ってきて先輩から注意されるのが春の恒例行事  

 

3.試着室にまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. どうやったらそれだけ時間が掛かるんだと思うほど着替えが遅いお客様がいる
  2. カップルで一緒に試着室に入るお客様がいると変な空気を勝手に感じる
  3. お直しをする時に「どうか足が無臭であってくれ」と願う
  4. レディースブランドやキッズブランドに勤めているとお直しの機会が少ないので、たまに来るとビビる
  5. 「ユニクロは1時間でお直しができるのになんで1週間も掛かるの?」とお客様から嫌味を言われる  

 

 4.ストックルームにまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. スペースを空けるために良かれと思って商品移動をしたのに「使いにくい」と文句を言われる
  2. 大量入荷が続く時期には「入荷数をもっと分散してくれ」と本社MDを恨む
  3. 棚卸しで差異が出た時のストック担当の責められ方は異常
  4. ストックルームに誰もいないのをいいことにこっそりお土産のお菓子をパクつく
  5. ヘルプで大型店に行ったときに広いストックを見てマジで羨ましくなる
  6. でも実際に大型店に異動すると入荷の多さにビビる
  7. 冬になると空きパッキンを利用してストックを拡張し出す
  8. でも天井に近づけすぎて消防法違反でデベロッパーから怒られる
  9. しまいにはモールの廊下まで拡張してデベロッパーから更に怒られる
  10. ダウンジャケットが大量に入荷した時の絶望感
  11. ダウンジャケットのボリュームを圧縮するために丸めて保管するがシワになって怒られる
  12. セール終わりにガラガラのストックを見ると「ずっとこのままでいてくれ」と心から願う
  13. メンズブランドのストックは部室の匂いがする
  14. メンズスタッフがたまにレディースのストックに行くといい匂いがしてドキドキする 

 

 

5.お会計にまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. INFOX以外のクレジット端末の店に異動した時は1ヶ月ぐらい新人並みのレジスキルになる
  2. クレジット会計が複数回払いの時、いつもの癖で指が勝手に一括払いを押す
  3. お客様に駐車券を返し忘れて店の前までダッシュで追いかける
  4. たまに本社スタッフがヘルプで来た時にレジフォローで入って余計な緊張からミスする

 

 

6.レジ締めにまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. 閉店時間が遅い店舗のレジ締めは毎日が終電との戦いになる
  2. コインカウンターの10円と100円は絶対に見た目と1枚ズレる
  3. しまいには「10円玉はマイナス1、50円玉と500円玉はズレない」など、硬貨の癖を掴み始める
  4. 棒金をレジカウンターの角で割る自分の姿がプロっぽいと謎のナルシズムを感じる
  5. そしたら棒金を爆発させて、床を這いつくばって硬貨を探すハメになる
  6. レジがフリーズした時の本社のシステム担当の心強さは異常
  7. モールの22時頃は他ブランドと入金機の奪い合いになる
  8. 差異の犯人が自分だった時はそっと黙っておく
  9. 実は差異がマイナスのときに自分の財布からお金を足したことがある
  10. プラスのときに「差額を自分の財布に収めれば」と思うが、さすがに思いとどまる
  11. 売り消しの電話を掛けすぎてクレジット会社の人に名前を覚えられる 

 

 

7.セールにまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. セール初日の朝礼はスタッフで円陣を組んで気合いがマックスになる
  2. でも開店30分であまりの忙しさに心が折れる
  3. 気付けば一日中ずっと叫んでいる
  4. サイズと試着室とトイレの案内しかせずに一日が終わる
  5. 半裸のボディが1時間ぐらい放置されている
  6. 棚上や什器の隙間などのありえない場所に商品が置かれている
  7. 「休憩時間30分ね」と平然と言ってくる店長に殺意を覚える
  8. 途中から売上とかどうでもよくなって、とにかく嵐が去ることを願うようになる
  9. いつもは検品は面倒くさいのにセール中はストックにこもれるので嬉しい
  10. 閉店後の安堵感は異常
  11. セール期間が終わった途端に風邪をひいて、病は気からを実感する 

 

 

8.休憩時間にまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. さっき接客したお客様とモールのフードコートで会うと、なんとも言えない空気になる
  2. モール内の丸亀製麺に週3ぐらいで通っている
  3. とりあえずご飯を食べながら「ファッション販売」を読む
  4. 新人時代にストックでカップラーメンを食べて先輩にガチギレされる
  5. 同性スタッフだけの店舗にいると男女混合で休憩している他ブランドを見て「サークルみたいでいいな」と思ってしまう
  6. 学生アルバイトを雇っているブランドを見ても「サークルみたいでいいな」と思ってしまう  

 

9.転職にまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. 30歳までに管理職になれなかったら辞めると思っている
  2. 子供服ブランドに転職したら楽じゃね?って思いがち
  3. ラグジュアリー系のブランドに転職したら楽じゃね?って思いがち
  4. 百貨店ブランドに転職したら楽じゃね?って思いがち
  5. 他ブランドに転職したら大体知ってる人がいる
  6. なんなら元・自分のブランドで埋め尽くされているショップを知っている 

 

10.スタッフ・同僚のアパレル販売員あるある 

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  1. 店に一人は社員番号が一桁少ないレジェンド販売員がいる
  2. 新人を見ると「ダサいな」と思うけど自分の入社当時のセンスを思い出すと死にそうになる
  3. 新人が入る前には「不器用でもいいから素直な子が入ってきてくれ」と願う
  4. 店長と副店長はどちらかが優しい人でどちらかが厳しい人
  5. 異動時期になると自分に異動の噂が出るけど当たった試しが無い
  6. 鬼店長が自店に異動してこないことをスタッフ全員が心から祈る
  7. 地方に異動を言い渡された時の絶望感
  8. 本社スタッフは「変人しか採用しないのか?」と思うぐらい変わり者しかいない
  9. 特に人事とVMDはヤバい
  10. 普段メンズフロアで働いてるスタッフがヘルプでレディースに行くと同僚から恨まれる  

 

11.休日にまつわるアパレル販売員あるある 

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  1. 休日は14時まで寝る
  2. 連休は嬉しいけどその前の連勤がマジで辛い
  3. 意図せずに休日の格好が全身、店の服になっていた時は複雑な気分になる
  4. 美容室に行くと、なぜ美容師の服装はダサいのにお洒落と言われるのか理解できないと思う
  5. むしろアパレル業界人以外でお洒落な人をほとんど見たことが無い
  6. 買い物に行くと知らず知らずのうちに店のディスプレイをチェックしている

 

 

こちらからは以上です。思いついたらまた増やします。

 

販売員の皆さん、今日も生き抜きましょう。

アパレル販売員で英語・中国語を話せる人材の転職需要が拡大中!私も勉強しておけば良かったと今更思う件

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アパレルショップに海外のお客様が殺到中

 

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ここ数年、中国を中心とした海外の観光客が日本に殺到しており、いわゆるインバウンド需要は年々高まりを見せている状況です。ひと頃の「爆買いブーム」は少し落ち着いたなんて言われていますが、実際に店頭に立っていると海外のお客様の数は増えている印象を持っているアパレル販売員の方が多いのではないでしょうか?

そもそも、なぜここ数年で一気に海外の観光客の数が増えたのか?本題とは逸れるので、詳しい説明は他にお譲りするとして、まあ簡単に言うと円安・原油安が進んだことで旅行費の面で日本に来るのが簡単になったのですね。

私がアパレル販売員をしていた頃は、ちょうど爆買いブームが始まった頃だったのですが、都市部の某ファストファッションブランドで勤務していて、中国と韓国のお客様が本当に多かったですね。日によっては、一日のお客様の半分ぐらいが、欧米の方含む海外のお客様だと感じられる日もあったほど。 そんな中で私に不足していて困ったスキルが英語・中国語などの語学力でした。

 

アパレル販売員に英語力が求められるのはもはや外資系ブランドだけでは無い

一昔前までは、アパレル販売員で英語力が求められるのは、外資系のハイブランドに限られていました。また、こう言った外資系ブランドでは、日本語しか話せない人でも就職自体は可能な場合もありますが、本社の上位スタッフが外国人であることが多いため、キャリアアップを目指すためには英語が必要になるケースも非常に多いです。英会話スキルが必要な分、外資系ブランドは給料もアパレル販売員の中では比較的恵まれている場合が多いのですね。

しかし、昨今の海外観光客の増加に伴い、ほとんどのブランドで英語、中国語などを話せるバイリンガル販売員の雇用が急務で進められている状況です。かつては外資系ブランドに限られていたのが、国内の大手セレクトショップや、郊外のイオンに入っているファミリー層向けブランドでもこの動きは加速しています。

また、見逃せないのが子供服・ベビー服の爆買い需要。中国からの観光客が日本で買うものと言えば家電のイメージが強いですが、子供服やベビー服もその対象として挙げられます。少し前には、ミキハウスが爆買いで売れすぎて、パート社員を含むすべての従業員に最大50万円のボーナスを支給なんて言う景気のいいニュースもありました。

www.sankei.com

 

かつての日本人がイタリアやフランスのブランドに憧れて爆買いしていたように、アジア系のお客様からは日本ブランドの高品質な洋服のブランディングに魅力を感じていると言うことです。

 

地方のアパレル販売員も!これからのインバウンド需要は地方が主役に

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地方住みの販売員の方は「でもそれって一部の都市部と観光地だけの話でしょ?」と思っている人も多いかもしれません。確かに、外国人観光客が来る街と言えば、京都などの主要観光地と、東京・大阪を中心とした都市と思われがちですが、今後は地方都市への観光需要が更に増えることが確実です。と言うかすでにその流れは本格化しています。

この理由は簡単で、訪日ブームが起こってから数年が経ち、再訪日する観光客が増えているのですね。例えば、日本人もハワイに初めて行く時は定番のオアフ島でワイキキ周辺を観光するけど、二回目はノースショアや別の島に行ったりする、と言えばイメージが沸きやすいかもしれません。初めて日本に来た時は定番の東京・大阪・京都のどれかに行くけど、二回目以降は少し視点を変えて地方都市に行く。例えば香川でうどんを食べたり、石川で兼六園を見たり、なんて言うのはすでに起こっていることですが、今後はさらに郊外にも海外の観光客が増えることが予想されています。

 

アパレル販売員が海外のお客様と深い接客をするには英語力が必須

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私の場合は、アジアからも欧米からもそれなりにお客様がいらっしゃるブランドに勤めていながら、英語を話せませんでした。さすがにその環境で長く働いていると、英単語を繋いで意思疎通を図る程度のことはなんとかできましたが、じっくり接客しようと思うとやはり難しかったですね。

結構お店で多かったのが、お会計のときのクレジットカードのやり取りで戸惑うパターン。日本人のお客様と同じ感覚で「お支払回数は?」と英語で聞いても、海外の方は分割払いと言う概念を持っていない場合が多いので、言葉の意味が通じなくてゴタゴタするのは、販売員あるあるの一つかもしれません。また、中国のお客様のほとんどは銀聯カード(ぎんでんカード)を使われるのですが、まだまだ対応していないモールが多いので、その旨を断る際にトラブルになったりと言うのも多かったです。

私の場合は、そんな時には、お店に一人はいたバイリンガルのスタッフに接客を代わってもらったりもしていたのですが、なんとも情けない副店長だったなと今更ながら思います 笑

英語・中国語・韓国語とすべて話せるのが理想ではありますが、特に中国の方の場合は富裕層が多いため、日常会話程度の英語力を持っているお客様も多いです。なので、せめて英語だけでも満足に話せたらなと思ったことは一度や二度ではありません。

英語が話せるアパレル販売員は自分の強みを活かせる職場の幅が広い

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そんな英語力皆無の私でしたが、もし自分が英語を話せたら転職でもっと大きくキャリアアップ&年収アップできたかもなあなんて思います。私は転職するときにはいくつかの転職エージェントを使っていたのですが(このあたりの詳しい内容は、転職した経緯についての記事に詳しく書いています)、その時にどの担当者さんからも最初の面談の段階で英語力の有無を聞かれたりもしました。

 

rakka.hatenablog.jp

 

英語力は販売員からアパレル事務やアパレル営業の異業種へのステップアップにも役立つ

 

先ほどからお伝えしているとおり、販売員にも英語は必要なスキルになっていますが、アパレル業界の他の職種でもこれは同じことです。私が特に信頼して利用していた転職エージェントはiDA でしたが、担当者さん曰く、アパレル販売員の経験を活かしてアパレル事務やアパレルメーカーの営業に転職、と言うアパレル販売員の勝ち組転職パターンを勝ちとるためには、語学力があると選択肢が大幅に広がるとのことでした。昨今のアパレル業界においては、製品をアジアの工場で作ることが圧倒的に多いため、海外の生地メーカーや工場とのやり取りが非常に活発で、そんな時に共通言語の英語が話せることは大きな強みになるのですね。

 

まあ、結論としては語学力があるアパレル販売員はどこでもすごく重宝されるようになってきてるよ。って言う話でした。私もスピードラーニングでもやっておけば良かったぜと思う筆者なのでした。

アパレル販売員は結婚できない…逆に結婚してる販売員の特徴を考えてみた件

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アパレル販売員は結婚できない職種ランキングの上位……

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雑誌などで発表される「結婚したくない相手の職業」的なアンケートで、いつもランクインするのがアパレル販売員です。私も販売員をやっていた人間なので、ランキングを見て反発したくなる!と言いたいところなのですが、確かにそりゃそうだよなと納得してしまうのも事実です。

現役販売員の方はよく考えて欲しいのですが、あなたの店舗で結婚してる人ってどれぐらいいます?ショップに何人かはいるだろうけど、私の経験上では下記のパターンにハマる人じゃないかと。 

  • 店長、副店長などの管理職クラスは結婚している
  • 職場恋愛か他ブランドなどの販売員または接客業同士で結婚している
  • アパレルで働く前から長く付き合ってた人と結婚している

 

の3パターンです。もちろん、例外もたくさんいますが傾向としては絶対にこの3つが多い。で、なんでこの3パターンが多いのか?を考えてみると、逆説的にアパレル販売員が結婚できない理由が浮かび上がるんじゃないかと思うわけです。

 

アパレル販売員は店長クラスでようやくまともな結婚生活が送れるほど給料が低い

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アパレル販売員で結婚できる人①=管理職クラス

ブランドにもよりますが、まあこの職業は給料が低い。副店長クラスで年収300万円中盤~、店長クラスで400万円前後~。結婚して一般的な生活を送るには店長クラスでやっとと言うレベル。 これは、一般職であれば大学卒業したての新入社員が稼いでても珍しくない給料です。5年も10年も必死に努力して働いて来た結果が、新卒と同じ……。学生のアルバイトを雇ってるブランドだと、ついこないだまでストックルームで検品ばっかりやってもらってたような子たちが、4月に新社会人になった途端に自分よりも稼ぐようになります。

当然ながら結婚をするにはお金が掛かります。もちろん普段から節制した生活を送って、結婚式や新婚旅行にもお金を掛けない。など、いくらでも節約することはできるのですが、そこから先の結婚生活のことも考えると、本当にたくさんのお金が必要になります。

 

アパレル販売員の恋愛事情-平日休み同士でないと生活時間が合わない

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アパレル販売員で結婚できる人②=職場恋愛orパートナーも販売員

アパレル販売員をずっとやっていると、必然的にプライベートでの付き合いも同業者が多くなります。なので、平日休みが当たり前みたいになっちゃうんですが、世の中のほとんどの人は土日祝がお休み。平日休みと土日休みの恋愛はかなり大変です。 私もアパレル販売員をしていた時は彼女(今の妻)と全く休みが合わずに、月に数回会える程度でした。もしも、アパレル販売員を続けたまま結婚していたら、色々大変だっただろうなと思います。(→このあたりの話は、転職した経緯についての記事に詳しく書いています)

rakka.hatenablog.jp

結婚したら一緒の家に住むんだから、毎日会えるし大丈夫でしょと思う貴方は甘い 笑 結婚すると、夫婦二人で一緒に行動しないといけない事柄が爆発的に増えます。マジで増えます。引っ越し準備、婚姻届けの提出、両親や親戚への挨拶などは当然として、結婚式をするなら会場選び、ドレス選び、指輪選び、式の打ち合わせ、引き出物選び、招待状の作成、友人への連絡、新婚旅行の計画立てなど(こんなのはほんの一部で、他にも腐るほどあります 笑)。結婚は二人だけの話でなく、互いの家族や友人などと関わる機会が増えるため、独身時代と比べると二人で行動しないといけない度合いが桁違いなんですよね。

普段の生活に目を移すと、シフト制の勤務体系で家事をどう分担するのか?って言う問題もあります。掃除や洗濯は休みの日にどちらかがやればいいとして、食材の買い物は?車があって、なおかつ二人とも運転できればいいんですが、そうで無かったらお米などの重いものを買うときに女性一人だと大変。遅番だと終電近くになることも珍しくない中で、ご飯を揃って食べることも困難です。

ましてや、子供ができて幼稚園や小学校に通いだしたら、子供との生活時間のズレが生まれます。平日休みだと子供と接する時間が他の家庭に比べて圧倒的に少なくなります。土日に全く子供と遊んであげられないなんてことにも…。

 

アパレルで職場結婚が多いのって、お互いが平日休みなのでそのへんの事情が分かり合えて、休みも合わせやすいって言うのもあるんですよね。

 

絶望的に出会いが少ないアパレル販売員。ユニセックスブランドじゃ無かったら壊滅的

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アパレル販売員で結婚できる人③=販売員になる前から付き合っているパートナーがいる

アパレル販売員は格好いい男性、綺麗な女性が多いのに、彼氏彼女いない率が異常に高い 笑

これは、もうひとえに出会いの少なさに起因します。メンズブランド、レディースブランドに所属していて職場に同性しかいないような環境だと、もう絶望的に出会いがありません。前述したように、彼氏彼女が出来たとしても相手が土日休みだと会える時間も少なく、長続きしないって言う負のおまけ付きです。

だから、妙齢になってすんなり結婚まで持っていけるのは、昔から長く付き合っているパートナーがいる人になりがちです。

 

今の職場でアパレル販売員を続ける理由を冷静に考えるべき

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アパレル販売員を続けている人のモチベーションを考えると「服やお洒落が好き」「お客様と接することが好き」「一緒に働いている同僚が好き」などの気持ちに支えられている人が多いのではないかと思います。特に、服が好きと言う気持ちは誰しもがアパレル業界に入った動機でもあり、販売員をしている人なら今も誰もが持っているものでしょう。

でもそれって本当に今のブランドに所属していないと得られないものなのか?って言うのは冷静に判断しないといけません。自分が働いているブランドのデザインや世界観が本当に好きで、<勤務中も休日もずっとここの服を着ている>と言うような人で無い限りは、そうで無いはずです。むしろ、休みの日は過去に社販で買った自分の服を着ないって言う人っての方が多いですよね。いくつかある好きなブランドのうちの一つ。ぐらいの感覚で、自社と付き合っている人が多い印象です。

 

ましてや、今働いているブランドに対して、給料にも労働時間にも職場環境にも不安を抱いているのに働き続けているのだとしたら、そこで働いてる時間って何のため、誰のためのもので、何に繋がるんでしょうか?

 

これからの人生を真剣に考えるならアパレル販売員から異業種への転職も選択肢の一つ

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経験者語る、では無いのですが私はアパレル販売員から転職して、メリットの方が大きかったです。おかげ様で結婚生活も順調にいっていますし、給料の面でもかなりマシになりました。幸い、今は転職エージェントって言う便利なサービスがあるのも転職活動の助けになります。(私が転職活動自体にそんなに苦労しなかったのは、DODA様様です 笑 お世話になった担当者さんには足を向けて寝れません)

私の場合は一番考えたのは、将来的に子供を持ったときのこと。

「子供ができたらその時に転職」って言うのも考えましたが、家族が増えるって言う人生の転機と、転職って言うこれまた一大イベントが同時に来るのは正直ハードだな、と思いました。年齢的に32,3を過ぎてくると未経験の職種に転職するのはかなりハードル高くなりますし。 

 

別ブランドへ転職すると言う選択肢も

また、私のように異業種への転職でなくて、今よりも給料や福利厚生のいい別ブランドへ転職するって言う話であれば、それこそiDAなどのアパレル専門転職エージェント を使えば選びたい放題に近いです。例えば、外資系ブランドとか百貨店ブランドだと残業も少ない傾向にありますし、例え平日休みのままであっても、今よりは生活しやすくなるかもしれません。他ブランドの年収チェックはネットである程度調査できるので、キャリコネで事前に済ませておくと転職活動が進めやすいはずです。

 

でも、実際はなかなか転職に踏み切れない人が多いのが事実です。

転職活動をするのが面倒くさいからなのか、新しい職場でイチから人間関係を築くのが面倒くさいからなのか、ただなんとなくなのか。 20代後半も過ぎれば、今後の自分のライフプランを考えて、必要とあらば即行動に移すのがいいんじゃないかなーなんて、30を過ぎてから転職した私は思います。私の経験上、迷ってモタついている時間は何のプラスにもなりません。転職するにしても、現職の業務引継ぎ期間などを考えたら、それなりの時間が必要ですし、行動を先延ばしにしていてもいいことが無いなと実感しています。

 

皆さんにいいご縁があることを祈りつつ、今日はこんなところで。 

 

モール・百貨店・路面店。意外と差があるアパレル販売員の休憩時間事情

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いつもにこやかなアパレル販売員の休憩時間の過ごし方

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体力的にも精神的にもキツいアパレル販売員のお仕事。お客様からは、いつもニコニコと元気よく働いているように見えるアパレル販売員ですが、実際には足腰は痛いわ気を抜いた表情は作れないわと、なかなかのもんなのです。そんなアパレル販売員が勤務中に唯一安らげる時間は休憩時間。

アパレル販売員は通常、就業時間中に1時間の休憩時間があります。拘束時間の長いショップの場合は、お昼の1時間休憩が「1番休憩」、夕方の2,30分の休憩が「2番休憩」と、二回に分けて休憩を取る場合もありますが、この休憩時間の過ごし方もお店によって様々。例えば、私が勤めていたセレクトショップではモール・百貨店・路面店の店舗をすべて経験しましたが、一番充実していたのは百貨店での勤務でした。

 

従業員食堂完備。古き良き休憩室がある百貨店

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百貨店の休憩室には少し古めの従業員食堂が併設されている場合が多いです。オーダーのシステムは、食券制だったり、カウンター注文方式だったりと色々ですが、この手の食堂はとにかく値段が安い。高校や大学の学食に近い感覚で、家庭料理に近い味付けのメニューが揃います。私が勤めていた某百貨店の従業員食堂では、日替わり定食が400円で食べられたりと、周囲の飲食店で外食するよりもずっと安上がりだったため、一人暮らしの貧乏販売員だった私にはとても嬉しい施設でした。

百貨店は建物が古いことが多いため、休憩室自体は結構小汚い(笑)。また、お役所体質で電気代の節約などを館が推進していることが多いので、冬でも結構寒い場合が多いです。

また、百貨店の場合は、アパレル店舗だけでなく地下のスーパーや生鮮食品屋さんで働くおばちゃんや、館の従業員さんなど、年齢層が高いスタッフも多いため、ショッピングモールの休憩室よりも、少し騒がしい印象です。おじさん・おばさんの井戸端会議が繰り広げられているような感じで。たまにお菓子をくれたりと、近所のおばちゃんばりのサービス精神を披露してくれることもあって、すごく暖かい空間だったなと思います。私的には最もくつろげる休憩時間を過ごせた勤務先でした。

 

明るくてキレイ。売店が併設されていることも多いショッピングモール

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イオン系、三井系のショッピングモールで働いたことがありますが、どちらも施設自体が新しかったため、従業員休憩室もとても綺麗でした。アパレルだけでなく飲食などのスタッフも20代や学生アルバイトを中心とした若い女性が多いので、なんとなく休憩室の雰囲気も明るいです。ミニコンビニのような売店が併設されているモールも多くて、

全ブランドの販売員のお母さん的存在の売店のおばちゃんから、カップラーメンを買って、備え付けのポットでお湯を注いで食べるのが私の定番パターンでした。

わざわざ最寄りのコンビニなどにお買い物に行かないでもいい分、休憩時間をたっぷり使えるのが嬉しかったですが、意外と重要なのがショップの立地。ショッピングモールの場合は、建物自体の奥行きがとても広いので、館の端から端まで歩くと軽く5分は掛かります。なので、休憩室までの距離が遠いショップの販売員は、お店からの移動時間で往復10分ほどを歩かないといけなかったりと、なかなか大変です。

 

狭いストックで気を使いながら食べるか外食するかの二択を迫られる路面店

 

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路面店で販売員をしている時が一番苦労しました。私の場合は自炊を全くしなかったので、百貨店では食堂、モールではコンビニか売店で、なんとか安上がりに済ませていたのですが、路面店の場合はそうもいきません。まず、ストックルームで食事をする場合は、匂いの強い(=暖かくて湯気が出る食べ物)は基本NG。ストック内の洋服に匂いが付いてしまったり、店頭に匂いがもれてしまったりするためです。私が好きだったカップラーメンなどの汁物は、匂い&服を汚すと言う理由でもってのほかです。なので、実際にストック内で食べられるものはコンビニのおにぎりやサンドイッチなどになります。しかも、休憩している時も店頭のスタッフの出入りは激しいため、先輩に気を遣いがちな新人時代などは、気が休まらないのです。なんなら、「お客さん増えたから一瞬、店頭出て!」「レジだけ一回打って!」などのヘルプ要請が出ることもあって、休憩している気分になりません。

となると、外食が増えてしまうのですが、これは経済的には痛手です。私の場合は、たまたまお店の近所にワンコインでランチが食べられる良心的なお店があったり牛丼チェーンがあった店舗で勤務していた時は良かったのですが、富裕層の多い立地の店舗で勤務していた時はキツかった。近所のお店がどこも割高なので、毎日の食費がとにかくかさみました。

 

一人で行く?複数で行く?一度に休憩に出る人数によって変わる心のやすらぎ

ブランドやお店によってシフトの組み方は様々です。例えば私が働いていたファストファッション系のブランドでは1時間ごとに休憩に出るスタッフが1,2名ずつ入れ替わり、常にスタッフが循環するようなシフト組みでした。

その前に働いていたセレクトショップブランドでは、ピークタイムが来る前の12時台に全出勤スタッフの半分、13時台にもう半分。と言う感じで、計2時間で全員の休憩が回るようにシフトが組まれていました。私の店舗は出勤スタッフが10名強だったので、5,6人で一緒に休憩に出る感じでしたが、恐らくセレクトショップの場合はこのパターンが一般的かと思います。

ただ、このパターンは結構気を使います。特に新人時代は5,6人で行くメンバーが全員先輩や上司だったりするので、お水を注いだりお箸を取ったり店員さんを呼んだりと空気を読みまくらないといけません。特にメンズブランドの場合は体育会系的な縦社会がハッキリ形成されているので、この傾向はさらに強くなります。私は元来「休憩時間は一人で過ごしたい派」だったので、最後までこの休憩の出方にはなれませんでした。

また、遅番のシフトは11時出勤なのに、12時台に休憩に出るなんて言うこともザラで、まだお腹減ってないよ!と思うこともしばしばでした。私のいたブランドではどこの店舗でもそうだったのですが、これってセレクトショップ販売員あるあるなんでしょうかね? 今思えば、三交代のシフトの方が人件費的な面でもスタッフの体力的な面でも効率的だったような気もしますが、そのあたりどうなんでしょうか。

 

 

と言うことで、一見華やかに見えるアパレル販売員の休憩時間事情について、当時のことを思い出しながら書いてみました。ではでは。

色々なスニーカーを履いても結局コンバースのオールスターに戻ってくる現象

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コンバース オールスターを始めて履いたのは中一の時だった

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コンバースのオールスターがずっと好きだ。

初めて買ったのは中学1年生の時。僕の通っていた中学では、入学したての新入生は皆、真っ白のスニーカーを履く。でも夏休みが明けて中学生活に慣れた頃からは、徐々に皆が靴を買い替え始める。生徒手帳には「白のスニーカー」としか書かれていないから、真っ白じゃなくっても白ベースならいいでしょ。と言う感じで、思い思いのスニーカーに買い替える。「シューズの面積の半分が白だったらいいらしい」と言う裏ルールを先生から聞いた、と嘯くやつもいたけど、真偽のほどは最後まで分からなかった。

それで、僕が最初に脱・真っ白スニーカーを成し遂げた時に選んだのがオフホワイトのオールスターだった。NIKEのハイテクシューズが全盛の時代だったけど、その時の僕には「これぞ学生さんの履く靴」って言う感じのシンプルなオールスターが大人っぽく見えた。安いし近所の靴屋にも置いてるから母にねだりやすかったって言うのもある。それからは通学用には白のオールスター。普段着には黒のオールスターって言う感じで2つのオールスターを履きまわしていた。お洒落のことなんて全然分かっていなかったけど、その時の僕にはオールスターを履いた自分が一番しっくり来たし、一番お洒落な靴はオールスターだと思った。

でも、オールスターには致命的な欠点があった。

今どきのクッション性抜群の靴に慣れた中学生からすると、オールスターは体育には不向きだったのだ。マラソンの授業でオールスターを履いた日なんて最悪で、足が痛くてしょうがない。一度、雑誌のスニーカー特集号を読んだら、オールスターは元々バスケットシューズであることを知った。オールスターのハイカットを履いて(&やたら短いパンツを履いて)プレーしている昔のバスケ選手の写真が載っていたのだけど、「昔の人はこんな靴を履いてバスケしてたのかよ!」と驚いたりもした。でも当時の僕はスラムダンクが愛読書だったから、オールスターはバスケが好きな自分にピッタリな靴だと思った。ファッションを考えるときに、そのアイテムのルーツとか歴史的背景を知ることは大事だと今も思っているけれど、その考えの原点はこの一件だったかも。

 

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オールスターがバッシュだと知った時の衝撃たるや

 

その後、高校生になっても大学生になっても社会人になっても、僕の足元のヘビーローテーションの中にはいつもオールスターがあった。途中で裏原ブームを通ったこともあって、NIKEのハイテクシューズに夢中になったりもしたし、販売員をやっていた時はとにかく足が楽なスニーカーを求めてニューバランスを毎日履いていた時もあったけど、やっぱり今でも休日はオールスター。あ、でもたまにジャックパーセルは履く。クッション性が高くて楽ちんだから。

 

色や形ごとに表情が変わるコンバース オールスターの魅力

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沢山の色や形や素材のオールスターを履いて来たけど、今までで一番履いてるのは、キャンバスのローカットの生成り。何足も何足も履きつぶしては買い直しまくっている。買ってすぐのピカピカの時はクリーム色が強すぎて、ちょっとなよなよした雰囲気なんだけど、何日間かベランダで日焼けさせたり、毎日履き潰してるうちに色が馴染んできて、いい感じになっていく。

形は大体ローカットを履いている。ハイカットにも良さはあるけど、くるぶし辺りをガッツリ覆うハードな感じと、パンツの裾が引っかかってキレイにストンと落ちてくれないところ、あとは何よりも脱ぎ履きのしにくさから、少し履くのが億劫になってしまう。だから、基本的にはローカットを履いている。

でも色によっては「ローカットよりもハイカットの方が断然格好いい色」って言うのもあって、自分的には黒はそっち。黒のオールスターはどうやったってロックな匂いがしてしまうんだけど、ヒロトみたいにピタピタのデニムに黒のオールスターハイカットなんて最高だ。さすがに30歳を越えたぐらいからは、いかにもロックンローラーみたいな服装を街でするのはちょっと気が引けてしまうけど、たまにライブハウスにロックンロールバンドを観に行くときとかはスキニーデニムに黒のハイカットを合わせてみたりもしている。あとはロックと言えば、キングブラザーズのマーヤが履いてる青のオールスターも真似したくなって買った。

 

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ブルーハーツの頃からずっとヒロトは黒のオールスターハイカット

 

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<左端>キングブラザーズ(ex:N'夙川ボーイズ)のギター&スクリームのマーヤは、いつも青のオールスター。

 

真冬になると足元が冷えてしまうから、レザーのオールスターを履く機会が増える。お洒落は我慢なんて言う信念は持っていないので、寒い時には暖かい恰好をするようにしている。だから冬場は白レザーのオールスターローカットと、黒レザーのジャックパーセルの出番が増える。ちなみにジャックパーセルの場合は、同じ黒でもオールスターのようなロック感は無くって、大人のスニーカーって感じで落ち着いたコーディネートにもよく似合う。これはこれでずっと重宝しているのだ。

 

 

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冬になると活躍するレザーオールスター

 

 

何に合わせてもコーディネートの邪魔をしないのがオールスター

 

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キレイ目ニット+ツイードパンツにオールスター。いいバランスですね。

 

自分の性格上なのか、アパレル業界に長くいて色々なファッションに触れて来たからなのか、色々な系統の恰好をしたくなってしまう。ある日は思いっきりニューヨークのストリートな気分でSTUSSYのスウェットとノースフェイスのダウンジャケットを着て、次の日には英国紳士な気分でツイードジャケットの上にマッキントッシュのゴム引きを着て首元にはタイ、その次の日にはフレンチマリンだぜとアニエスのボーダーTの上にピーコートを着てベレー帽を被ってみたりする。そんな感じでファッションの振れ幅が大きい人間なので、日によって合わせるシューズを選ぶのが大変だったりするんだけど、オールスターならどの格好でもOK。白ご飯的な包容力で、どんな服装にもピッタリとハマってくれる。しかも、オールスターがコーディネートの主役になることは決して無くて、そこにあるのが当たり前みたいな顔で足元に収まってくれるのが憎い。この絶妙な存在感が、30を過ぎた今の自分のファッション感、大げさに言うと人生観にマッチしてくれていて、ますますオールスターを愛でる気持ちが高まっている今日この頃。

全身をシンプルにまとめて、ポンプフューリーとかのド派手なハイテクシューズで外す。みたいなのは、20代にセレクトショップの販売員をしていた頃によくやっていたのだけど、今となってはそれも「外してまっせ」感が強すぎて気恥ずかしいので、ちんまりと収まってくれるオールスターが丁度いいのだ。

 

オールスターを履いてる女子もいい!

女性がオールスターを履いてる感じも好きです。miniとか読んでそうなストリートっぽい子が、夏場にメンズライクなショートパンツにオールスターを合わせる感じとかも好きだけど(いや、それならVANSのERAかオールドスクールか)、モードやコンサバ寄りのコーデの外しにオールスターを使うぐらいの菊池京子さん的バランスが好きです。パンツにしてもスカートにしても、ちょっとくるぶしがみえてるぐらいの抜け感でな。

 

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女子はこのぐらいのバランス感がいい!

 

なんだかんだで現行のオールスターで満足できてしまう

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これも僕の性格上だけど、ヴィンテージとかレア物とかの要素には一切ロマンを感じないので、デッドストックのチャックテイラーを古着屋で漁ったりとかは一切したことが無い。知り合いだとアメリカにわざわざ言って、状態のいいチャックテイラーを探し回る人もいるけど、自分的には現行のオールスターで全然OK。マイナーチェンジされるごとに履き心地も良くなってるし、オールスターは常に今が最強と思っている。

でも、最近販売されている100周年記念のマイナーチェンジで、ヒールパッチが変わったのはちょっとイヤかも。あの、履いてたらすぐにプリントが剥げてくるのが、履いた証っぽくて良かったんだけどなー。パッチのデザインもちょっと変わっちゃったし、うーんどうなんだろう。今のうちに生成りだけでも買いだめしておこうかなあ。

 

ファッショニスタからそこらのオッサンにまで愛されるのがオールスター

 

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たまに「オールスターは皆が履いてるからダサい」みたいなこと言う人がいるけど、それは違うと思う。アパレル業界内の人間でそんなことを言う人は絶っっ対に一人もいなくて、ファッションの歴史とか文化的背景を知っていて、リスペクトする気持ちを持つ人間であれば、絶対にそんな発言は出てこないはずなのだ。まあそんな小難しい話をするのは肩に力が入りすぎているから脇に置くとして、世界中のどこの国に行っても、男でも女でも、子供でも大人でも、お洒落な人でもダサい人でも、誰でも簡単に手に入って、気兼ねなく履けるのがオールスターだ。だから僕もずっと飽きずに履き続けているのだろうし、たぶん死ぬまでずっと履くんだと思う。

 

そう言えば生成りのオールスターがボロくなって来たから、そろそろ買い替えようかな。

2月はアパレル店舗の閑散期…雪の降る中で売れない春物を販売する辛さよ!

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今年も販売員に天国と地獄を味合わせてくれる季節がやって来た

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本州で雪の降ることもまだまだあり、寒い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

アパレル販売員にとっての2月はちょっと特殊な月です。他業種の人から見ると、忙しいセールが終わってノンビリ出来る時期なんじゃないの?と思われがちですが、実際はそうとも言い切れないんですよねー。や、確かに長期休暇が取れるのは1月後半~2月なので、ノンビリ出来るってのもあるんですが、閑散期には閑散期のツラさがあります。

と言うことで、アパレル販売員にとって天国と地獄が交差する月、2月ってどんな月なんでしょうか?

 

接客メインの販売員にとっては春物が売れなくて胃がキリキリする時期

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ゴーストタウン化する全国のショップ

 

接客業務をメインの職務としている販売員にとっては、2月はツラい時期です。なんと言っても1年で最も売上が低い月なので、お客さんの来店自体が少ない。ついこないだまで、ごった返すほどのお客さんで溢れていたのに、この時期になると「この店だけゴーストタウンにワープしたのかな?」と思うレベルで人が寄り付きません。

たまに来店しても冬物セールの残り物を探す程度の人が多く、せっかく入荷したばかりの春物にも興味を示してもらえません。つい1ヶ月前にセール品を漁っていた時のギラギラした目つきを思い出してくれよ、と思いますが、皆さん小動物のように大人しくなってしまいます。お買い物に対するモチベーション自体が低いので、声を掛けても見向きもされず、個人売りがゼロ、いわゆる坊主のまま閉店間際まで来ようものなら胃がキリキリしてしょうがありません。この時期は、長くアパレル販売員をやっていたスタッフでも「自分ってこんなに接客が下手だったっけ?」とスランプ気味になったりしがちです。

でも、私は販売員から転職した今だから思いますけど、まだしばらくは余裕でダウンジャケット着てるのに、春物を買えって言う方が酷ってもんです。販売員をやっているとシーズンを先取りするのが当たり前になってしまうので、普段着の衣替えも早くなりがちですが、一般的には今が一番寒いぐらいの時期ですから、まだまだ暖かい服のことが気になります。

販売員からすると冷たいお客さんにヤキモキしますが、そんな時は心の中で「今のうちに買っておかないと、あとで慌てて客注頼んできても受けてあげないぞ☆テヘペロ」と思っておく程度でいたいものです。

 

春物を着て働くのが寒すぎる。特に路面店は最悪

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とにかく寒い路面店

 

路面店のショップで働いたことが無い販売員は本当に幸せ者です。空調管理の行き届いたイオンモールあたりで働き、休憩時には暖房の効いた従業員用休憩室でお弁当をレンジで暖めて食べる。なんなら売店も併設されていたり……と、なんて幸せなのでしょう。

その点、路面店は過酷です。開けっぱなしの出入り口から直接肌に寒風が突き刺さり、ただでさえお客さんが来なくて心が寒いのに、ますます堪えます。お店には電子レンジなんてあるはずもなく、朝、弁当箱に詰め込んでカチカチになった冷や飯を食べる惨めさったら。。それならば、とコンビニでカップ麺を買ってくれば「ストックにどん兵衛の匂いを充満させるな」と上司にドヤされる始末。え?外食?金掛かるから行かねえ。

と言うのはすべて私の経験談ですが、この時期に春物を着るのは本当に辛いです。メンズの場合はまだマシな方で、レディースの場合はこの時期だとショートパンツも余裕で投入されてくるので、街を歩いている人と見比べた時に痴女かと勘違いするぐらいに寒そうな恰好をしなければいけません。

 

VMD担当にとっては年に数回の大がかりなVMDチェンジの時期

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私は店舗のVMDを主担当として働いていましたが、この時期はVMD担当にとってはむしろ忙しい時期だったりします。

毎日新作が入荷されるたびに店内のレイアウトを変更し(面倒くさくなったら手近なスリーブアウトの端っこにドーン!って入れたりすることもアリ)、シーズンの立ち上がりのタイミングではショーウインドウもチェンジ。店内のVPも一新しないといけません。

VMD担当者は物静かな職人タイプが多いので、販売メインの同僚が暇そうに見えても(実際はそうでも無いけど)黙って手を動かしていたりします。

 

 

でもやっぱり長期休暇が最高に楽しみな月

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と、色々なマイナス面を挙げて来ましたが、やっぱり冬休みですね。祝日にきっちりと休める一般職と違って、販売員は2連休を取れることすら稀です。なので、長期休暇を取って旅行にもいけるこの時期は、やっぱり楽しみな時期でもあります。短くても4連休程度、外資系のアパレルブランドだと2週間程度の休みを取ることができます。海外に行くもよし。家でゴロゴロするもよし。久しぶりに実家に帰るもよし。なんでもやりたい放題なのは今だけです。

 

ただ、休みの最終日の夜は最悪の気分ですけどね。サザエさん症候群を更にひどくしたような半ウツ状態みたいになる人も多数。

販売員の皆さん、今月もなんとか生き延びましょうね。

意外と多い【隠れオタク】のアパレル販売員を守る会

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ネット上のファッションの情報は…とにかく薄い

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本題に入るまでの前置きになりますが。。

このブログはいわゆる雑記ブログってやつです。雑記って言うのはジャンルを決めずに自分の好きなことを色々書いてくタイプのブログのことなんですが、最初はファッションに特化したブログを始めようと思って始めたんですよね。そう思ったのは、ファッションとウェブってまだまだ親和性が低いからなのか、ファッションの情報が書かれたブログの数が本当に少ないため。

アメブロでレディースのプチプラファッション系のコーデブログがそれなりにあるかなってぐらいで、メンズに至っては有益な情報は壊滅的で、普通のお金の無い大学生やん、みたいな格好が幅を利かせていたりします。また、紙媒体の雑誌はウェブに弱いので、ホームページには力を入れていないところがほとんど。だから、結局まともにファッションの情報を仕入れようと思ったら雑誌からになっちゃうんですよね、未だに。

 

ファッションブログで書きたいと思ったこと

 

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http://www.womaninsight.jp/archives/84406

 

詳しく書き出すと長くなるから省略しますが、ファッションの基本ってまずは定番を知ることかなと思っていて。定番を知ろうと思ったら、自然と洋服のルーツや文化的背景みたいなところも知っていくことになりますし、それを知ることで自分のファッション観に芯のようなものが生まれて、それをベースに自分なりの着こなしとか着崩しみたいなところが出てくるんだと思っています……やっぱこれだけで何千文字もいきそうなので、この件は後日にまた機会があったら書きましょう。

まあ、そんなこんなでBeginの定番アイテム特集号みたいな情報がネットから発信できたらいいかなーと思ってたんです。なのですが、そうもいきませんでして、気づいたら好きなアニメの感想を書くブログになってました(笑)。すいません、私オタクなんです。その後も、 たまにファッションのことを書いたり音楽のことを書いたりして、好きなことをパラパラと書いていたら、見事な雑記ブログになっちゃって今に至ります。

最近は、アパレルの販売員の気持ちが書かれたブログって無いよねと気付いて、販売員時代のことを思い出話も兼ねて集中的に書いてます。ネット上の自称アパレル販売員が書いてるサイトって8割はアクセス稼ぎのための経歴詐称なので、全く実感がこもってない薄っぺらい情報ばっかりで、それを見ると元販売員としてムカついたって言うのもありまして(笑)。私は割と後ろ向きな理由でアパレルの販売員から転職しちゃったんですけど、今も最前線で戦ってる人たちへのリスペクトは常に持っていて、そんな人たちを応援したい気持ちもあったりします。

と言う長い与太話を経て、ここからが今日の本題です。

 

アパレル販売員に結構多い隠れオタク

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私もそうだったんですが、アパレルの販売員をしている人で隠れオタの人って男女問わず結構いらっしゃいます。なんなら女性の方が多いかもしれません。服飾の専門学校卒で、サブカルを色々通った人とかだと結構な割合で隠れオタだったりします。でもこれって自然なことで、ファッションを勉強していけば、必然的に映画や音楽やアートを始めとしたサブカルも通るし、その流れでアニメとか漫画とかのオタク文化を通ることは不自然なことでは無いんじゃないかと。でも、ファッション業界全体の空気がそれをカミングアウトさせてくれないのが辛いところです。

 

アパレル販売員の世界ではオタバレは死を意味する

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ブランドにもよりますが、アパレル業界は体育会系文化の強い世界です。特に、30代以上の販売員が多いブランドは、それらの年代の人たちが育った環境的にも、この傾向が強いかと思います。男性の販売員だと「趣味はアウトドアとフットサルだぜ」みたいな人が多く、女性の販売員だと「ヨガとカフェ巡りだよ」みたいな人が多い(私の観測範囲が偏ってる可能性は否定できず)。

あと、これって本当に古いよなーと思うのですが、販売員に限らずアパレル業界には<ネットとかパソコンに詳しい=オタク=ダサい>みたいな価値観を持っている人が、まだまだ多くて、オタクっぽい文化を毛嫌いする人が多いんですよね。そんな人に限って新型のiphoneとかインスタには熱心だったりするのがワケ分からんと言う件は置いておくとして、とかくアニメなどのサブカルに関しては未だに排他的な世界です。もしも、万が一お店で自分がオタであることがバレたら、それは死を意味すると言っても過言ではありません。メンズブランドのショップだと、ガンダムとかエヴァが好きな人ぐらいは結構普通にいるんですが、レディースの場合だと皆絶対に口には出しませんからね。なんとなく「この人はそっち系も好きそうだぞ」と言う空気を感じたとしても、こちらから話を振って、違った時のリスクが大きいので、黙ってたりする人も多いでしょう。

 普段は同僚のつまんねーインスタの投稿(例:男女大勢で写った写真にポエムみたいなハッシュタグが10個ぐらい添えられてるやつ)にいいねを押したりして一般人の仮面を被っているけど、実は仕事から帰ったらブルーレイレコーダーに録画した深夜アニメを一人で見るのを楽しみにしている販売員も多いはずで、私はそんなマイノリティーを心から抱きしめてあげたいと思っています。好きなもんを好きでいてええんやで。

ちなみに私は今は転職して、アパレル関係ではありますがWEB界隈の会社で仕事をしているので、結構オタっぽい人も多く、結構ラクです。さすがに萌え系アニメが大好物です!とまでは宣言できませんが、オタバレに対して、さほど敏感になる必要も無いって感じですね。

 

オタク販売員でも浮かないブランドを勝手に考える会

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原宿系はサブカルと相性がいいやな http://store.candystripper.jp/

 

私は、セレクトショップ業態のブランドとファストファッション系のブランドの2つで働いていたのですが、その二つは両方オタク文化への理解は浅かったですね。たぶん、同ジャンルのブランドは全滅な気がします。スポーツブランドとか、百貨店系のブランドも絶対に無理だろうなー。基本的に、年齢層が高いところは相容れないんですよね。

原宿系のブランドとかどうでしょうか?全く勝手な予想ですけど、キャンディストリッパーとかだと、アリな気がしません?あとは、ギャルソンとかヨウジとかそっち系もアリな気がする。逆に最もダメそうなブランドは……ラルフローレン!爽やか数値が高くなればなるほどオタ文化からかけ離れていくような……なんなんだ、このふわっとした話は。

 

とりあえず、隠れオタ販売員の皆さん。

今日も生き抜いてください。

アパレル販売員のセール中の忙しさは異常

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アパレル販売員が最強に忙しい日=初売り

ショッピングモール

 

私は現在の会社に転職するまでの間、10年ほどアパレルの販売員をしていました。以前、転職に至った経緯は記事にしましたが、2社で働いた中で共通しているのは、セール中の忙しさ。あまりの忙しさに、セール時期が来ると少しブルーな気持ちになる販売員の人も多いはずです。

そして、その忙しさの最高峰がお正月の初売りです。ほとんどのショップにおいて一年で最も売上が高くなるのがこの日です。アパレル業界と言うのは1月・7月が最大の繁忙期で最も売上が高く、翌月の2月・8月が最大の閑散期で売上も低いのですが、私のいたブランドだと1月の最初の2週間だけで年間の1/4に近いぐらいの売上を獲得していました。最近はセール開始時期が早まったり、逆にそこへのカウンターとして百貨店が遅めに設定したりと言う動きはありますが、上記の内容はどこでも大きくは変わらないはずです。(小規模なブランドや、一部のメゾンブランドなどでシーズン立ち上げ時に売り切ってしまうようなブランドは除きます)

 

初売りの朝は行列を横目に出勤

 

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特に大型ショッピングモールに入ってるショップの場合は、初売りの忙しさが半端ないです。朝イチにいつも通り従業員入口から入館しようと思うと、すでに建物の周りには長蛇の列が。もちろん、沢山の人がお店に来てくれることは嬉しいのですが、たかだか10人や20人のスタッフで、何千・何万と言うお客様の相手をすると言うのは、大軍に立ち向かうような気分になります。

初売りの行列

 

ちなみに余談ですが、福袋って売れ残りの寄せ集めなので全くお得でもなんでもありません。また、初売りに行くと安いように感じがちですが、12月のプレセールの時期にすでにセール価格になっているので、初売りの時にわざわざ行列の中で買い物をする必要もありません。ほとんどのブランドは大晦日と初売りで値段は1円も変わらないので、比較的空いている12月の間にショップに行くか、通販で購入することをお薦めします。

 

セール中のアパレル販売員は休憩時間も短くなりがち

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普段はお昼の休憩(いわゆる1番休憩)は1時間ですが、セール中は一気に沢山の人数を休憩に出せないため、30分や40分ずつで回さないといけなくなるのもセール中の販売員あるあるです。まあさすがに、新人時代に店長から「20分でいい?」って笑いながら言われたときはぶん殴ってやろうかと思いましたが 笑 ただ、その分セールが終わったあとの閑散期に休憩時間を1時間半にするなどでバランスを取ってもらえていたので、私はまだ恵まれていたかもしれませんね。

 

個人売りから解放されてチームの一体感を感じると言う一面も

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普段、多くのお店では、アパレルの販売員は月ごとの個人売り(月ごとの各自の売上目標)が設定されます。なので、チームで働きながらも結局は個人プレーになりがち(個人売りの話に関しては過去に記事にしていますので興味のある方はどうぞ)。でも、セール中は個人売りは設定されないお店が多いはずです。なんでかというと、単純に忙しすぎて個人売りの管理ができないから 笑

サッカーやバスケで言うと、普段はマンツーマンのディフェンス。セール中はゾーンディフェンス。と言う感じで、セール中は店の中の持ち場を守って、すぐに乱れていく服を畳みまくらないといけません。また、レジにはミスの少ない中堅社員などが専任のレジ担当としてポジショニングされます。普段だと、接客したお客様はレジ打ち~お見送りまでを自分でこなします。その際、レジに自分の社員番号を入力することで各自の個人売りがPOSで管理される仕組みになっているのですが、セール中はそれが物理的に無理なのですね。

普段は個人売りのためのお客様の奪い合い的な一面もありますが、この期間は全く関係なし。なので、クソほど忙しいけど、意外と従業員同士はチームプレーに徹するので一体感を感じられる時期だったりもします。ただ、「最後尾」と書かれた立て看板を持って行列を誘導する役割を一日やった時は、一体感はあまり感じられませんでしたが 笑

ともあれ、本当に忙しい一日を乗り越えたあとには達成感が感じられるもので、お店が一つになれる数少ないチャンスだったのかなーと思いますね。

もし現役販売員の人でこの記事を見ている人がいたら、閑散期のうちにしっかり休んでくださいね。長期休暇をもらえる人も多いかと思いますので、今のうちに羽根を伸ばしてく旅行にでも行きましょう。旅行に安くいけるのは、平日休みの特権ですから。

 

 

アパレル販売員にとって辛い個人売り(個人売上)は不平等な評価基準だと思う件

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アパレル販売員の人事評価に付きものの個人売り

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アパレルの販売員は体力的にも精神的にもツライ職業です。 以前、私が販売員から転職した時の話を記事にしましたが、アパレル販売員は体力的にも精神的にもハードで給料も低いため、モチベーションを保ち続けるのが難しい職業だよなーと思います。せめてキツさか給与面のどちらかがマシだったらいいのですが現実は厳しく、私は自分の将来ことを考えると続けていくのが難しいと、言う判断で転職しました。

そんなツライ販売員の仕事の中でも、ハードだと思うのが個人売りに関して。よくノルマとかって言われるやつですね。これはアパレル以外の販売員や、営業の仕事をしている人でも似たようなことはあるんじゃないかと思います。 確かに一人一人の成績を評価する上では数字の結果というのはとても大事なものではありますが、私が販売員をしていた時に感じたのは、個人売りの成績は決して公平な評価ではないということです。

 

店頭に出る時間の不平等さが加味されない

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例えば、私は以前勤務していたセレクトショップ業態のブランドに入社間もない頃はストック担当として働いていました。規模の大きな店舗であれば、日々の入荷商品の検品やストックにしまい込む作業のために、1日の勤務時間のほとんどをストックルームの中で過ごします。そのためお客様を接客する時間はほとんどありませんでした。また、それ以外にもお店にかかってくる電話の対応、忙しい時のレジ対応など、個人売上には影響しない業務もこなしていました。

しかし、月末や期末の人事評価では50%が個人売上の成果によって決定されていました。もちろん、当時の店長さんはストックの仕事をやっていることは理解してくれながらも、やっぱり数字のことは厳しく言われるんですよね。 本来であれば、<個人売上÷店頭に出ている時間>で、純粋な1時間あたりのパフォーマンス力を計算すべきだと思うのですが、私の知っている限りでは、この評価基準を採用しているブランドはありません。結局、長いこと店頭に出ているスタッフが有利になりがちです。恐らく、SNSやブログなどのWEB担当をしている人なども同じ悩みを持っているんじゃないかと思います。

 

アパレル販売員の個人売りは先に声を掛けたもの勝ち?

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例えば、私が勤務していたショップでは、店頭には常に7~10人程度の販売員がいました。平日などは来店するお客様の数もそれほど多くないので、個人売上への意識が高いショップでは、少ないお客様を複数の販売員で奪い合うような状況になります。

個人売りが常にトップの先輩がいたのですが、その人のやり方は「とりあえずお客様が来店したら、誰よりも最初に声を掛けて他の販売員を寄せ付けなくする」と言うものでした。つまり、周囲の販売員に対して「このお客さんは自分のものだ」とマーキングするのですね。しかも、割とキャリアのある先輩だったので、周りは気を使ってしまって、横取りと思われないために、それ以降そのお客様には接しないようになります。

これって本末転倒な話ですよね。

そもそも販売員から接客されること自体をお客様が望んでいるのかどうか?と言う話は一旦置いておくとしても、本来は、その時のお客様に対してベストなタイミングでベストなワードでお声がけをすることが、顧客満足にもお店の売上にも繋がるはずです。でも、この先輩の場合はお店の売上をアップすることよりも、自分の個人売りをアップさせることが優先になってしまっています。最初にいきなり声を掛けたのに、最後のクロージングまで持っていけるって言うのは一つのスキルだとは思いますが、やり方として本当に正しいとは思えません。

もちろん、ここまで極端な例は珍しいのかもしれません。本当に素晴らしい接客スキルがあって、個人売りの結果を残す人も私は沢山見て来ましたし、時間を掛けた接客が必要な高単価商材や百貨店では、このやり方では通用しないでしょう。でも「早い者勝ち」的な手法が、多くのブランドやショップに存在していることも事実です。

 

 

アパレル販売員全体に漂う「早く声を掛けた方が売れる」と言う風潮

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販売員をやっていた人なら絶対に一度は上司から言われたことがある言葉が「アプローチが遅い」。その日の単日予算が達成できなかった日の終礼の反省点として挙げられがちです。 でも、これって本当にそうなのか?と思うんですよね。 販売員にはそれぞれのリズムがあって、自分のベストな間合いやタイミングがある中で接客をします。販売員によっては、お客様が商品を最初に手に取った瞬間がベスト。と思う人もいれば、2,3個の商品をタッチしてからニーズの把握が定まってからの方がいい。と言う人もいます。 お客様目線で考えても、人によってアプローチされても受け入れやすいタイミングは異なります。

少なくとも、私が販売員から転職してから、一般客としてお店に行った時には「そんなに早く声を掛けられても、まだ何も聞くことなんて無いよ」と思うことの方が多く、心の中で「この販売員も上司からお声がけを早くしろとプレッシャーを掛けられているんだろうな」と思ったりもしています。

私は接客が大得意な販売員ではありませんでしたが、お客様が必要な時に声を掛けると言うポリシーは最後まで崩しませんでした。ストック担当を抜けて店頭に出るようになってからは、決して悪くない個人売りの成績を挙げていたので、「早く声を掛けた方が売れる」と言う考えには最後まで乗れませんでしたね。

 

未だにアナログ&精神論に頼るアパレル販売員の世界

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私はセレクトショップとファストファッションブランドの両方で働いたことがありますが、ファスト系のブランドは比較的、ロジカルな考え方をしています。お店の出入り口に来店客数を測るセンサーがあって、その数字を基に購入率(WEBでもよく使われるCVR=コンバージョン率ってやつです)が計測されます。逆に、セレクトショップは本当にアナログで、来店したお客様の数はすべて体感でしかありませんでした。

この違いは大きくて、データを取っているブランドの場合は、その日の売上が良い、悪いのジャッジに対して、しっかりと数字の根拠が伴うのですね。 例えば、ある日の結果が「500人が来店して売上30万円」だっとして、翌日が「半分の250人が来店して売上も半分の15万円」だったとすると、この2日がある程度同じ価値として扱われます。

そうすることで「少ない客数の中でよく頑張ったから、このサービスを続けていけば大丈夫」と言う判断をすることが可能になります。

 

服が売れなくなってる時代に、まだまだ実店舗ではアナログな考えや精神論が幅を利かせています。各社のEC化率がどんどん上がっている中で、本当にそのままでいいの?と、今はWEB業界に身を置く私は思います。

個人売上を撤廃するべき、とは思いませんが、すべての販売員が平等に評価されやすい評価システムを導入しないと、裏方の仕事を一生懸命頑張っている販売員が報われません。アパレル販売員の仕事は離職率が高いと言われていますが、実際に私の元同僚でも、個人売りのプレッシャーや理不尽さに耐えかねて転職してしまった人も沢山見て来ました。

業界全体で、精神論が幅を利かせる体質を改善することが必要じゃないかと思います。

アパレル販売員から転職した理由と転職対策にやってよかった事

全ての記事-アパレル販売員の仕事 全ての記事

 

アパレル販売員からの転職の話の前にまずは自己紹介

 自己紹介

著者略歴

 このブログを書いている私は、アパレルブランド2社で販売員として合計約10年勤務した頃に転職をし、現在は全く別の職種で働いています。

 

アパレル販売員時代に働いていたブランドは、具体的な名前を明かすことはできませんが、セレクトショップ業態の企業とファストファッション系のアパレルブランドでした。セレクトの方では、メンズブランドとレディースブランドで販売員兼店舗付きVMDとして。ファストファッションブランドではメンズ・レディース・キッズそれぞれの店舗付きVMDを経て最終キャリアは副店長でした。どちらのアパレルブランドも都市部の一般的な20~40代であれば、10人に聞けば7,8人は知っているぐらいの知名度はあるブランドでしょうか。在籍中には何度か転勤をし、関東の数店舗を始めとし、北海道、中部の店舗でも勤務をしました。いわゆる転勤族でしたね。

 

 

当ブログではこんな記事も書いています(随時追加)

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モール・百貨店・路面店。意外と差があるアパレル販売員の休憩時間事情

 

 

アパレル販売員あるある。ストック担当は新人の仕事 

アパレルストック 

両ブランド共、入社間もない頃はストック担当として、お店の狭いストックの中で1日を過ごすこともしばしば。(これは販売員あるあるの一つかもしれないですね)

その頃は、山のように入荷される新商品をいかに早くさばいて店頭に出る時間を増やすのか?ストックを利用する他のスタッフが 商品の出し入れをしやすくするにはどうしたらいいのか?という事に頭を砕きました。「これ以上商品を入れるスペースはないよ!」と、何度思ったことか分かりません笑

 

ストックを抜けて接客中心のジョブに 

フロア

その後、ストックの仕事を引き継げる後輩が入社し、ようやく1日のほとんどを店頭で過ごせるようになり、ようやくアパレルの販売員としてスタートラインに立ちました。それからは接客のことを学ぶ日々でした。

特にセレクトショップ業態のブランドにおいては、来店されるお客様のファッション感度も高く、顧客層も比較的年齢が高かったこともあり、取り扱っている外部(インポート)ブランドの知識や、商品に使用されている素材や生地の知識、カジュアルウェアだけではなくスーツの採寸方法など、勉強しなければいけないことがたくさんあり、とても苦労した記憶があります。

また、そのブランドでは販売の個人ノルマのようなものはありませんでしたが、昇給などの査定のひとつの評価基準にはなるため、日々の個人売上に神経をすり減らす日々が続きました。【追記】個人売りに関しては別の記事にしました

 

少し端折りますが、当時の家庭の事情などもあって私は、 数年間その会社で勤めたのちに、某大手ファストファッションブランドの販売員に転職をしました。

 

 

セレクトショップからファストファッションブランドに転職して感じたカルチャーショック 

ファストファッション

ファストファッションブランドとセレクトショップ業態のアパレルブランドでは、同じ販売員でも求められるスキルが全く違いました。経験した方なら分かるかと思いますが、カルチャーショックを受けるレベルで違いがあります。

セレクトショップの場合はどちらかといえば百貨店の販売員に近く、時間をかけて確実に客単価を上乗せしつつ決めていく接客販売が求められます。ファストファッションブランド(特に大型店舗)では、いかに多くのお客様をスピーディーに捌くか、というのが重要視されます。接客や提案、では無く捌くと言う言葉が本当にピッタリです。

スピーディーに最初のお声がけだけをして、いつでもお客様から声を掛けてもらえる状態にしつつ、明らかに試着を考えているお客様はすぐに試着室に送り込む。コーディネートの提案は、試着室の担当がすべて行う。

店頭にいるスタッフは、ストック担当から常に供給される補充の商品を店出ししつつ、ひたすら商品を畳む。補給部隊と前線で戦う兵隊さんの関係です。大げさじゃなく、閉店後の商品の乱れっぷりたるや、戦場以外の何ものでもありません。

 

 

ショップのVMDメイン担当に 

VMD

入社して間もなく私は、お店の キッズフロアのVMD を任されるようになりました。セレクトショップ時代から店舗付きVMD のアシスタントをしていたこともあり、 VMD の基礎をある程度理解していた私は、自分にとっても新しい挑戦だと思い、それからは VMD のことを毎日考える日々でした。アパレル販売員から足を洗った今でも、マネキンやトルソーの着せ替えのスピードと着せ込みの美しさは、業界内で見てもなかなかのレベルだと自負しています笑  

それからは旗艦店のVMDメイン担当にも抜擢され、幸いにも所属していた店舗の売上が好調だったこともあり、私は副店長へ昇格しました。

 

 

副店長として勉強の日々。と同時にアパレル販売員として働き続けることに不安が 

将来 

 

サブとして予算管理、シフト作成、スタッフのメンタル面のフォロー、本社やデベロッパーとの折衝など、それまではほとんど関わることができなかった仕事にも携わり、販売員としては着実に成長していたのではないかと思います。しかし同時にアパレル販売員として働き続けることに対する、将来への不安が出てきたのもこの頃でした

 

その頃恋人(今の妻)と、結婚を真剣に考えるようになったこともあり、10年、20年後の未来のために自分はどうするべきか?と言うことを考えるようになりました。30歳にもなって、それまでは結婚について考えてなかったのか!と突っ込みが入りそうですが(笑) 当時、彼女は彼女で仕事や習い事を頑張りたいと言う気持ちがあったため、お互いに結婚に対しては、それほど前向きでは無かったのです。

でも、さすがに私もそろそろいい歳になり、ころころと転勤がある状態で近距離になったり遠距離になったりしながら続いていくのも、お互いにとって良くないのではないかとの思いから、自然と結婚へ気持ちが向いていきました。

 

でも、実際に結婚することを想定すると沢山の問題があり、私はいよいよアパレル販売員から転職するべきではないかと考え始めました。

 

 

アパレル販売員からの転職を考えるようになった理由1:給料が低すぎる 

給料 

まず、今の給料で本当にこれから家族を養っていくことができるのか?と言う至極当然の疑問が生まれます。ましてや転勤を伴う異動が数年おきにある今の会社では、私が単身赴任をしない限り、彼女も頻繁に職場を変えなければいけません。彼女には私の転勤先に付いてきてもらって共働きを続けるとしても、私の転勤が彼女のキャリアアップを妨げてしまう、と言う大きな問題も発生します。 

また、将来的に子供を授かった時に妻が産休に入ることを考えれば、貯金を貯める必要があります。それまでの私は、自分の年収が一般的に見て高いのか低いのか、などはあまり気にしていませんでした。なんとなく、販売員って給料低いんだろな程度の認識だったのですが、ネットで調べると、自分の年収がシャレにならないレベルで低いことを知りました。

その当時の私の年収は300万円代前半(残業代はほぼ出ず。サービス残業が月50時間程度)。30歳の平均年収は、男性で450万円。女性で377万円なので、これはもうお話にならないぐらいのレベルです。

副店長でその待遇なのかと他業種の人はびっくりするかもしれませんが、これは大手のアパレルブランドであっても、割と平均的な金額です。ちなみにアパレルの店長の年収はキャリア年数によってバラバラで、40代以上などのキャリアの長い人で450万を少し越えるぐらい。20代、30代前半の店長であれば副店長に少し色がついた程度でした。数十人の部下のトップに立つ店長がこの給料では夢がないと言わざるを得ません。 

 

アパレル販売員からの転職を考えるようになった理由2:キャリアアップの道が狭い 

キャリアアップ

一般的にアパレル販売員が社内で目指すキャリアパスというのはいくつかに分かれます。

 

・一つは店長を目指すこと。

・もう一つは本社勤務を目指すこと。

 

もちろん中にはアパレル販売員としての道を極めたいという思いのもと、40代を過ぎてもずっとマネジメント業務には携わらずに店頭に立ち続ける人もいますが、概ねは上記のどちらかが一般的です。

私のそれまでのキャリアやスキルから考えると副店長から店長へのキャリアアップ。 または本社 スタッフ へのキャリアアップ。このどちらかが考えられます。しかし実際には、どちらもとても狭き門です。

 

副店長から店長になるには激しい社内競争が待っている 

私の所属していたアパレルブランドでは各店舗に店長は1人。それに対して副店長は3人から6人程度。 もしも全国のどこかのお店で店長の枠が空いたとしても、多数の副店長の中から競争に勝たなければいけません。曲がりなりにも副店長まで上り詰めてきただけのスキルがある従業員の中から、さらに抜きん出た評価を得て店長になるというのは実際かなり難易度が高いことです。

その当時の自分のスキルや残して来た結果に自信がなかったというわけではありませんが、私がイチ抜けできるほど評価されていると言う感覚もありませんでした。少なくとも、ここから数年間はまだ副店長としてキャリアを積まなければいけないというのは、過去にキャリアアップした先輩社員の事例からも明白でした。

 

 

販売スタッフから本社スタッフへのキャリアアップは前例が少ない 

アパレル本社

 

まず、アパレルブランドによって、店長経験が無いと本社勤務になれない会社と、一般社員や副店長からの登用もあり得る会社があります。私の勤務していたブランドでは副店長経験以上が必要条件だったので、その時の私でも挑戦すること自体は可能でした。

 

ただ、実際にはこちらは店長への道よりもさらに厳しいと言わざるを得ませんでした。

 

これは、どこのアパレルブランドでもその傾向にあると思うのですが、本社スタッフというのは基本的に店舗スタッフに比べて離職率が低いです。店舗スタッフに比べて給料をもらっており、残業は少なめ、転勤も無いため、労働環境としては明らかに本社の方が良いためです。

また、私のキャリアパスとして考えられる本社 VMDは人数も限られた少数精鋭で組まれており、なかなか入れ替わりはありません単純に、出店数が爆発的に増えて増員が必要になりでもしない限り、希望するポジションに空きが生まれないのですね。

 VMD以外だと、人事・MD・プレスなども興味はありましたが、こちらは他社経験ありの中途採用組で埋められていた状況なので、難易度は更に高かったため、キャリアアップの現実的な選択肢には入らず。

 

アパレル販売員からの転職を考えるようになった理由3:体力の限界 

体力

 

私は副店長をしながら店舗のVMDの統括ポジションも担当していました。

VMDチェンジは基本的にお店がオープンしていない時間帯に行われます。特にファストブランドはフロアの面積が広く、商品の入れ替えスパンも短いため、深夜シフト勤務が週に一回程度は行われます。ただでさえシフト勤務で出勤時間がバラバラな上に、深夜勤務が入っては体内時計は狂いっぱなしです。眠れずに出勤することもしょっちゅうでした。また、什器のゾーニング変更に伴う移動や、商品の畳み替え、ハンガー掛けなども、数が数になってくると肉体労働に近い負荷が掛かります。

20代の頃はそれでも気合いで(笑)なんとか乗り切っていましたが、30歳を越えたあたりから、体力的に厳しいと感じることが多くなりました。これは、販売員であれば、店頭に立ち続けている他のスタッフでも同じでしょう。立ち仕事をいつまで続けられるのか?もしも大きなケガをして自分が使い物にならなくなったらどうするのか?そんな不安を抱えたことが転職への気持ちを一層強いものにしました。

 

大きくは以上の3つの理由-私にとっては大きすぎる理由-により、私はアパレル販売員からの転職を本気で考えるようになり、そのために動き出したのです。

 

 

私がスマホ/パソコンを使ってアパレル販売員からの転職のためにやったこと 

スマホ転職活動

本気で転職活動をしようと思うと、とにかく最初の一歩が面倒くさいです(笑)。

私も口コミサイトや転職サイトへの会員登録が億劫で、何回か心が折れそうになったのですが、「これを面倒くさがっていたら面接を受けることすらできない」と、疲れた体に鞭を打ちながら?まずは転職への第一歩として済ませました。一昔前は、パソコンでしか出来なかったのだから、今はスマホでも出来る分、いくらかはラクになってますし。

 

口コミサイトから他社の年収・評判の情報収集(スマホから)

 転職で失敗しない一番確実な方法は、可能な限りお目当ての会社の情報を事前に収集することじゃないかと思っています。一番いいのは、実際に働いている知人などから評判やリアルな給料を聞くことなのですが、そんな機会もなかなか無いですよね。

と言うわけで、口コミサイトで気になる企業の年収や評判を調べまくりました。主に利用したのはキャリコネ

キャリコネ(企業クチコミサイト)

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>>《キャリコネ》転職に必ず役立つ、年収・企業口コミを公開中!

 

キャリコネは食べログの転職バージョンみたいなものなんですが、自分が転職しようと思っている企業のリアルな年収・社風・残業の有無などが分かります。書き込みの数もかなり多いので、ある程度の会社の雰囲気はここで掴めました。あとは同業他社の会社を調べたりしてるだけでも楽しかったりもします 笑

私の場合は、異業種へ転職するパターンだったので、その業種の企業の口コミを片っ端から調べて、業界の雰囲気を掴むのにも使ったりしていました。販売員をずっとやってると、他のお仕事に関して世間知らずになりがちなので、沢山勉強になりました。

すべての情報を見ようと思ったら自分も口コミを登録する必要がありますが、このシステムだからこそ、これだけの口コミが集まっているわけだし、と納得しつつ登録しました。他にも似たサービスとしてはvorkersもありますが、書き込みの内容とかサイトの見やすさを考えたら、キャリコネが一番良かったです。 

 

 

転職サイトからの情報収集(スマホから)

とりあえず、大学生時代の就活以来のリクナビをチェックするところから始まりました。今はどうか分かりませんが、私の時代の新卒採用を受ける学生は、就活をする際には8~9割はリクナビ経由で企業にエントリーしていたので、とりあえず転職に際してもリクナビNEXTだろうと。

と言うことで、リクナビNEXT、マイナビ転職、DODAあたりの主要な転職サイトに会員登録して、定期的にめぼしい求人が無いかを探しました。この頃は精神的にもかなりすり減っていたのですが、自分の足で未来に向かっている感も同時に湧き上がってきて、これらのサイトを見て「自分は今よりももっといい条件で働けるはず」と、未来像を描くことで心の炎を燃やしていたように思います。

 

転職エージェントへの登録(スマホから)

「なんで前回の販売員転職の時にこのサービスを使わなかったんだ…」と思ったのがiDA(アイディアクセス) を始めとするアパレル専門の転職エージェントの活用。転職エージェントがよく分からない人もいるかもですが、特に販売員として別ブランドへの転職を考える人は絶対に利用した方がいいです。

 

iDA-アイディアクセス-(転職エージェント)

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>>【iDA】ファッション・コスメ業界専門 転職・紹介・派遣

 

 アパレル企業→アパレル企業の転職エージェントではダントツおすすめです。悪いことは言わないので、とりあえず登録しておいてください。

単純に、コネクションのあるブランドの数が多いので、転職先はかなり選べました。アパレルの仕事って一口に言っても、ダサいところとか給料の安いところで働くのと、自分の好きなブランドや給料のいいブランドで働けるのではモチベーションに天と地の差がありますよね。なので、しっかりと数がある中から転職先を選べるって言うのは本当にありがたいです。

サービス面では、アパレル業界に特化した人材サービスなので担当者の方の理解がとにかく深く、私を担当してくださった方は同じように元・販売員。しかも、かなり近い業態のブランド出身の方だったので、こちらの気持ちも理解してくれてコミュニケーションがスムーズでした。なんなら途中は愚痴を聞いてもらう場みたいになっていたかもしれない 笑 恋人や友人には見せづらい弱みが意外と話せたりするものなんですよね。

一般公開されている転職サイトには掲載されていない非公開求人も、自分のスキルや希望に合わせてガンガン紹介してくれるのも心強かったです。私は結局、他社の転職エージェントを通じて今の会社に転職しましたが、アパレル企業→アパレル企業の転職を考える人であれば、職種が販売員であろうが本社勤務であろうが登録しておいて損は無いと思います。

極端な話、最終的に転職しないと言う結論になったとしても、同業他社の情報を教えてもらうことで「今の職場も捨てたものじゃないな」と思える場合もありますし、それがモチベーションの再燃になるのなら、どうせ無料なんだし利用すべきだと思います。それぐらい素晴らしいサービスと素晴らしい担当者さんでした。


 

DODAエージェントサービス(転職エージェント)

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>>DODAエージェントサービス

私は結果的にここ経由で転職しました。

上記アイディアクセスと違ってアパレル以外の求人も含めて紹介してくれます。私の場合はアパレル企業以外の転職も選択肢にあったので、幅広い業種・職種を紹介してもらえたことで職業選択の視野が広がりました。また、その上でやっぱり自分のスキルを活かしてファッションと携われる企業に転職をした方が良いと言う結論を導くことができました。

アパレルだけじゃなくて沢山の業種の転職を手伝って来た人だからこそ、10年弱アパレル販売員をやって来た私の市場価値を客観的に教えてくれて、自分がアパレル企業以外で働くイメージを持つことができました。

さすがに転職エージェント業界の最大手で、こちらからの問い合わせのレスポンスも早く、何を話してもいても的確な答えが返ってくるので、社内に蓄積されたノウハウが半端じゃないなとビビりました。

  

自分の今の希望とかスキルに合わせて、非公開の案件をガンガン持ってきれくれるエージェントさんは本当に有能です。面接の練習もしていただいたのはいい思い出。無料なのに使っていなかった過去の自分がバカみたいでした。

 

Excelの勉強(パソコンで)

本当にこのタイミングでやっていて良かったです。

販売員って本当にパソコンを使わない職業ですよね?私の場合も副店長になるまでは、家でネットすることはあっても、エクセルは全く使ったことが無かったです。副店長になってからも、会社が用意した売上管理のテンプレートにただ数字を打ち込むだけの作業とメールで使用するのみでした。30歳を過ぎた社会人としてはお恥ずかしいのですが、関数なにそれ?状態で、どうやってエクセル上で足し算をすればいいのかも分からないレベル(“SUM”じゃないですよ、普通の”+”の足し算すら分からなかったんです)。

 

その当時、付いてもらっていた転職エージェントの方に「とりあえず一般企業で必要な初歩レベルなら、空き時間を使って1カ月で充分身に付きますよ」とのアドバイスを受けて、初心者向けの本を買って、休日に家でパチパチとやっていました。

500円でわかるエクセル って言う私でも出来そうなタイトルの本で勉強しましたが、確かに転職後の業務で困らない程度のレベルまではこれ1冊でなんとかなりました(笑)

 

この安っぽい表紙がたまらん

 

 

 

アパレル販売員からの転職時に考えた4つの選択肢

 

1.アパレル販売員として別ブランドに転職する。

2.アパレル販売員とは全くの異業種に転職する。

3.アパレル販売員の経験で得たスキルを活かせる異業種に転職する。

4.アパレル企業で販売員以外の職種に転職する。

の4つです。

 

1.アパレル販売員として別ブランドに転職する。

販売員から販売員 

これは、最も確実な方法です。

幸い、私のいたブランドは業界内では知らない人はいない程度に名が通っていたため、少しブランディングの低い企業であれば、店長として転職することは可能でした。(後述しますが、このあたりも当時に付いてもらっていた転職エージェントの方から他ブランドの情報は多く得ることができました。大手の副店長クラスであれば、中堅ブランドの店長へのキャリアアップは可能です)。

ただ、そうは言っても店長経験が無いまま他社でキャリアアップしても、かなりの苦労があるであろうことは予測が付きます。それに、それまでとは違う環境に身を置きたいと言う気持ちが強かったことで、この選択肢は最初からゼロに近かったです。

 

2.アパレル販売員とは全くの異業種に転職する。

異業種転職 

例えば、学生時代にかじっていたデザイン関係の仕事だったり、人にものを教えるのが好きだったので塾や予備校の講師だったりと、いくつか自分がやりたいことも考えたのですが、30歳を過ぎてから始めるにはハードルが高すぎました。彼女との結婚がキッカケで転職を考えた私にとっては、非現実的な選択肢で、こちらも早々に選択肢から除外。

ただ、今の職種やスキルと関係なく「本当に自分がしたいこと」を考えてみるのは、今の自分の仕事観みたいなものを見つめなおす上でも役に立ったかなと思います。私の場合は、これまでの経験から、夢とかやりがいみたいなものよりも、給与や職場環境などの現実的なポイントを重要視するようになったと言うことを再確認しました。

やりたいことを追いかけて苦労するよりも、給料・労働時間・職場環境を重視してその分プライベートの時間を充実させる。あまり格好良くは無いですが、これが今でも続く私の仕事観(まあ今もそれなりの長時間働いてますが 笑)です。

極端な話、一日中、工場のラインに流れてくるお寿司にタンポポを載せる仕事であっても、給料がしっかりもらえて定時退社が出来れば、問題なくこなせるタイプです 笑

 

3.アパレル販売員の経験で得たスキルを活かせる異業種に転職する。 

別職種転職

例:インテリア販売、化粧品販売、営業職全般への転職

 

ここからは実際に転職活動をして面接まで持って行ったパターンです。

これは、販売を長くやっている人ならわかると思うのですが、<売る人>は商材が服であろうと化粧品であろうと野菜であろうと売ります。「お客様のニーズの把握」「提案を生み出す創造力」「プロとしての立ち振る舞い・言葉遣い」と言う<どう売るか?>の部分のスキルがあれば、<何を売るか?>はあまり関係無いのですね。私の場合は残念ながら、接客力は人並みで、VMDスキルでキャリアアップして来た人間なのでこれには該当しませんでしたが。

ただ、未経験でも入社難易度が低く、給与面が格段に充実すると言う意味では、不動産もしくは住宅の営業職と言うのも考えました。男性のアパレル販売員からの異業種転職先としてはコレが最も多いのかな?女性も結構多いですが。

まあこっちはこっちでなかなかの体力勝負ですが、私のもらっていた額から考えると、成果次第では給料が2倍になってもおかしくは無い業界なので、上手くいけば労働時間に対する費用対効果は比べ物にならないぐらい高いですね。私にはそこまでのトークスキルは無かったので断念。

 

もし、今転職を考えている人にアドバイスをするなら。

私と違って対面接客を長く続けてきた人にとっては、そのトークスキルは何ものにも代えがたい長所です。他商材の販売員、または営業への転職は比較的容易ですし、結果も残しやすいでしょう。私も、もしも接客をずっと極めて来ていたのならば、不動産営業になって、1000万プレイヤー目指していたと思います。

 

4.アパレル関係の企業で販売員以外の職種に転職する。

アパレル他業種転職 

結果的に私はこのパターンで転職しました。

販売員をやっていると、アパレル企業と言うと、所謂ファッションブランドの小売りだけのように考えがちですが、実際はそうではありません。

例えば服飾の生地を扱っている繊維メーカーPR会社OEMメーカーアパレル通販運営会社販売員のコンサルタント会社などなど、挙げればキリがありません。これらの会社にそれぞれ、営業、事務、総務などの各部署があるわけで、ファッション・アパレルに携わる方法は販売員だけではないことを、深く理解したのがこの頃です。

 

私の場合は、(結果的に内定を辞退しましたが)セレクトショップで販売員をしている頃に養った知識を活かして生地メーカーの営業職の面接を受けたりもしました。

 

また、私は販売員としてのメインのバックボーンがVMDであったため潰しが効きにくかったのですが、接客をずっとやって来た人であれば、トークスキルを活かしてアパレル営業職に転職したり、アパレルに特化した人材コンサルタント会社なども、現実的な転職先として視野に入るはずです。私の周囲では、特に都市部の女性アパレル販売員は、人材コンサルタントかアパレル事務に転職する人が多かったですね。皆さんの周りにも一人はいるのではないでしょうか?

 

私が転職先に選んだ職種はアパレル案件を多く抱える広告代理店 

アパレル広告広告代理店

私は結果的にインターネットの広告代理店に転職しました。具体的には、アパレルブランドや、インターネット通販を行っている企業を主な取引先とする代理店です。

ここに決まった経緯を説明しますと。

私はいくつかの転職エージェントサービスを使いながら随時面接を受けていく、と言うやり方で転職活動を進めていました。ただ、さすがに今回の転職は自分にとって失敗できないと言う気持ちがあって、かなり慎重になっていました。

前述した生地メーカーの営業や、アパレルブランドのプレス(と言ってもアシスタントですが)などのお話もあったのですが、イマイチ気乗りせず。やっぱりアパレル以外の業界でもいいのかなと思いながらも、せっかく10年近くファッション業界に身を置いていた者としては、少し未練もありました。

そんな話を転職エージェントの担当者さんに相談したら、いい感じの答えが返ってきたのですね。

「アパレル企業への転職ではなくて、アパレル企業と取引をする企業と言う視点で選んでみませんか?」と言った内容でした。加えて「例えばお店のマネキンやトルソーを扱うメーカーとか、ショッピングモールの運営会社とかって言う、アパレルブランドや店舗をサポートする会社に転職するって言う視点もあるんじゃないですか?」と仰って、これには私もなるほどなと思わされました。

それまでの私は、アパレルブランドや生地メーカーなどの直接的に洋服に携わることができる企業を想定していましたが、間接的に洋服と関わる企業、ファッション業界のサポートをする企業と言う選択肢を加えることで、転職活動の視野が大きく広がりました。

そこからは、アパレル企業を取引先にしている会社と言う観点から、担当者さんにいくつかの企業を紹介してもらい、結果的に広告代理店への転職が決定しました。丁度、その時に会社が求めていた人物像や経歴と自分がマッチしたと言うラッキーな部分もありましたが、結果的にはこの転職には数年経った今でも満足しています。

 

ウェブ業界の話を少し詳しく説明すると、アパレルブランドでも本社にEC部門やWEBマーケティング部門を持っている大手は、ウェブ関係の業務は社内で完結します。しかし、そうでないブランドは、いわゆるEC運営会社や広告代理店に業務を委託することがほとんどです。

ただ、それらの企業に勤めているウェブ界隈の人と言うのは、ファッションへの理解が浅い傾向にあります。例えばそれまで健康食品の企業に広告を提案して来た代理店であれば、それこそカットソーって何?ボトムスってどこまでを指すの?みたいなレベルもざらなので。

ブランド側からしたら、いくら稼いでいる会社でも、アパレルの理解が無い会社とはなかなかお付き合いしづらいものです。なので、そう言った自社では広告運用が出来ないけど、取引先にはファッションの理解を求めるブランドのニーズには、アパレルに特化した広告代理店がハマるのです。アパレル→WEB業界の転職者はまだまだ少ないので、代理店の社内でも重宝されますし、取引先のブランドの方も、こちらが元同業者であれば意見を取り入れてくださることが多いです。

アパレル業界のトレンドやお客様の気持ちを踏まえた上で、WEB広告の提案を行えることは、今の私にとっては何よりの強みで、ここに来てアパレル経験が多いに役立っているのだから、不思議な部分もありますね。  

 

 

転職してから分かった!販売員だけが持っているスキル 

販売員スキル

転職した異業種の企業で働いていると、同僚を見て「なんでこの人たちはいつもこんなに暗い声で話すんだ」と思うことが多いです。

私も働いている時は自覚していなかったけど、アパレル販売員経験者は異業種の人から見たら、明るい人に見えるみたいです。やっぱりいつも笑顔でいるのが当たり前だったし、発声とかも意識しなくてもしっかりしてるみたいで、自然と身についているんですよね。アパレル販売員経験者は、総じて、コミュニケーション能力が高いと言う評価をしていただくことが非常に多いです。

だから、異業種に転職してすぐの時は、知識は追いつかないかもしれないけど、コミュニケーションさえしっかり取ってやっていけたら、大抵なんとかなるものなんです 笑

悲しいことに、販売員やサービス業って誰でもできる仕事とか、社会的地位が低いなんて言われがちです。確かに給料は低いです。でも、販売員を続けている中で身に付くスキルは凄いですし、転職してからもその経験って絶対に生きるんです。私が実際に経験しましたから。

もしも、かつての私と同じように今の待遇や環境が厳しいと思う販売員の人がいたら、そのまま続ける時間が勿体ないと思います。自信を持って、別の業界に飛び込んでみてもいいんじゃないでしょうか?

 

アパレル販売員からデスクワークの異業種に転職して感じたメリット

ずっとアパレルの販売員をやっていた私がデスクワークの仕事に転職して感じたメリットは沢山ありますが、大きく分けると以下の通りです。

デスクワークはとにかく体がラク! 

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当たり前なんですが、デスクワークは基本的にずっと机に座って仕事をします。アパレル販売員からデスクワークに転職した人の中には「ずっとパソコンをパチパチやってる仕事は逆に落ち着かないからイヤ!」と言う人もたまにいますが、私の場合は今の方が圧倒的に楽だと感じています。

アパレル販売員をずっとやっていると、一日働いたあとに足が疲れているのがデフォルトです。長く続けているとそれが当たり前みたいになってしまうのですが、デスクワークはマジで体が楽。働く前は、一日パソコンに向かっていると目が疲れたり肩こりになったりするかなと思ったりもしたのですが、意外とそうでもなく(よく考えたら私は、休日は一日中ネットをしたり読書したりしているので、似たようなものでした)、足の疲れが無いって言うメリットが圧倒的に勝ちます。 仕事が終わってから帰宅するときの足が軽い軽い 笑

 

アパレル販売員時代のようにお客さんの目を気にしなくていい  

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ちょっと説明が必要なのですが、アパレル販売員って常にお客様と対峙するので、気を抜く瞬間が無いんですよね。これもずっと販売員をしていると当たり前になりすぎて意識していない方が多いと思いますが、常に販売員は一定の緊張状態が続いているって言うのを、今になって実感します。特に、店頭が忙しい時はトイレ(どこのブランドでも3番って言うんでしょうか?)に行くタイミングも気を使うし、飲み物を飲んだり、鼻を噛むタイミングだって見計らわないといけないですよね。

デスクワークだと基本的にそれがありません。自分のデスクの上にはいつも飲み物やお菓子があって、ストレッチしようがアクビをしようが誰の目も気にしなくても大丈夫です。私の会社の場合は(広告業界って言うゆるめの業界の極端な例ですが)、イヤホンで音楽を聴きながら仕事してもOKですし、なんなら自己判断で昼寝してもOKです。

転職先の仕事でも忙しいときは、取引先の対応などでバタバタと時間に追われていますが、普段はある程度自分のペースで仕事ができるので、圧倒的に気分が楽です。

 

販売員特有の遅番→早番などのシフト制勤務から解放される 

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 私の場合は深夜勤務も含むシフトだったので余計にキツかったのですが、そこまでは無いにしても遅番→早番のシフトはアパレル販売員の皆さんは経験済みでしょう。

あれって本当ーーーに、しんどいですよね?

遅番で残業して終電で帰った翌朝8時とか9時に出社とかざらですが、あれはね、人の働き方じゃないです。金曜日の終電で周りの人は飲み帰りで楽しそうにしてる中「今から家に帰って晩御飯を食べて風呂に入ってすぐに寝ても5時間しか寝れない」とか、頭の中で逆算して絶望的な気分になってる時とか、もうね!

シフト制で勤務していると、毎日の生活時間が安定せず、私のように寝つきが悪い人間にとっては辛いことこの上ありません。かつては、ベッドに入ってから、刻一刻と夜が更けていくと焦ってしまって眠れないなんてこともありましたが、転職してからは毎日同じ時間に寝起きするので、寝不足になることも減りました。

 

毎週2連休がある土日休みはやっぱりいい 

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すいません、わたしは前までは土日休みのことを舐めてました。

アパレル販売員をしている時は「土日休みだと毎週5連勤しないといけないのはしんどいだろうな」とか「土日はどこに行っても人込みだろうな」とか思って、平日休みの方が自分に合っているのでは、と思っていました。

でも違いました。絶対に土日休みの方がいいです。

確かに毎週5連勤するのはしんどいです。でも、立ち仕事で5連勤すると足がボロボロになるのに対して、前述したようにデスクワークの5連勤は体へのダメージは小さいです。それよりも金曜の夜のワクワク感と、土曜の夕方頃に感じる「明日もまだ休みかー」と言う充実感から来るプラスの気持ちがめっちゃくちゃ強いです。まあその分、日曜の夜はサザエさん症候群になりますが、メリットの方が大きいですね。

よく言われることですが、家族や友達と予定が合わせやすいのも大きなメリットです。私の場合は今は夫婦で暮らしていますが、将来的には子供も、と考えています。アパレル販売員だと土日の子供のお世話はすべて妻任せになってしまいますが、夫婦揃って土日休みの今の状況であれば、協力しながら子育てもできるのかなと思っています。

もしデメリットを上げるなら、旅行にいけるのがゴールデンウイークとかお盆になるので、旅費がかさみがちなことですが、それも年に数回のことなので。

 

勤務で発生する交際費は経費でOK 

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転職してから知ったのですが、一般的な会社って歓迎会とか忘年会のお金は会社の経費で支払われるのですね。なんだそんなことか、と思う人もいるでしょうが、アパレル店舗の飲み会って絶対に自腹だったので、地味にカルチャーショックでした。その他にも、取引先との打ち合わせを兼ねた会食とか、移動に使ったタクシー代とか、いちいち経費で精算できることに驚くやらなんやら。

  

家族と過ごす時間が増えた

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妻(転職当時はまだ結婚していませんでしたが)と過ごす時間が圧倒的に増えました。

遠距離恋愛をしている時期は当然として、近くに住んでいた時期でも、私がシフト制勤務で平日休み、彼女は完全週休二日制の土日休みだったので、休みが合うのが月に1回あるかないか。同棲もしておらず、私は立場上、土日に休みを取れなかったので、顔を合わせる時間を作ることが難しかったです。

今はお互いの休日が同じなので、土日は一緒に過ごすことが当たり前になりました。土日を使って一泊二日の旅行に行ったこともありますし、平日は節約をして金曜日の夜に外食に行くことも恒例行事です。あとは、イベント事って土日に開催されることが多いので、夫婦でライブを観に行ったりする機会も増えました。

 

アパレル販売員からの転職を阻む障害について考える

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 ここまで私がアパレル販売員から転職を考えた時の話を沢山書きました。私は結婚と言うきっかけがあって転職を決意しましたが、ここからは今転職を考えている人の視点になってみましょう。

アパレル販売員からの転職の原因は「給料や年収の低さ」「体力的・精神的なハードさ」であることはほとんどの人が一致するかと思います。でも、そう思いながらもなかなか転職に行動を移せない人が多いのも事実。私も、当記事内では時系列をかなり端折って書いていますので、さっくりと転職活動へと行動を移したように見えますが、実際にはそこに至るまでには少し時間がありました。では、転職したいと思いながらも、行動に移れない理由とはなんでしょうか?

 

転職活動に移れない理由1:自分の代わりがいない

数人で回しているような小さめの店舗や、マネージャークラスの上位スタッフの位置にいる人にとっては、悩ましいのがコレ。アパレル業界や販売員の仕事に限らず、転職するときに考えてしまいがちなことです。店舗内での自分のポジションを担える人材が育っていないことで、「もしも自分が抜けたら店が成り立たなくなる」と思ってしまい、転職することへの罪悪感が生まれてしまいがちです。そう言う風に思えるあなたは、きっと責任感も周囲から認められるほどのスキルも有している優秀な販売員でしょう。

実は、私も最初は同じようなことを考えていました。副店長&店舗VMDの統括的ポジションとして働いていた自分の後釜がいるのかなあと考えたり、自分が辞めたあとに他店舗から異動した新副店長が個性的な部下たち(良くも悪くも自分を持っているメンバーでした)と上手くやっていけるのか?など後任者のことまで考えだしてしまいました。

しかし、結果的にこれらは杞憂に終わったようです。私が退職したあとには店舗で一緒に勤務していた部下が新副店長に昇進しました。正直、私が退職する前にその話を聞いた時には、あの子で勤まるのかなと思っていました。しかし、その後の私の確実な引継ぎの甲斐もあった(笑)のかもしれませんが、環境や立場が変わって覚悟さえできれば人は成長するものなのですね。私が退職したあと、その元・部下が副店長の職務をしっかりとこなしていると言う話を色々な人から聞きました。

もしかしたら、今「自分が辞めたら代わりがいなくて残されたスタッフが大変」と考えている人も、実は案外そうでも無いのかもしれません。ある日急に辞めるとかではなく、遅くとも1、2ヶ月前の時点で退職したい旨を上司に伝えれば、向こうもバカではないのでその後の補充や引継ぎなどの対応は考えるものです。

 

転職活動に移れない理由2:販売員以外の仕事ができる気がしない

異業種への転職を考えている人にとっては最も大きいのがコレ。実はこれもアパレル販売員あるあるで、特に社会人になってからずっと接客業をやって来た人が考えがちなことです。前述したように、ずっと接客業をやっていると、いわゆる一般的なサラリーマン、OLと言われる人たちがやっている仕事が何なのかも分からなかったりします。事務と言えば、なんとなくパソコンをぱちぱちとやっていてお茶を出しているイメージだったり、営業と言えば、ドラマとかで見る飛び込み営業みたいなイメージだったり。アパレル販売員にとってはデスクワークは未知の世界なので、異業種の人が具体的に毎日何をやっているのかが見当がつかないのです。人は、未知のことと言うのは必要以上に怖く感じるもので、そこで自分が働くイメージが沸かずに自信を持てないのですね。

私の経験から言えるのは、これも意外となんとかなるよってことです。もちろん、転職しようと思う会社が求めるスキルと乖離しすぎて、全く箸にも棒にも引っかからないこともあります。でも、未経験者可の企業なんてたくさんありますよ。例えば、アパレルECの運営会社とかだと、服の売り方を知っている人をとにかく求めています。PCスキルは二の次でアパレル経験者を採用している会社も沢山あります。

だから、さっき書いたように口コミサイトや転職エージェントを使って、異業種の仕事のことを知ったり、第三者から見た自分の市場価値(たぶんあなたの自己評価よりも高いです)を知ることは、それからの転職活動のモチベーションに繋がるのでおすすめなんです。

 

転職活動に移れない理由3:働いているアパレルブランドの服が好き

 

自分がそれまで勤めてきたブランドやそのブランドの服にはどうしても愛着があります。特に、幸運にも元々ファンだったブランドで勤務できている人はこの気持ちが強いはず。さらに言えば、好きな服が社販で買えるって言うメリットを感じている人もいるかもしれません。

ここに関しては、私にも否定できない部分があります。と言うのも、私は転職したときに働いていたブランドの服はそれほど好きでなかった(笑)ので、このような気持ちは無かったのですが、もしも自分が大好きなブランドで働いていたら、と考えるとやはり後ろ髪引かれる思いがあっただろうことは想像に難くありません。

私から言えることとしては「転職先でしっかりとした給料・自由な時間を得て、その中で好きな服を買う」って言う選択肢もアリってことです。服屋で働くことでお洒落な自分でいられるけど、異業種で働いて休日にお洒落を楽しむ人生も楽しいんじゃないかなーなんて思います。

 

転職活動に移れない理由4:アパレルから転職の道を選ぶとなんとなく負けた気がする

アパレル販売員は体育会系文化の強い業界です。なので、時には辞めていった人を「根性が無い」なんて言う輩もいます。まあ、そんなことを言う人は大体、辞めたい気持ちがありながらも続けている自分を正当化したいだけだったりしますが。 特に、まだ現職でキャリアアップがしっかり出来ていない人には「ここで辞めると逃げたみたいになってしまう」と言う気持ちになってしまいがちです。 でも、本当に今の会社でキャリアアップすることが一番幸せなことなのか?と言うことは、一度冷静に考えるべきではないでしょうか? あくまで私個人の今の考えでは「結局、稼いでいる人が偉いし格好いい」ってことです。例えば、クリエイターやスポーツ選手が、夢を追いかけるために薄給でも頑張っている、と言うのは素晴らしいと思います。でも、特に今の仕事にやりがいを感じるわけでもなく、好きって言うわけでも無い仕事を、ただ惰性で続けるのであれば、低い給料で働き続ける意味がありません。であれば、販売員以外の仕事でしっかりとお金を稼いで、趣味を楽しんだり家族を養える人の方が何百倍も格好いいです。

 

 

と言うわけで、私がアパレルの販売員からの転職についての話を長々と書きました。

転職など考えずに、アパレル販売員として本気でキャリアアップを目指している人や、心からやりがいを感じている人のことはリスペクトしていますし、実際に元同僚でそう言う人たちを沢山知っています。私も10年近くプライドを持って続けて来た仕事なので、アパレル販売員の仕事を否定する気は全くありません。

しかし、もしも今の待遇や労働環境に疑問を感じているのであれば、転職って言う選択肢はあってもいいのかなとは思います。大げさに言えば、私は転職したことで人生が良い方向に向かわせることができたので、個人的な実感としてはそう感じています。直接、服飾に触れながらファッションの現場で働くこともいいですが、それまで以上の給料をもらって休日のファッションを楽しむって言うのもいいものですよ。

 

この記事を読んだ楽しく毎日を過ごせることを心から祈っています。

 

 

 ちなみに転職活動をやっている時にはいつもブルーハーブのこの曲でテンションを保っていました。

www.youtube.com

負けるためじゃなく花を咲かせに 耐えに耐え吹かぬ風に焦り
先のない土砂降りの掃き溜めに へとへとの仕事帰りの繰り返し
これ以上きれい事はなしにしようや このままじゃついに膝から落ちそうだ
理想は余裕のあるヤツのものだ 希望は今の俺にはまるで人ごとだ
すそのほつれたいつものジーンズひきづり戻っていく 煙い休憩室に
生きてくのでやっとだが これだけは言える それは俺等の手の中

 

 

ではでは。

 

(追記)アパレル業界の平均年収のデータが発表されました

ちょうどこの記事を書いた数日後にこんなデータが発表されました。

 

www.fashionsnap.com

 

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引用元: インテリジェンス

 

 注目すべきは店長と販売の給料ですね。男女が混じっているデータですが、アパレル販売員は性差による給与格差が小さいので、男性が平均を引き上げていると言うのも考えづらいかと思います。

この表の中で35~39歳の店長の平均年収が445万円とありますが、当記事の中でベテラン店長の年収が450万円前後と書いたのが、まさにピッタリでした。ほとんどのブランドが昇級しにくくなっている現状を考えると、5年後・10年後にこの年代に入る、今の20代~30代前半にとっては、さらに厳しくなることが確実です。私が販売員をしていた時代も、ブランドが景気の良かった時代に昇級した人の早い者勝ち感は否めませんでしたが、同じように感じている人も多いのではないでしょうか?

 

また、この中だと、店舗管理・OEM営業の高給ぶりが目立ちます。このあたりの職種は、販売員の経験を活かして転職することも可能な範囲なので、狙い目かもですね。いずれにしても、他業種と比べると全体的に厳しめの数字になっています。今はファッションがニッチな趣味になってしまって、もはや嗜好品と言われていますが、今回の数字からも業界全体が厳しい状況であることを感じさせられます。

 

 

(追記)転職者の転職理由ランキングが発表されました

monoist.atmarkit.co.jp

 

30~50代のミドル層の転職者からのデータですが。アパレルだけでなく、他業種含めてもやっぱり感じることは同じなんだなーと思ったのでご紹介します。

特に、以下の内容。

 

これを年代別に見ると、30代は他の年代に比べ「キャリアアップのため」「給与に不満がある」「待遇・福利厚生に不満がある」「仕事の幅を広げたいため」の割合が多い。

 

まさにアパレル転職を考える人が考えることにズバリ当てはまっていますね。まあ、アパレル販売員が転職することが「キャリアアップ」なのかどうかは、転職先の条件などにもよるので、一概に言い切れませんが、アパレルで働いている人で、転職して給料面をアップしたいと考えている人が多いのは確かです。

 

「仕事の幅を広げたい」と言う転職理由に共感

私はアパレル販売員をしていた時に、お店と言う空間の中だけで自分の世界が閉じてしまっている感覚を持ったことがあります。分かりやすく言えば、毎日の仕事がルーティンになってしまっている感覚です。例え、扱う商品が毎シーズン変わっても、異動で勤務店舗が変わっても、来店するお客様が毎日違っていても、昨日と今日が変わらない感覚になってしまっていました。しかも、それがこれから数年間ずっと続くって言う。

なので、同世代の転職理由の上位にこれが来るのも納得です。

アパレル販売員の「よろしければ」が私を狂わせる

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「よろしければご試着していただけますので」

 

私たちはこの言葉に、今までどれだけ苦しめられて来たでしょうか。服の値段を見ようと思ってタグを探せば「よろしければご試着していただけますので」素材を確認しようと洗濯表示を見れば「よろしければご試着していただけますので」なんとなく店をふらふら歩いているだけでも「よろしければご試着していただけますので」

 

この心無い言葉に私たちは傷つき、時に涙し、苦渋を舐め続けて来ました。呪術的パワーすら帯びた「よろしければご試着していただけますので」は悪魔<デーモン>の言葉です。


ここ日本において、デーモンと言えばデーモン小暮閣下である、とするのは決して強引な論だと私は思いませんが「よろしければご試着していただけますので」は、閣下の格言たる「お前を蝋人形にしてやろうか」とも比肩しうるほどの威力を秘めた言葉です。

洋服屋が日本に伝来したのは明治時代。せいぜい100余年の歴史しか持たぬ洋服屋が発する言葉が、10万年を越える遥か悠久の時を生きる閣下によって、幾千もの言霊の中から紡ぎ出された「お前を蝋人形にしてやろうか」と肩を並べる時、私は畏れにも似た感情を禁じ得ないのです。

 


その時でした。

私は、自分の脳裏に、まさに悪魔的としか言いようの無い発想が浮かんだことを、ここで正直に告白しなければいけません。「しなければいけません」なんて言い方をすると、私が何者かに告白を強制させられているかのような印象を受けるお方もいらっしゃるかもしれませんね。でもね。その時の私にとっては、強制と同じようなものだったのです。だって、思いついてしまったのだから。人が絶対に踏み越えてはならない境界線を越えるような行いを。

 


「よろしければご試着していただけますので」と「お前を蝋人形にしてやろうか」

ここに今ある2つの言葉を混ぜ合わせる。


この考えが浮かんだ時の私の気持ちがあなたに分かって?私が最も忌み嫌い父の仇のように蔑んでいた言葉と、私に生まれて初めてヘッドバンギングの楽しさを教えてくれた言葉。そんな対極に位置する2つの言葉を一つに混ぜ合わせる。

つまりは「よろしければ蝋人形にしてやろうか」

 

その一文が頭を駆け巡った時に、私は恐怖と喜びがない交ぜになったような、これまで一度も経験したことが無い心持ちになりました。いいえ、ここまでお話をしておいて隠し立てをする必要はありませんね。恥も外聞も無く告白させてもらえば、その時の私の身体には変化が起こったのです。

 

有体に言えば、濡れていました。

 

後にも先にもそんなことは一度きりでした。私だって、もうカマトトぶるような歳じゃないのだから、決して人様の前では言えないような(そして主人には言えないような)経験の一つや二つだってあります。

でも。だからって。頭に言葉が浮かんだだけでなんて……。

 

私は再び販売員のことを考えました。いつも打ち捨てられた能面のような薄ら笑いを顔に貼り付けながら、考えなしに「よろしければご試着していただけますので」と私に近寄って来る量産型の販売員たち。販売ノルマを達成したいのですか?前月未達で上司から叱責されたのですか?私が、そう心の中で蔑み、愚鈍とすら思っていた販売員たち。モノトーンを基調としたクリーンカジュアルを、足元のニューバランスで着崩した販売員たち。

 

――もしもあの人たちが「よろしければ蝋人形にしてやろうか」と私に囁いて来たとしたら。

 

TOMORROW LANDの販売員が発する「よろしければ蝋人形にしてやろうか」には、言葉の持つ不気味さを覆い隠すような品性があるに違いない。

Ron Hermanの販売員が発する「よろしければ蝋人形にしてやろうか」にはカリフォルニアの太陽と海の匂いがするに違いない。

Yohji Yamamotoの販売員が発する「よろしければ蝋人形にしてやろうか」には山本耀司の匂いがするに違いない。

 

甘美……!!

なんて甘美。様々な販売員が発する「よろしければ蝋人形にしてやろうか」を思い浮かべては、私は自分の表情が緩むのを止められませんでした。そんな子供がするような空想ごっこを私は、ただただ続けていたのです。

いくらかの時間が過ぎた頃、私はある予兆を感じました。最初は靄が掛かるようだった空想が頭の中を去来するたび、それらがぶつかり合い、混ざり合って、人の形を成そうとしていることを。<それ>にハッキリとした輪郭が生まれ、色が付き、匂いすら感じられるほどになったころ、私はそれが何なのかに気付きました。いえ、気付かないわけがありません。だってあんなに特徴的なフォルム……。

 

閣下。

 

聖飢魔Ⅱのボーカル担当であり、悪魔教の教祖。そして私の初恋の、相手。デーモン小暮閣下が目の前に姿を現したのです。

私の前に姿を現し、グハハハハと笑う閣下は、私のことをまるで赤子を見るような目で見ながら、ふところから丸い物体を取り出して、言いました。

 

「ここに林檎がある」

!!!

――それはダメ。絶対にダメなやつ。

 

私の思いとは裏腹に、閣下は言葉を発することをやめませんでした。

そう、閣下が喋り出したのは、聖飢魔Ⅱのミサで行われる<あの掛け合い>の冒頭部分…。

 

「この林檎は名を紅玉(こうぎょく)と呼ぶ。しかし、青森県南部および岩手県地方では違う呼び方をするらしい」

 

――やめて!それ以上続けないで!

――カンペも見ずにそんなにスラスラと話さないで!これまで何度そのMCをして来たの!

 

「何と呼ぶか知っているか?」

閣下は明らかに私にレスポンスを求めているけれど、コール&レスポンスは、レスポンスが無ければ成立しません。だから、ここで私が無言を貫き通せば、このMCは続きません。そう思った私は歯を食いしばり、拳を岩のように固く握りました。

――耐えるんだ。

私はそう心に念じながら、時が過ぎ去るのをただじっと待ち続けました。

すると閣下は唇を尖らせ、挑発的な笑みを浮かべながら「ん?ん?」と言いながら私に一歩また一歩と近づいてきたのです。

 

「何と呼ぶか知っているか?」

――ダメ。言ってはダメ。

 

「知っているか?ん?」

――ダメ。

 

今や、閣下と私はキスができるほど近い距離で顔を見つめあっています。時間が止まるような感覚。私は息もせずに無限とも思えるその時間を過ごしました。

 

と、それまで微動だにしなかった閣下が、急にカっと目を見開くと同時に大きくを息を吸い込みました。

 

「紅玉のことを青森県南部および岩手県地方では何と呼ぶか知っているかー!!」

閣下は私の顔に唾を飛ばさんかと言う気迫でもって、いつものミサと同じテンションで、私にもう一度問うたのでした。

 

――私もう、ダメ。

 

 

「知らなーーーい!!!」

まるでそれまで豪雨に耐えていたダムが決壊したかのように、私は絶叫に似た声でレスポンスを返していました。

 

「知りたいかーー!!」
「知りたーーい!!」

 

私の口からは、霊が憑依したイタコのように無意識に言葉が吐き出されていました。
VHSが擦り切れるほど何度も見たあのやり取りが、今私の目の前で繰り広げられているのです。

 

「そうか知りたいか!では教えよう。青森県南部及び岩手県地方ではこの紅玉をなんと……満紅と呼ぶのだ」

……言ってしまった。であれば、私はあの反応を返さなければいけません。

 

「えー」「うっそー」「やだー」「ばっかー」

 

でも。でもまだ大丈夫。

だってただの林檎の品種の話なんだもの。青森県南部及び岩手県の方言の話なんだもの。自分を落ち着けようと、そんなことを考えていた私を嘲るかのように閣下はMCを続けました。

 

「男子だけに聞く。お前たちがその目の前にあれば食べたくなるもの。それはなんだ!」

……。

 

大丈夫、今ここには私しかいない。レスポンスを返す男性信者などいないのだから。

 

「思春期の頃にその存在を渇望し、今も隙あらばしゃぶりつきたいと思っているもの。それはなんだ!!」

……。

 

そうだ。私はただやり過ごせばいい。まだ漢字で書いている分には、林檎の品種名と言い張れる。だけど私が仮名でレスポンスをしてしまうのはダメ!その言葉を私に言わせるのはグーグル的にもはてな的にも絶対にダメ!だから私は、絶対にこの時間をやり過ごすの。絶対に。

 

刹那、それまで薄ら笑いを浮かべていた閣下の表情が、海から潮が引くように真顔になりました。

 

「それでは女性にだけ質問する」

終わった。

 

「諸君らが若かりし頃、大切に守り抜き、うーんあの人とあの人のどっちにしようかなーと考えた末についに捧げたもの。それはなんだーー!!」

 

レスポンスしてはいけない。絶対に。ここで私がその言葉を発してしまうと、各方面に迷惑が掛かってしまう。腸から出かかっている言葉を理性で抑え込むのだ。言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダメ言ってはダ

 

極度の恐怖と高揚と激情と興奮と悲哀に潰された私は、自分の口からかすかに漏れた「ま」と言う音に似た空気の震えを感じながら、その場で気を失いました…………SEO……不労所得……グーグル…アナリ…ティクス……。

 

 

 

 

目が覚めると私は家のベッドの上にいました。

寝巻の組下が湿っていたのは、寝汗をかいたからに違いありません。

こげ茶と黒を基調にしたブルックリンスタイルの寝室。いつもの寝室です。私の隣りでは、最近頭に白いものが混じり始めた夫が鼾をかいていました。

 

呑気なものね。

溜息をついた私は独りごちました。

 

と、壁に掛けられた時計を見上げると、すでに7時を回っていました。

 

――いけない!早くお弁当の支度をしなくちゃ!

私は跳ねるようにベッドから飛び起きては台所に向かい、IHコンロの電源を入れました。

 

 

今日もいつもの一日が始まるのです。

 

 

 

 


Epilogue

あの出来事は本当に夢だったのでしょうか?

あれ以来、私はそう何度も自分に問いました。でも、自問自答をするたびに、私は自分のバカな考えに呆れるばかり。

 

――夢で無ければ一体なんだって言うの?

 

その日も私は、答えの無い問いを堂々巡りのように続けながら街を歩いていました。

街には微かに春の陽気が感じられ、私はそろそろ春物の準備をしなければいけないことに気付きました。お買い物でもして気分を変えようと言う半ば後付けの理由も手伝って、私は近所のファッションビルに入り、ウインドウショッピングを楽しんだのでした。

 

 

いつも私が向かう4階のフロアをあてもなく回っていると、私はふと気づいたのです。

 

ビームス、エストネーション、ドゥーズィーエムクラス……いつも覗く店々が立ち並ぶフロアの隅っこに、見慣れないショップがありました。

新しく出店したブランドがあるのね。そう思ってよく見ると、そのショップはとても繁盛しており、平日の昼間とは思えない賑わいを見せていました。

 

――オープニングセールでもやっているのかしら。

私は高鳴る気持ちを抑えきれずにショップの入り口をくぐり、お店のエントランスに置かれた平台に並べられたボーダーのカットソーを手に取ったのです。

 

すると、私の様子を見た男性の販売員がすかさず近づいてくるのが、気配で分かりました。ここもすぐに声を掛けてくるタイプのショップかと思った私は、ずっと気づかない振りをするのもバツが悪く、その販売員の方に顔を向けました。

 

――またいつものあの接客をするのでしょ。

半ば諦めの気持ちを込めた私の予想とは裏腹に、その販売員は私の横を通り過ぎるではありませんか。

 

……声を掛けない?

そう思った矢先、私の耳元で小さく囁く声が聞こえました。

 

 

「よろしければ蝋人形にしてやろうか」

 

 

そう囁いて、販売員はそのままお店の外に出ていきました。名札に小暮と書かれていたように見えましたが、それが錯覚や見違いだったのかどうかを確かめることが、その時の私にはできませんでした。

 

 

あれから3年の月日が流れましたが、その後、何度あのショップに足を運んでも、小暮という名札を付けた販売員を見ることはついぞありませんでした。

今も私は主人と二人、この街で生きています。

ゼロ年代に取り残されていた邦楽ロック好きが再起して2016年ベストトラックを5曲選ぶ会

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あけましておめでとうございます。

去年のうちにやろうやろうと思いながら年が明けてしまいましたが、個人的にツボにハマった2016年の邦楽ベストトラック記事を。

 

30歳を過ぎたあたりから「最近音楽を聴かなくなった」「90年代、ゼロ年代に好きだったバンドの最近の活動を把握していない」なんて声が周囲からちらほらと。

かくいう筆者も、以前に比べたら音楽に掛ける時間は減った。ゼロ年代の間はなんとか情報をキャッチしていたけど、2010年代になってからは、私生活や仕事の環境の変化もあって、新しい音楽を掘り起こす作業を怠っていたのかもしれない。

このままではイカンと思い立って、最近はまたかつてのように、邦楽ロックを中心にディグっていて。そんな努力(?)の結果、下記5曲を2016年のベストトラックに選定した。順不同で紹介します。

続きを読む

砕け散るところを見せてあげる/感想/解説/考察~生きること死ぬことを描いた竹宮ゆゆこ意欲作~(記事後半にネタバレあり)

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『とらドラ!』などで有名な竹宮ゆゆこの新著『砕け散るところを見せてあげる』を読了しました。2016年に出版された小説の中では、話題の一冊と言える作品なので、今更と言う感じも無くもないですが。。

とは言え、発売から2カ月ほど経った今でも、大抵の本屋では平積みでプッシュされていて、まだまだ鮮度を保ちつつ売れ行きも好調であろうことが伺えます。

 

前作『知らない映画のサントラを聴く 』からライト文芸に、連載中の『あしたはひとりにしてくれ』から一般文芸に進出し、意欲的な活動を続けている竹宮ゆゆこですが、この記事では、作品のテーマ的な部分や、代表作『とらドラ!』、オマージュを捧げているであろう『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』との関連性などに触れつつ、『砕け散るところを見せてあげる』の感想や解説を書いていきます。 

 

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ブラック企業に関して実感をもって書けるのは、ブラック企業で働いた者のみ

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ブラック企業記事が人気

 

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ブラック企業での過酷な労働に対する記事が、ここ数日ホッテントリ入りしています。そんなトレンドを見ていると、やっぱり世間的に興味や関心を持っている人が多く、かつ、実際にブラックな環境で働いている人が多いのだなと思う訳です。

 

www.recomtank.com

この記事は、かなりのブラックな環境のお話で、読んでいるだけで胃が痛くなるような内容。

 

kopelani.hatenablog.jp

 

この記事は、部分部分はいいことを言っているんですが、

ブラック企業がどんな事を従業員に求めてるのかは知りませんが、経営者もそんなに無茶ブリしてるわけではないのだと思うのです。

これは良くない。いや、んなわけあるかいと。そもそも知らんのに言うなやと。この記事の作者さんもそうなのですが、やっぱり実際にブラック企業で働いたことがある人でないと分からないことや、想像のつかないことがいっぱいあるんですね。

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 経営者はそんなに無茶ブリはしてない。ウソこけ。

 

ちなみにこんな本も最近話題です。

 

私の場合

 

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私は前職がブラックでした。

 

と言っても、今の職場も終電までサビ残で働くことはザラなのですが、出社はやや遅めですし、土日の出勤はほぼありません。もし休日出勤をしても代休の取得が可能ですので、今は恵まれている方ではないでしょうか。

 

前職の場合は、5年ほど勤めていたのですが、最後の1年間が超絶ブラックな環境でした。ラスト1年のタイミングで昇進をして、それからの直属の上司が振ってくる仕事量がとんでもなくて。そこからは職場に泊まり込んで始発まで仮眠なしで働くことが1年の内の七割程度でした。終電に乗れたらラッキーみたいな 笑

帰宅して2,3時間の睡眠時間を取ってまた出社、と言う生活が続いて、さすがに体がヤバいと思って退職しましたが。

 

ただ、この頃の体験談は当時も今も、極力、人には話さないようにしています。と言うのも、一つは不幸自慢みたいになるのが格好悪いと言う気持ちがあること。もう一つは、過去に何人かに相談した際に、素朴にぶつけられる疑問や質問に答えるのが億劫だったため。

 

例えば

「なんでそんなに働かないといけないの?」

「周りの人は誰も助けてくれなかったの?」

「なんで上司の上の人に報告しなかったの?」

「仕事のやり方が悪いからそんなに残業しないといけないんじゃないの?」

 

など。

これは、ブラック企業で働いたことが無い人にとっては、至極真っ当な疑問で、私も実際に自分が体験していなかったら同じように思っていたことかもしれません。

 

今回は、これらの疑問に対する回答をここに記します。当時の私と同じような状況の人が世の中にいたとして、なんとなくでも共感してもらいつつ、少しでもそんな人の心が救われたらなと思いつつ。

 

ブラック企業勤務者へのよくある質問と私の場合の答え

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Q.「なんでそんなに働かないといけないの?」

 

単純に人手が足りないからです。仮に、どれだけ卓越したスキルがある人がやったとしても最低で15時間の工数が必要な仕事があったとします。それを2人でやれば7時間半で終わりますが、1人でやらないといけないので、その分を泊まり込み残業で埋めることになります。本当に単純な話なんです。

これをやらないと、翌日に上司から叱責される+次の日以降にその仕事が持ち越されます。ちなみに、家に持ち帰れる類の職種ではありませんでしたので、確実に職場で完遂させる必要があります。

 

 

Q.「周りの人は誰も助けてくれなかったの?」

 何回か助けを求めたことはありましたが、どれだけ優しく、慈悲深い人であっても、終電を逃してまで他人を手伝おうとする人はいません。

また、担当が割とハッキリと分けられている職場だったので、私も含めて自分の担当外のことには興味を持ちづらかったと言う面もあります。なので、私が朝まで残って仕事をしていることをそもそも知らない人も多かったです。

 

Q.「なんで上司の上の人に報告しなかったの?」

 解決しないからです。

下の質問とも少し関連しますが、問題を報告しても、最終的には「お前の仕事の生産性が低い」「スケジュール管理ができていない」と言う話になってしまいます。これはもう、十中八九そうなります。

こうなると何がまずいって、こちらと相手の論点が完全にずれてしまっているんですよね。こっちが話しているのは、どれだけ卓越したスキルがある人がやったとしても最低で15時間の(略

なのに、相手は「君はなんで5時間で終わる仕事に15時間掛けているんだ」と本気で思っている状態なのです。何が問題かって、上司が自分の振った仕事の作業量を全く把握していないのですね。そもそもの必要な工数の認識が全く違う。

 

じゃあ、それだけの時間が必要な作業なのだと説明して分かってもらえばいいじゃないかと言う声が聞こえてきそうですが、実際に論理的にその説明をしても「そんなわけが無い」(根拠のない否定)、「俺がやってた頃はそれぐらいでできた」(過去の美化。もしくはハッタリ)、「じゃあどうするの?」(論点のすり替え)。「最初から終わらないと思っているから終わらない」(精神論)などで潰されるのがオチです。それでもこちらが納得しなければ、最終的には役職を降ろされるか、査定時の評価に響くでしょう。

 

Q.「仕事のやり方が悪いからそんなに残業しないといけないんじゃないの?」

これは上記質問と同じ。

どれだけ卓越したスキルがある人がやったとしても最低で15時間の(略

 

よく「残業するやつは要領が悪いやつだ」「残業してるやつに限ってダラダラ仕事をしている」みたいな話ってあるじゃないですか。これって、職場によっては当てはまるところもあるのだと思いますし、実際そう言うタイプの人もいるでしょう。ただ、これと逆の場合も多いかなと思っていて、つまり「なまじスキルがあるからどんどん仕事を与えられてしまって、結果的に残業が増える」パターン。もしくは正直者がバカを見るパターンと言いますか、手を挙げた者負けパターンと言いますか。

 

タチが悪いのは上司には悪気がないところ

 

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このような仕事の振り方をしている上司は、必ずしも意図的に部下を残業させているわけではありません。上述したように、とにかく壊滅的に必要工数の読みがヘタなのです。だから、残業している部下を見ても、なぜそんなに残業しているのかが理解できない。だって、15時間掛かる仕事を5時間で終わるのだと本気で思っているのですから。このタイプは、分かった上で無茶ぶりしている人よりもタチが悪いとも言えて、本人に自覚が無い分、振られるタスクが風船のようにどんどん膨らんでいきます。

 

 

結局は退職するのが一番

 とにかくそんなブラック企業で働いている人は退職しましょう。私も働いている間は退職のタイミングをずっと悩んでいました。転職活動をする時間も無いほど働いていましたし、転職回数が増えるデメリットも頭をよぎりました。同僚に迷惑を掛けると言う思いもありました。

でも結局、自分の心や体の健康には代えられないと思うようになり、そこから退職までは早かったですね。

 

その時の自分の決断は圧倒的に正しかったと今でも思えます。もっと早く決断しておけばよかったと思うぐらいに。と言うことで、とにかくブラック企業からは一刻も早く脱出しましょう。

 

それでは今日はこのあたりで。

当ブログは、アパレル業界から広告業界に転職した管理人が、ファッション、音楽、映画、文学、アニメなどサブカル全般について書いています。
気が向いたときにだけ更新してるうちにまとまりの無い雑記ブログになりました